文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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野坂昭如さんの訃報に接して考えたこと。


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前回も書いたが、私は、どちらかと言えば、「作家=野坂昭如」も「タレント=野坂昭如」もあまり好きではなかった。しかし、その訃報に接して、私が、意外に「野坂昭如的なもの」に無関心ではなかったらしいことを、今になって、あらためて実感する。不思議な気持ちだ。実は、野坂昭如さんの「歌」の多くを知っているし、思わず口ずさんでいることも珍しくない。嫌いながらも傾倒しているということは、よくあるが、「野坂昭如」の場合は、まさにそうだろう。井上光晴という作家に関して、「全身小説家」という言葉があったが、「野坂昭如」を考えると、「全身小説家」という言葉がふさわしいような気がする。つまり、黒眼鏡の怪しい「タレント=野坂昭如」も、「小説家=野坂昭如」の一部だったという気がする。つまり、結論を先に言わせてもらうならば、「全身小説家=野坂昭如」が、テレビ画面や雑誌、週刊誌などのジャーナリズム全般から、消え始めた頃から、日本の思想的劣化も始まったように思われるのだ。今、自分自身でも不思議なのだが、「野坂昭如」の訃報が、身に沁みるのだ。「野坂昭如」なんて、自分とは無縁な、どうでもいい作家だったはずだが・・・。
(続く)

訃報
野坂昭如さん85歳=「火垂るの墓」で直木賞
毎日新聞 2015年12月10日 10時58分(最終更新 12月10日 21時41分)



 「焼け跡闇市派」を自任、本業の作家以外にも作詞や政治など多彩な活動で話題を集めた元参院議員の野坂昭如(のさか・あきゆき)さんが9日、心不全のため死去した。85歳だった。通夜・密葬は近親者で営む。本葬は19日午前11時、東京・青山葬儀所。喪主は妻暘子(ようこ)さん。


【2015レクイエム〜さよならあの人】
1930年鎌倉生まれ。間もなく母が亡くなり、神戸市内の親類の養子となった。45年神戸大空襲で家を焼かれ養父は死亡。疎開先の福井県では義妹を栄養失調で失った。この体験は「火垂(ほた)るの墓」のモチーフとして生かされた。


50年早稲田大文学部仏文科に入学。在学中からコントを執筆。大学除籍後、作詞家やコラムニストとして活躍した。68年「アメリカひじき」「火垂るの墓」で第58回直木賞を受賞、人気作家となった。72年編集長をしていた雑誌「面白半分」に永井荷風作と言われる「四畳半襖の下張」を掲載したことで、わいせつ文書販売等の罪で起訴され80年に最高裁で有罪が確定した。


 63年には「おもちゃのチャチャチャ」の作詞でレコード大賞童謡賞を受賞。歌手としても70年に出したレコード「マリリン・モンロー・ノー・リターン/黒の舟唄」がヒットするなど、多彩な才能を発揮した。


 戦後の食糧難で義妹を失った体験を生涯胸に抱え続け、74年参院選に無所属で東京地方区から出馬して落選した際のスローガンは「二度と飢えた子どもの顔をみたくない」だった。83年参院比例代表二院クラブから立候補して当選したが、同年田中角栄元首相の選挙区、衆院旧新潟3区から無所属で立候補し落選した。


2003年に脳梗塞(こうそく)で倒れたが、07年2月からは本紙にコラム「七転び八起き」を今年3月まで200回連載するなど、最晩年まで表現活動を続けた。




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