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文芸評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』 このページをアンテナに追加 RSSフィード

哲学者=山崎行太郎の政治ブログ
『毒蛇 山荘日記』

2016-06-10

廣松渉と桜井誠。あるいは「つか・こうへい」や林芙美子。福岡や北九州が産んだ思想家や文学者たちの「思想の骨肉化」と「土着化された思想」と「思想の実践的活動家」ー『ネット右翼亡国論』のために。


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「ヘイトスピーチ」、「在特会」、「桜井誠」・・・を考える時、その出身地である「北九州」や「福岡県」という問題について考えないわけにはいかないだろう。私は、安田浩一の『ネットと愛国』を読んで以来、桜井誠の思想的原点があると思われる出身地「北九州」にこだわっている。言い換えれば、桜井誠が北九州出身であることを知って以来 、桜井誠に親近感をもつようになった。


同じく、革命家として、あるいは世界的なマルクス研究家として、戦後、左翼革命運動の歴史に一時代を画した廣松渉も、福岡県柳川市出身であるが、その出身地「福岡県柳川市」に異常にこだわっていたそうである


廣松渉は、弟子スジの熊野純彦(東大教授)の証言によれば、ことあるごとに、自分が「九州男児であることを強調していたらしい。あのクールで、冷徹そうな容貌や、東大教授にまで上り詰めた、その華やかな経歴から想像もつかない一面である。廣松渉が、強調したかったことは、「思想の骨肉化」、あるいは「土着の思想」、「思想実践活動家」という問題だったのではないか。


佐藤優は『廣松渉論』で、「廣松渉は第一義的革命家であった」「廣松渉は、思想を生き死にの問題とした思想家だった」というようなことを書いている。ところで、今、話題の「在特会」の「桜井誠」であるが、確かに廣松渉と桜井誠を比較すること自体がとんでもなく間違っているように見えるだろうが、私は 、そんなことはないと思う。


廣松渉も桜井誠も、知識や教養を振り回すだけの観念的=空想的文化人ではなく、「思想の骨肉化」を生きた「土着の思想家」「思想実践活動家」だった。この点に関する限り、廣松渉と桜井誠は同等である。それ故に、廣松渉や桜井誠には、日本の文化人、思想家にお馴染みの「転向」という問題存在しない。


廣松渉の周辺に集まっていた弟子達は、ほぼ例外なしに、「大学教授」になると「転向」している。あくまでも政治活動、つまり革命運動に固執する廣松渉との交流を絶つ。要するに、大学教授になることが、彼らにとっての第一義的目標であった。廣松渉自身はどうだったか?廣松渉は、そうではなかったかもしれないが、廣松渉が、弟子達に、革命運動への参加という「甘い幻想」を持っていて、結果的に見事に裏切られた事は間違いない。


佐藤優の『廣松渉論』によると、あの「革マル」の指導者哲学者の黒田寛一が、廣松渉と弟子達の関係皮肉たっぷりに論じているらしい。黒田寛一は、廣松渉の弟子達は「ニセモノ」だったと言いたいらしい。むろん、黒田寛一の弟子達は、「ホンモノ」だったと言うわけだ。私は黒田寛一の分析賛同する。



黒田寛一に『<異>の解釈学ー熊野純彦批判』という本がある。私は、最近まで、書名すら知らなかった。佐藤優の『廣松渉論』で初めて知ったが、実に面白い本である。廣松渉と熊野純彦関係を、単なる人間関係だけではなく、思想関係をも論じている。熊野純彦は、師・廣松渉の哲学の真髄をまったく理解していないという。このことについて、佐藤優も、黒田寛一に同意している。


(続く)

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山崎行太郎の本。

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安倍政権は「ネット右翼政権である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「思想劣化」=「政治的劣化」=「反知性主義化」を哲学的分析・解明しています

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「曽野綾子批判」の元祖・佐高信氏と、「沖縄集団自決論争」以来、曽野綾子批判を続ける山崎行太郎との過激な対談集。

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文芸評論家・江藤淳の「小沢一郎論」をヒントに、「政治家・小沢一郎」の思想と行動を論じた存在論政治家論。

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『それでも私は小沢一郎を断固支持する』

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イデオロギー的な観点からではなく、存在論観点から「三島事件」の本質を解明した異色の三島由紀夫論

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柄谷行人氏が絶讃、推薦した山崎行太郎の処女作哲学者・文藝評論家=「山崎行太郎」誕生の書。

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