文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

佐藤優とマルクス(1)ー「ネット右翼」がダメなところは専門領域を持たない永遠のアマチュアだということである。政治論も経済論も、ほとんど情勢論であって、よく勉強しているが、素人の感想文以上ではない。原理論や本質論がない。だから、誰もが、同じようなことを、得意そうに言ったり書いたりしている。ほとんどがパクリか模倣である。では、左翼・市民派はどうかと言えば、こちらも似たり寄ったりである。ネット右翼がダメでネット左翼がいいというわけではない。どっちもどっちなのだ。私が、今、「ネット右翼」や「ネット右翼現象」、ある

(続く)



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百田尚樹だけじゃない! 櫻井よし子、八木秀次チャンネル桜つくる会…安倍首相のお仲間が沖縄ヘイトに大集結


「ネット右翼」の正体。百田尚樹と櫻井よしこ。あるいは「ネット右翼亡国論」。悪しきネット右翼一派の動向に関して、面白い記事を見つけた。「ネット右翼」「ネット保守」の一派が沖縄に結集し、醜態を晒したようである。「ネット右翼亡国論」の根拠は、ここにあると言わなければならない。

dokuhebiniki2015-08-22



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(リテラ)

百田尚樹だけじゃない! 櫻井よし子、八木秀次チャンネル桜つくる会…安倍首相のお仲間が沖縄ヘイトに大集結



やはり、この男(百田尚樹)に反省の文字は存在しないらしい──。


 6月、自民党の若手勉強会で「沖縄の二つの新聞社は潰さなあかん」と安倍首相に近い与党議員に"言論弾圧"を提言した作家・百田尚樹氏のことだ。百田氏は8月7日、都内のとある集会に参加し、記者会見に臨んだのだが、そこでまたぞろこんな発言をしたのである。
「あらためて沖縄の二つの新聞はクズやなと思いましたね」
 ほとんどの人はどちらが「クズ」かとっくの昔に気がついていると思うので、この極右趣味のオッサンが何を言おうが、もはやさしたるインパクトはないかもしれないが、しかし、気になるのは、この百田氏が参加した集会の内容だ。
 この集会を主催したのは「琉球新報沖縄タイムスを正す県民・国民の会」なる市民団体。実は、6日に発売された「週刊新潮」(新潮社)8月13日・20日夏季特大号に、この団体による意見広告が掲載されていたのだが、一見して異様な雰囲気を漂わせていた。
〈もうお気付きでしょうか。
 退潮久しい日本左翼は、いよいよ最後の秋を迎えようとしています〉
沖縄県民「正す会」は全国民に大和魂黄泉がえりの時至れりと告げたいのです〉
 なんというか、文面からしてすでにカルト的な空気が醸しだされているが、驚愕したのが「当会支援者」のメンツだ。前述の百田氏をはじめ、悪質な嫌韓本のはしり『醜い韓国人 われわれは「日帝支配」を叫びすぎる』(光文社)の著者と言われる加瀬英明氏、萌え系美少女が表紙のネトウヨ雑誌「ジャパニズム」(青林堂)初代編集長・西村幸祐氏、悪質なヘイト本を濫発している論客・黄文雄氏、呉善花氏、石平氏に、テキサス親父ことトニー・マラーノ氏、さらにネトウヨYouTuberのKAZUYA氏など、錚々たる(?)面々が名を連ねているのだ。
 そして、デカデカと顔入りの写真で微笑むのは、在特会ら数々のヘイト市民団体と深い交流を持つ、前衆議院議員で次世代の党所属の中山成彬氏だ。加えて、「正す会」が集会前に告知していたPDFページには「集会呼びかけ人」として、百田氏らの他、櫻井よしこ氏や、安倍首相と昵懇である八木秀次氏など、保守界隈で名の知れた言論人の名が記されており、実際、同会が公開している動画で集会の模様を確認すると、同じく「呼びかけ人」である「日本文化チャンネル桜」の水島聡社長や「新しい歴史教科書をつくる会」の杉原誠四郎会長らが来場していた。
 本サイトの熱心な読者ならば説明不要だろう。ようするに、この「正す会」なる団体は"右派勢力オールスターズ"が支援する右派市民団体だったわけである。ちなみに、集会の司会進行を務めた手登根安則氏は、以前本サイトで報じた「基地反対派による沖縄女児暴行」というデマのきっかけをつくりあげた人物で、沖縄の有名なネトウヨとして知られている。
 このように、バックにいるメンツがメンツならば、やはり集会の内容もお察しのとおりだ。登壇した加瀬氏が「開会のあいさつ」として、のっけからこんな調子でヘイトをかましている。
「沖縄の皆さんに、いったい日本を選ぶのか、それともチャンコロ、あ、失礼(会場笑)、それとも中国を選ぶのか、どちらかを選んでほしい」
 平気で「チャンコロ」などという言葉が口をつき、かつ会場が笑いにつつまれること自体、この会全体のグロテスクな差別意識を表しているが、もちろん、ひどいのは加瀬氏だけではない。名誉顧問である中山氏も「(琉球新報と沖縄タイムズは)日本よりも中国を選ぶんだと、確信犯じゃないかなあと、そんな気すらするのであります」と"反日"のレッテル貼りに勤しんだかと思えば、百田氏もお仲間に囲まれ気をよくしてしゃべりたおす。
「(琉球新報沖縄タイムスは)公開討論やろうよ、もうボッコボッコにしてやりたい。公開討論でぶっ潰す前に、私もよく知らないんで、今日の我那覇さん、綺麗な人ですね、彼女に作戦をたっぷり教えてもろてね、ハイ」
 ......いやはや、昨年の『殉愛』騒動で大火傷を負ったにもかかわらず、百田氏のお調子者っぷりには感服さえするが、その百田氏が鼻の下を伸ばしているのが「正す会」代表の25歳の女性・我那覇真子氏だ。我那覇氏は、前述の手登根氏らとともに「チャンネル桜」沖縄支局でキャスターを務めており、7月には国会前の「頑張れ日本!」主催の安保法制推進デモにもかけつけている人物。保守やネトウヨ界隈からは「沖縄のジャンヌダルク」「沖縄の愛国ヒロイン」などという渾名で呼ばれており、その初々しさに百田氏も気が気でないといったご様子だったわけだが、しかし、我那覇氏自身についても気になる点がある。
 というのも、7月25日、我那覇氏は前述のKAZUYA氏と那覇市内でトークショーを行っており、立ち見がでるほどの盛況だったというが、これを後援したのが「チーム沖縄」と「沖縄対策本部」という団体。同団体は、かねてより在特会とのつながりがあり、実際数年前には、在特会会長(当時)の桜井誠氏が在特会沖縄支部をつくる目的で沖縄へ出向き、両者は意気投合したと言われている。
 加えて、「正す会」HP上の告知ページには、名うての保守言論人が名を連ねるなかで、右派市民団体「なでしこアクション」の代表・山本優美子氏の名前もあった。本サイトでも何度か解説しているとおり、山本氏は元在特会事務局長。つまり、一見右派のなかでもレイヤーが異なるように思える彼・彼女たちが、沖縄という題目のもと集結しているのである。これはどういうことなのだろうか。
 ネット右翼ヘイトスピーチ問題を追及し続け、沖縄にも勢力的に取材へ赴くジャーナリスト・安田浩一氏がこう語る。
「沖縄というのは、保守言論人にせよ草の根保守にせよ、あるいはネット右翼にせよ、彼らが集りやすい素地があります。というのも、沖縄世論は日本のなかでもとりわけ"基地アレルギー"が強く、いまもまさに辺野古埋め立ての問題などで注目を集めていますよね。それが、彼らからしてれば『左翼の巣窟』『赤い島』というふうに映るわけです。こうした状況下では"反・反基地+反左翼+反メディア"というスローガンが容易に成り立つがゆえに、政治家から草の根保守、行動保守までもが結合しやすいのではないでしょうか」
 たしかに、安田氏の言うとおり、今年4月の「正す会」結成式では、元自民党沖縄県連会長・西田健次郎氏の姿も確認されているし、また、代表の我那覇氏は、昨年、自民党などの推薦を受けて3選に臨んだ前沖縄県知事仲井真弘多氏の後援会で仕事をしていたとも公言している。なるほど、彼らの政治的連結はわれわれが思っているよりもはるかに進んでいる、そういうことだろう。
 百田氏や八木氏という安倍首相のとりまきの右派言論人、中山氏や西田氏などの右派政治家、さらには嫌韓反中本の著者にネトウヨYouTuber、そして、草の根保守とヘイト団体関係者......ようするに、今回の「琉球新報沖縄タイムスを正す県民・国民の会」が表しているのは、日本の右派が上から下まで渾然一体化した姿だったのだ。
 これは同時に、安倍首相を中心とする自民党政権が、ネット右翼も含む様々な階層を取り込み、世論形成に利用している事実とも重なる。一方では東アジア情勢の緊迫を喧伝して国防強化を雄々しく謳いながら、他方では在日外国人を差別・排斥する卑劣な運動を組み込む。もはや、安倍政権にとって、日本の伝統保守が重んじてきた思想信条などはどうでもよく、なりふりかまわずに自らの願望を押しとおしたいだけなのだろう。
 つまるところ、いま官邸は、頭痛の種である百田氏や、在特会界隈との関係を切り、安倍政治をクリーンなものであるというイメージにしたがっているが、もう手遅れの段階まで進んでいるのだ。そう、われわれがいま目にしている安倍政権は、ヘドロと化した保守思想の頽落、そのグロテスクな中心点なのである。
(梶田陽介)


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