文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

改竄された憲法改正論。「江藤淳」的憲法改正論から「櫻井よしこ」的憲法改正論へ。言い換えれば、「反米独立派」の憲法改正論から「親米従属派」の憲法改正論へ。

dokuhebiniki2015-04-20


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安倍首相の応援団で、「国家基本問題研究所」なるインチキ団体をデッチ上げ、憲法改正論議の主役のような顔をしている櫻井よしこは、日本国憲法には「国民の権利ばかり書いてあって、国民の義務が書いてない」「権利には義務がともなうものだ」などと、いかにも分かったようなことを言っているが、この言葉から、櫻井が、憲法音痴のエセ改正論者であることが分かる。


憲法は法律とは違う。憲法は、国家や官僚、国家公務員などの行為を制限、規制する法であって、「国民の義務」などを事細かに書いたものではない。櫻井よしこには、その基本的な常識が分かっていない。


ところで、今日(4/20)、江藤淳の『1946憲法ーその拘束』が、文春文庫から、新しく文庫で出るらしい。目出度いことである。最近の保守論壇の低俗化=野蛮化を、問い直す意味でも、いいことだろう。私は、単行本の書籍版を持っているが、やはり、文庫に入って、若い人たちにも手軽に読めるようになることは、重要な意味があると思う。


元々、「保守」とか「保守論壇」というものは、最近の櫻井よしこ曽野綾子八木秀次などのような幼稚で、稚拙、単純な言説に象徴されるものではなかったということがわかるだけでも素晴らしいことだ。


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