文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

TPP騒動で野田政権は崩壊するかも……。TPP騒動は政界再編の原動力になりつつある。今や「TPP問題」は単なる自由貿易問題でも農業保護問題でもなく、野田政権の土台を揺さぶる政治問題化している。ここまで問題を深刻化させた元凶は政治音痴の仙谷と前原である。

今やTPPをめぐる一連の騒動は、反対か賛成かとはかかわりなく、野田政権の土台をも揺るがしかねない「政治問題」化しつつあるが、その元凶は、TPP参加へ向けて暴走する野田政権の指揮をとっていると思われる仙谷由人の「政治音痴」にあるように思われる。仙谷由人は、いかにも政策通の実力者気取りで、TPP批判派の言動など黙殺して、強引且つ大胆に中央突破して行こうとしているが、本人は気付いていないようだが、明らかに政治力不足で、やることなすことが裏目に出ている。菅直人政権を立ち往生させ、自滅的な政権崩壊に追い込んだのも、元はといえば、仙谷由人の「政治音痴」だったわけだが、今はまた、勘違い男・仙谷由人の「 政治音痴」が、野田政権を危機に追い込みつつある。仙谷由人は、国民の意向を無視してでも、米国と財務官僚と財界の言いなりになり、その代わりに彼等を味方につければ政権は安定し、長期政権も夢ではないと思い込んでいるようだが、それこそが、政権崩壊に直結するということがわかっていない。TPP参加に反対する農業団体に対する無神経な批判的言動が象徴しているように、仙谷由人には政治的センスが欠如している。モノマネしか出来ないインチキ政治家の悲劇である。ここに来て、政界再編を実現するならこの二人しかいないと言っていい亀井静香小沢一郎だが、ともにTPP参加に慎重な姿勢を明確にしつつある。つまりTPP問題は、今や自由貿易問題や農業問題などを超えて、政界再編にもつながりかねない「政局」と化しつつある。昨日、政局のキーマンの一人・亀井静香が、野田首相と会談し、TPP参加反対を明言したようだ。亀井が動く時は、何かが起きる前兆であることを忘れてはならない。つまり「菅下ろし」の再現としての「野田下ろし」の始まりである。

<TPP>亀井代表、参加表明見送り要求 野田首相と会談
毎日新聞 11月9日(水)0時41分配信


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野田佳彦首相との会談を終え、記者の質問に答える亀井静香国民新党代表=首相官邸で2011年11月8日午後6時3分、藤井太郎撮影

 野田佳彦首相は8日、首相官邸国民新党亀井静香代表と与党党首会談を行った。亀井氏は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について「前のめりに交渉参加というようなことはやらない方がいい」とアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際の参加表明を見送るよう要求。首相は「民主党で意見集約をやっている」などと述べたほかは黙って亀井氏の話を聞いていたという。

 会談は亀井氏が申し入れ、藤村修官房長官も同席した。会談後、亀井氏は記者団から首相が交渉参加を決断した場合の対応を問われ「連立を組んでいる立場からTPP問題について首相がとられるべき態度について申し上げた。それに尽きる」と語るにとどめた。【木下訓明】

さて、野田政権の暴走に立ち塞がるのは亀井静香だけではない。これまで態度を明らかにしなかった小沢一郎も、野田政権の暴走には反対を表明している。これで政局にならないわけがない。
(続く)


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