小林よしのりは「パチンコ問題」で自爆か ?

僕が『部落解放』という月刊雑誌に「マンガ右翼・小林よしのりへの退場勧告!!!」を書いたからというわけではないだろうが、小林よしのりの周辺に、名作マンガ『お坊ちゃまくん』の「パチンコ化」という「パチンコ問題」なる騒動が持ち上がり、ネットを中心に、かつては「小林よしのり支持者」「小林よしのりファン」であったはずの「ネット右翼」の一群から激しい「小林よしのり批判」が続いていたが、ついに小林よしのり自身も、それを無視、黙殺できない瀬戸際に追い詰められたらしく、今週、水曜日(6/3)、つまり昨日発売の「ＳＡＰＩО」で、この『お坊ちゃまくん』の「パチンコ化」という「パチンコ問題」について、全ページを使って「ネット右翼」や「小林よしのり愛読者」に向かって支離滅裂とも言うべき弁明と反論を試みているが、これは、言い換えれば、小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』を支持してきた「ネット右翼」や「小林よしのり愛読者」に向かって、最後の捨て台詞を連発しているわけだが、それを見るまでもなく、「やはり、小林よしのりは終わったな!!!」と思わないわけには行かない。「アマチュアが自分の主張を描いたって、政治ビラでしかない。/商品(娯楽)として流通するレベルに達していない。/一般の人々には、金を払う価値がないと判断される。」と言っているが、これって、マルクスを持ち出すまでもなく、資本主義マンセー、貨幣経済マンセー、金権主義マンセー、新自由主義マンセーということだろう。一銭の金にもならないようなマンガ(芸術作品)を、命を削ってでも書き続けることこそが、本物の「プロ」というものだろう。ゴッホは「金」のために描いたか。カフカは「金」のために書いたか。「わしはプロである。金にならない作品は創らない。」と、小林よしのりは言うが、これは、小林よしのりが、右翼でも保守でもなく、「偽装右翼」であり、「商業右翼」「営業右翼」であったことの告白と懺悔となっているのだが、小林よしのりには、それすらわかっていない。ついでに言うと、左翼、左翼思想家、及び左翼論壇による「小林よしのり批判」が無効で駄目だったのは、「偽装右翼」であり、「商業右翼」「営業右翼」にすぎない小林よしのり如きを、本物の右翼や保守と看做し、根本的にその存在本質を勘違いした挙句、大真面目に批判・罵倒したことだろう。保守・右翼が「偽装保守」「偽装右翼」ならば、左翼も「偽装左翼」にすぎなかったということだろう。それにしても、右翼、左翼を問わず、小林よしのりという「商業右翼」の周辺に、西部邁から田原総一朗、そして浅羽通明…まで、ゴバンザメのようにまとわりりついて、便乗商法に精出していた連中の多かったことよ。僕が、「小林よしのり」ではなく、「小林よしのり的なもの」が問題なのだと言うのは、西部邁、田原総一朗、そして浅羽通明…等のようなゴバンザメどもを指して言っているのだ。彼等もまた、小林よしのりと同時に、即刻、論壇やジャーナリズムから「退場」すべきだろう。しかるに、結局、小林よしのりに「印籠・引導」を渡したのは、小林よしのり自身であり、小林よしのりの愛読者たちだったということになったわけで、これぞまさしく、見事な引退・退場セレモニーが行われたものと見ればいいわけで、小林よしのりに相応しい幕引きになったと言うべきだろう。小林よしのりは、沖縄論やアイヌ論、チベット論と、立て続けに初歩的なミスを指摘されて、立ち往生したらしく、最後の悪足掻きとして『天皇論』なるものを、お得意の一夜漬けの俄勉強で、あわててデッアゲ、今月6日に発売するらしい。保守論壇の落ちぶれた敗残兵となったマンガ右翼・小林よしのりによって、しかもお得意の一夜漬けの俄勉強で擁護される「天皇」もお気の毒だが…。早速、買ってその内容にケチをつけてやろうと思ったが、小林よしのりの売り上げに協力するのがイヤだから、例によって「立ち読み」ですませることにしよう。「立ち読み」で、しかも「斜め読み」か「飛ばし読み」で充分だろう。小林よしのり先生が、一夜漬けの俄勉強でデッチアゲたマンガ『天皇論』なるものを、レジで買っている姿って、いい笑いものというか、日本人として、かなり醜悪で、みっともなくないか。「天皇」の本質や意味について知りたければ、もっといい本がたくさんあるだろう。マンガ『天皇論』で、「天皇」なるものがわかった…と叫ぶかもしれないマンガ右翼よ、あらかじめ、言っておく。「それとも日本人、止めますか?」…。

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