文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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オリックスと日産が、日本政策投資銀行に追加融資を打診…。


オリックス宮内義彦氏が、「小泉・竹中改革」の財界サイドにおける理論的リーダーの一人であり、構造改革の支持者、支援者だったことは、保守論壇のマドンナ・櫻井よしこ女史の名作『迷走日本の原点』をひも解くまでもなく、よく知られていることだが、なんとそのオリックスが、ついでに言えば、小泉・竹中改革の本丸であった「郵政民営化」のドサクサにまぎれて、「かんぽの宿」を、こっそりと安値で買い叩き、ぼろ儲けするはずだったのがバレてしまい、契約破棄にまで追い込まれたあのオリックスが、日産とともに、日本政策投資銀行に追加融資を打診しているのだそうで、まことに目出度い話というか、ギャグ漫画にもなりそうもない話で、苦笑を禁じえないところだが、それにしても不思議なのは、自己責任や自立社会を煽っておきながら、しかも不良企業は倒産して市場から退場するのが当然と言っていたはずの人の会社が、自分たちの会社は経営危機に陥ると、さっさと政府に泣きつくわけだから、まことに見事な言行一致の見本というか、教育的にも素晴らしいお手本である。ところで久しぶりに日産の名を聞いたが、構造改革の先頭を走っていたはずのカルロス・ゴーン率いる日産が、言い換えればリストラと資産売却で国際的な優良企業になったはずの、あの日産が、資金繰りに困っているとは、笑うに笑えない喜劇である。ゴーン革命を持て囃した経済評論家がいるが、ここで一つ、経済評論家らしい無責任な感想を聞きたいものである、というのは冗談で、今までのいきさつから考えるならば、当然だろうが、オリックスも日産も、資金繰りに困っているなら、金融機関は一斉に貸し剥がしを強行し、そしてその上で、彼等の言葉を拝借して、「不良企業は、ジタバタせずに、さっさと倒産して、市場から退場しろよ」と言ってあげるべきだろう。


日産、オリックス:危機対応融資を追加打診、各1000億円規模−日経


  5月6日(ブルームバーグ):6日付の日本経済新聞朝刊は、日産自動車オリックスが政府・日本政策投資銀行に追加の危機対応融資を打診していることが明らかになったと報じた。業績低迷による資金繰り悪化に備え、ともに1000億円規模の借り入れを要望、政投銀は厳格に審査する方針だという。情報源は明示していない。
  報道によると、日産はすでに同融資で500億円を借り入れているが、政府・政投銀に借り増しの要望を伝えた。オリックスも数百億円から1000億円規模の追加融資で、外部調達の一部を補う考えだという。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 松井 博司 Hiroshi Matsui
hmatsui2@bloomberg.net 更新日時 : 2009/05/06 09:13 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aDc63hsSUUW8

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