文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「ダッカ・テロ事件」と「人を殺す思想」ー佐藤優氏との哲学的対話。


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7名の日本人が殺害されたダッカ・テロ殺害事件は、単なる凶悪犯によるな犯罪事件ではない。「コーランを暗唱できない日本人」を優先的に殺害したという話から考えても、この事件が、思想的、宗教的、政治的な事件であることは間違いない。そこを無視して、素朴なヒューマニズムの観点からのみ論じるのが、我が国の論壇やジャーナリスズム、アカデミズムである。


一方、殺害された日本人の中には、「日本人だから、殺さないでくれ」と命乞いしたという人もいたということから考えても、被害者には気の毒だと思うが、日本人の思想的幼児性、政治的未熟性、宗教的無知は明らかだ。江藤淳が「閉ざされた言語空間」と言ったのはそいうことだったのだろう。


月刊日本」誌上で、繰り返してきた佐藤優氏と私(山崎行太郎)との対話は、戦後日本人が「閉ざされた言語空間」に閉じこもり、無視・黙殺してきた「人を殺す思想」をめぐっての哲学的、宗教的対話であった。佐藤優氏と私の共有出来る結論は、「人を殺す思想は本物だ」「思想や哲学を突き詰めると、『人を殺す思想』に行き着く」というものだ。


月刊日本」の主催で、佐藤優氏を講師とする勉強会「吉野合宿」が、奈良県吉野で、毎年一回のペースで、五年ぐらい行われてきたが、私も、毎回、参加してきた。毎年、「太平記」や「国体の本義」「統帥綱領」などを読み、後醍醐天皇陵を参拝する。


おそらく、「鈴木宗男事件」で逮捕され、刑事被告人となった佐藤優氏にとっても、この「吉野合宿」は、復活を賭けての重要な意味を持つ勉強会だっただろうが、私にとっても、思想的にも重要な勉強会だった。この勉強会に参加して、触発されたものは少なくない。この勉強会には、鈴木宗男村上正邦平沼赳夫・・・なども参加している。


今回の対談では、その「吉野合宿」の意味と「吉野合宿」で読んだ本について、話し合う予定だ。
(続く)



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(時事通信)

与党幹部の息子、富裕層出身者=実行犯、数カ月前から潜伏か−バングラ飲食店テロ
ー2016年07月04日22時47分




 【ダッカ時事】バングラデシュの首都ダッカで起きた飲食店襲撃テロ事件は4日までに、射殺された実行犯6人のうち4人の身元を知人らが指摘するなど、犯行グループの姿が徐々に明らかになってきた。与党幹部の息子や海外の大学に留学していた人物など富裕層出身者もいる。いずれも事件の数カ月前から行方が分からなくなっており、人定が確かなら潜伏して襲撃準備を進めていた可能性もある。


 ただ、警察当局はいまだ実行犯の身元を公表しておらず、犯行の動機や背後関係について慎重に捜査を進めている。
 米テロ組織監視団体SITEは2日、過激派組織「イスラム国」(IS)が公開したとする実行犯5人の顔写真をツイッターに掲載した。写真は新聞やテレビ、ネットで拡散し、実行犯の知人やジャーナリストが身元を特定したという。いずれも昨年12月から今年3月にかけて消息が途絶えたとされる。
 英字紙デーリー・スターによれば、実行犯の1人は知人らによって特定された。父親は与党アワミ連盟ダッカ支部の幹部、母親は学校の教師で、「富裕層の学校」として知られるダッカ市内の私立学校を卒業したとされる。
 2人目の容疑者も裕福な家庭の出身で、マレーシアの大学に留学。容疑者のものとされるツイッターには、昨年12月1日付で最後の投稿があり、「神よ感謝します。幸せとは愛する人や会いたいと思う友人と共に過ごすことだ」と記されていた。事件に巻き込まれた飲食店の従業員によれば、他の実行犯に指示を出していたといい、グループのリーダー的存在だった可能性が高い。
 3人目の容疑者とみられる人物は、1人目と同じ私立学校に通っていた。4人目はマドラサイスラム神学校)を卒業後、ダッカの学校へ進学するため、昨年12月ごろ家を出たという。
 バングラデシュ政府は実行犯について、いずれも教育水準が高い20代のバングラデシュ人で、大半が裕福な家庭の出身だったと指摘。国内の過激派「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」の活動に参加しており、「ISとは無関係だ」と主張した。



 だが、IS系メディア「アマク通信」は事件当日、ISの犯行だと報道し、特殊部隊突入前の立てこもり現場とされる写真を配信した。2日には「ISバングラデシュ支部」を名乗る組織が声明を出し、事件はシリアやイラクイスラム教徒を殺害する欧米諸国への報復で、「入念な準備」に基づいて実行されたと主張した。実行犯がISの直接のメンバーではなくとも、IS関係者と連絡を取り合っていた可能性は高い。
 インターネットなどを通じてISの過激思想に感化され、活動に参加する若者は増加している。今回の事件も、高水準の英語教育を受け、そうしたISの勧誘キャンペーンに触れることのできる環境にある裕福な若者が引き起こしたとの構図が、現実味を帯びつつある。


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外相「家族のフォローに万全」 テロ犠牲者7人、無言の帰国ー2016/7/5 13:39「日本経済新聞



 バングラデシュの飲食店襲撃事件で犠牲になった日本人7人の遺体と遺族らを乗せた政府専用機が5日午前5時50分ごろ、羽田空港に到着した。同空港では岸田文雄外相や国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長などが遺体を納めた棺(ひつぎ)に献花し、黙とうをささげた。

 遺族らは現地時間の4日午前(日本時間同日午後)、首都ダッカの軍病院で遺体と対面。事件現場の飲食店で献花するなどした後、同日夜にダッカ国際空港から帰国の途についていた。

 事件に巻き込まれ顔などを負傷し、入院していた渡辺玉興さんも別の専用機で5日午前4時前に羽田空港に到着。渡辺さんはストレッチャーに横たわったまま病院に搬送された。容体は安定しているという。

 岸田外相は献花後、外務省内で記者団に「それぞれのご家族に担当をつけ、フォローに万全を期したい」と語った。

 政府は5日午前、首相官邸バングラデシュのテロ事件に関する関係閣僚会議を開き、冒頭、犠牲者に1分間の黙とうをささげた。安倍晋三首相は「非道かつ卑劣極まりない許しがたいテロに心の底から強い憤りを覚える」と非難したうえで、「日本人の安全を確保するため、水際対策など国内のテロ対策を強力に推し進める」と語った。

 JICAの北岡理事長は会議後、遺族の意向について「亡くなった方々の貢献したいという遺志を無にしないでほしいということだ」と述べ、現地での支援事業を継続する考えを示した。安全確保のあり方は「根本的に再検討して臨む」と語った。


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