文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

ヘーゲルと「青年ヘーゲル学派」。


ヘーゲルマルクスキルケゴールとの関係で語れることが多い。つまりヘーゲルヘーゲルにおいて語られることは、それほど多くない。マルクスキルケゴールとの関係で語れる時のヘーゲルは、イデオロギーとしてのヘーゲル主義として、つまり否定されるべき悪しき過去の遺物として、語られるのが常である。もちろん、マルクスマルクス主義との間には差異があるように、ヘーゲルヘーゲル主義(体系)との間にも大きな差異がある。たとえば、ヘーゲルの主著『精神現象学』は、それほど「体系化された理論」の書ではない。たとえば、ヘーゲル哲学の中心的な概念である「弁証法」という言葉がある。しかし、ヘーゲルは、「弁証法」という言葉を多用しているわけではない。ヘーゲルの哲学が「弁証法の哲学」であることは間違いがないが、それ以外のヘーゲル的な言葉や概念が無視されていいというわけではない。ヘーゲルの「観念論的弁証法」は、マルクスによって転倒され、「唯物論弁証法」に転換した、と。つまり、観念論から唯物論へ。そんなに単純素朴な話だろうか?むしろ、このような発展・展開の歴史は、後世の人々がデッチアゲた図式ではないのか?「プラトンへ帰れ」とか「プラトン主義(プラト二ズム)ではなく、プラトンへ戻れ」という言い方があるように、「ヘーゲル主義」ではなく、「ヘーゲルへ戻れ」ということも可能なのだ。プラトン主義もヘーゲル主義も、あるいはデカルト主義も、多くは後世の人々による解釈である。プラトンデカルトも、もっと複雑怪奇な哲学者であり、思想家なのだ。ヘーゲルもまたしかりである。

(続く)



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