ケジメのなさ。―または「無理が通れば道理が引っ込む」という風景―


NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘 (朝日新聞

2000年にVAWW-NETジャパンが開催した「女性国際戦犯法廷」というイベントがあり、その模様をNHKが取材した。
素材は「ETV2001シリーズ『戦争をどう裁くか』の第2夜『問われる戦時性暴力』1月30日放送」として放送されたが、その内容はVAWW-NETジャパンが取材の前に受けていた説明とは大きく異なり、VAWW-NETジャパンは裁判の場で違法性を訴えた。

女性国際戦犯民衆法廷(Wikipedia)

判決は放送主体であるNHKの「編集権」を認め、NHK(及びNHKエンタープライズ21)への訴えを退け、単に取材者であるドキュメンタリージャパンに「番組内容は当初の企画と相当乖離しており取材される側の信頼を侵害した」として責任を認め100万円の支払いを命じた。
ドキュメンタリージャパン 控訴理由書 平成16年7月26日)

VAWW−NETジャパンなる団体の事は知った事ではないし、「女性国際戦犯法廷」にもさして興味がない。今更それをほじくりまわしていったいどのような効果があるのかという事にも懐疑的だ。
それと同様にこの安倍やら中川の行動もケジメのなさという意味では子供じみていると映る。

判決では「編集権」を認めている。しかしその権利を握るものは誰なのか、どうやら認定に誤認があったのかもしれない。また、これは「事前検閲」ではないのだろうか。
そして、その「事前検閲」によって改変された番組に、現場取材者が、現場取材者だけが責任を負わなければならないのだろうか。

結局、弱い者に、弱い者だけに皺寄せが行く。「法」がその弱者を守らなければ、社会は力の論理だけが横行する事になりはしないか。



わたしは今どんな社会に生きているんだろう。
人々の口に「勝ち組み、負け組み」という言葉が軽々しくのり。テレビでは防衛の為の先制攻撃のミサイルが炸裂する。その防衛なるものも根拠があやふやで、あからさまに言ってしまえば嘘で塗り固められた戦争でしかない。その嘘ではじめた戦地に「人道支援」という名目で自衛隊が送られ、高いコストを払って何かをやっている。そう、何をやっているのかは全く判らない。参加する事に意義がある?
北朝鮮への制裁攻撃を口にする者も居る。制裁攻撃の目的は?拉致被害者の救出?それとも「国益」?
性犯罪者は、キモいオタクは、地域社会の監視の下に置け。不法在留外国人は日本から追い出せ。
日本は麗しの日本人だけが住む国、麗しの単一民族だけの国。非国民は日本には要らない。
そして、麗しの日本国民は人口ピラミッドに押し潰される。
合目的性という言葉はどこに?
社会をより強固にする知恵はどこに?
弱者を抑えつけ、強者だけの生存を容認する社会には人間は生きられない。良く見てみろ。己が強者、「勝ち組み」と思いあがるものよ。己自身を抑えつける者はないのか?
己がありついているその餌は、より強いもののお零れでしかないのではないのか?強者にケツを差し出してファックされるがままにしていて得られるものはなんなのだ。
そして、そこで失うものはなんなのだ。

つまり
「強くなければ生きていけない
やさしくなければ生きている資格がない」ってことだ。

小6女児を補導 スーパー放火 東京 (産経)

昨年12月に東京都昭島市の「イトーヨーカドーエスパ昭島店」で毛布などに火を付けたとして、放火の非行事実で同市の小学6年の女子児童(12)を補導した。「ドン・キホーテの火事をテレビで見て火を付けた」と話しており、同署は連続放火事件に影響を受けたとみて調べている。

児童ポルノが児童に対する犯罪を誘発するなら、
犯罪報道も自動児童の犯罪を誘発するかもしれんな。
犯罪報道も止めますか。