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帯広畜産大学学生読書推進プロジェクト

2013-07-24

「読書マラソン畜大コメント大賞」決定!

帯広畜産大学生活協同組合が主催する「読書マラソン 畜大コメント大賞」が決定し,7月23日,かしわプラザにおいて受賞式が執り行われました。

今年から,「畜大図書館は読書マラソンを応援します!」ということで,運営委員の先生に選考に加わってもらい,「図書館長賞」1名を決定し,前田館長が監修した「DNAの構造とはたらき」1冊を贈りました。また,参加賞として,クリアファイル(リポジトリ)と,貸出冊数プラス2(限度10冊のところ,年度内は2冊プラスで12冊)の特典をつけました。

全国の読書マラソンの締切は10月10日。たくさんの応募を期待します。


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2013-06-26

読書会を開催しました

6/11(火)、かしわプラザコンベンションルームにて、今年度第1回目の読書会を開催しました。

中途入出者も含め、総勢11人の参加がありました。

当日の紹介者・紹介された本は下記の通りです。

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***

Oさん(今回の読書会の企画・ポスター制作等を担当してくれました!)
植物図鑑
「恋愛プラス自炊のノウハウ。北海道で食べられる植物もたくさん紹介されている。北海道にやって来た一年生にぜひ」
舟を編む
「調べるツール『辞書』の偉大さ、自分で調べて答えを出す大切さ」(※図書館スタッフとして大いに頷かせていただきます!)
塩の街 (角川文庫)
有川浩は女性なのに男性目線」「塩化した街でどう生きて行くか。ちょっぴり恋愛も」
僕は長い昼と長い夜を過ごす (ハヤカワ文庫JA)
「ミステリ。50時間起きて20時間眠る主人公。」「分厚いけれど一気に読めました」

Iさん
裏庭 (新潮文庫)
「日本版『果てしない物語』」「日本でもこんなファンタジーを書ける人が!」
悪の華 (新潮文庫)
「渇望とそれに反する憎悪・恋愛の深さ重さ」「とても苦しい恋愛をした人に」

Sくん
食の世界地図 (文春新書)
「洋食の由来・食の正しい知識・ことわざなど」
吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)
「絵本が好き。情報量少ない中でいろいろ教えてくれる。」
光に向かって100の花束
「祖母の遺産で人生で最初に読んだ本」「人生の教科書。掲載されている100の逸話はすべて座右の銘」

S先生
北の無人駅から(※サントリー学芸賞受賞作品)
「道内の無人駅のルポ。各駅の歴史や今抱える問題」「この本によって、もっと深く北海道を理解できるんじゃないか」
最果てアーケード
最果てアーケード(1) (KCデラックス BE LOVE) 最果てアーケード(2) (KCデラックス BE LOVE)
「漫画原作を後に小説化された作品」「死と結びつく商売の店ばかりが並ぶアーケドが舞台」「どう感じるか、それぞれですが。」

S先生(「オススメしない本なら幾らでも挙げられるんだけど…」と言いつつ、オススメの本を挙げてくださいました)
加藤周一の著作群「学生時代のベース。明晰さ、論理の鋭さに影響を受けた」
夕陽妄語
羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 689)
加藤周一著作集 (1)文学の擁護
加藤周一セレクション〈1〉科学の方法と文学の擁護 (平凡社ライブラリー)

中沢新一の著作群「いろんな物事をどんどこ繋げる思想のしなやかさ・ダイナミクス」「切り捨てられたものに視線」「ちょっと読みだすと引き込まれる」
カイエ・ソバージュ
悪党的思考 (平凡社ライブラリー)
緑の資本論
はじまりのレーニン (岩波現代文庫)
森のバロック (講談社学術文庫)

「加藤の明確さと中沢のしなやかさを是非!」

M先生
プロカウンセラーの聞く技術
「『聞く』ための技術、態度、心構え」「学生時代にも読んだが、今再読すると実感として大事なことが詰まっていると感じる」

図書館スタッフその1
復興の書店
「震災直後、『本なんて』と言われながらも書物が求められている姿に感動した」
往復書簡
「いかにも湊かなえらしい作品」「毒の奥の愛、優しさ」
身の上話
「人は秘密を誰かに打ち明けずにいられないもの」

図書館スタッフその2
知のツールボックス―新入生援助(フレッシュマンおたすけ)集
「大学での学習の具体的な方法について、すごくわかりやすく解説」「私たち図書館員にも勉強になる」
エンジェルフライト 国際霊柩送還士
「海外で不慮の死を遂げた日本人の遺体を運ぶ、国際霊柩送還士についてのノンフィクション」「大事な人と別れる悲しみ、起きてしまったことを受け入れる、乗り越えるための手順」「簡単に外国に行け、簡単に命が奪われる現状も知ってほしい」

とびいりさん
ナミヤ雑貨店の奇蹟
虚像の道化師 ガリレオ 7
100%
MAGIC (The Secret)
スティーブ・ジョブズ I
「本のカバーは外して読む派」(カバーが全部外れて剥き出しの本を何冊も持ち歩いていました(!))

図書館スタッフその3
おさがしの本は 夜明けの図書館 (ジュールコミックス)
「この2冊は図書館の『レファレンス』がテーマの2冊。図書館の裏で日々行われている地味〜な作業、そしてそれにどんな喜びがあるかを知って欲しくて」
物語もっと深読み教室 (岩波ジュニア新書)
「小説・物語をちょっとだけ違う視点で読むための入門書」

その他

・ファンタジー談義:「哲学を表す手段・思想としてのファンタジー」「心理世界の旅」「ファンタジーの一歩先には…?」(Iさんが熱く語ってくれました!)

・アニメ『悪の華』について:「主人公が女の子に抱く感情がボードレール的」

・コミック/小説談義:「コミックは文字のイメージとズレ。文字でイメージを膨らませたもの方が感じ取れるものが多いのでは」

・ラノベ談義:「イラストに頼る部分が多すぎ」「江戸明治は挿絵があるのが当たり前だった。挿絵なしと言うのは近代的な享受の仕方?(ラノベが挿絵前提ということは)明治以前に回帰して来た?」

・自伝談義:「自伝で面白かったのは春樹」「面白いのは鬼六・らも・サイバラだけ」「自伝なんて成功者の自慢話。面白い筈がない。」「福沢諭吉の自伝!芸がある巧みな語り口はさすが!」

***

今回は「新入生におすすめの本」「みんなに読んでほしい本」と言うお題(?)が出されていたこともあり、前回までとちょっぴり違った雰囲気だったように感じます。 参加者の皆さん、ありがとうございました。
今回参加された方もそうでない方も、次回のご参加をお待ちしています!(記:ふみし&O平)

★今回の読書会で紹介された本を附属図書館閲覧室で展示中です。上記の紹介を見て興味を持たれた方、是非現物を手に取って、ページをめくってみてくださいね!

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2013-06-06

読書会、開催します。

平成25年度第1回読書会を開催します。

 平成25年6月11日(火)17:00-20:00

 かしわプラザコンベンションルームにて

詳しくはこちらをご覧下さい。

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※準備の都合上、参加希望の方はカウンターまでご連絡ください。(0155-49-5340)

2012-05-18

和装本展示

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5月15日に開催のワークショップで仕立てた「四つ目綴じ和装本」を館内に展示しました。学生さんの仕立てた和装本は、ひとこと感想を添えて透明のケースにはいっています。展示は参加した学生が、角の飾りと補強を兼ねた綺麗な「角切れ」もよく見えるように工夫をして展示してくれました。すばらしい!

 また、今回の展示には、本学図書館にある、四つ目綴じ和装本も一緒に並べてあります。普段日の目をみることのない和装本を、この機会にぜひ手に取ってみていただきたいと思います。

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特に、『本草綱目(ほんぞうこうもく)』は、薬のもととなる多数の植物、動物(人も含む)、鉱物等の薬効や解説が書かれた百科事典の様なもので,明の李時珍(1518〜1593)によって書かれ、日本へは慶長12年(1607)に長崎を経由して入ってきて以来、本草学の基本書として、又、博物学の書として大きな影響を及ぼした書です。

(ふみし)

2011-08-24

自分の裏表

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)


『もう一人の自分を作る機械』


 こんなものがあったらどうするでしょうか?

 いきなりこんなことを聞かれたら、頭上にクエスチョンマークを並べ立てて「こいつ、何言ってんの?」と思うことでしょう。私も思います(おい

 最近はクローンということもあるので、あながち全てが虚構という感じではないのかもしれませんが、現実的ではないですね。ですがもしも、『もう一人の自分を作る機械』が目の前にあるとすれば……。

 私は断固としてその機械を使用することは無いでしょうね。『もう一人の私(今現在)』がいると思うと、それだけで私はかなり『見たくない』と考えてしまいますから。

 唐突ですが、今の私を作っているものはなんでしょうか?

 それは物であれ人であれ光景であれ、とんでもない数の『出会い』だと思います。その『出会い』全てが私の糧であり枷であり、今も起こり続けているこの一瞬一瞬の『出会い』が『私』なのです。『出会い』というのは実に奇怪な機会で、今にして思えば何気ない瞬間も奇跡的な組み合わせの『出会い』の連続なのだな〜と感じることがあります。

 起こってしまえば奇跡も偶然も必然だったと言えますが、ではここでもし『私』がもう一人いて私と別の行動をとるとしたら、それはその奇跡的な瞬間が『私』に起こるのであって、『もう一人の私』にはまた別の奇跡的瞬間が起こることになります。そうなってしまえば『私』と『もう一人の私』は過去が少し違いますよね。たとえほんの数秒であっても、たった一秒でも、過ぎてしまえば過去なのですから。

 『もう一人の私』が歩む新しい道に対して、私は何を思うでしょうか。嫉妬するかもしれない、羨ましがるかもしれない、劣等感を苛まれるかもしれない、優越感を打ち震えるかもしれない……。元が同じだけに、全てが近いだけに、負の感情も正の感情もより大きく抱くと思うんです。私はそんな膨大な感情を持つ私を見たくないです。私は自分の浅ましい一面を見るたびに辟易するような人間です。『もう一人の私』がいたら、『私』のそんな嫌な一面を、それこそ嫌というほど突きつけられるのでしょうね。

 ……考えるだけで疲れそうです。本当に見たくないのは『もう一人の私』ではなく『本当の私』なんですよね。

 少し話は変わりますが、人間誰しももう一人の、いや複数の自分を抱えているものですよね。独りでいる時、友人といる時、家族といる時、仕事をしている時などなど、それぞれ表情は違うものです。「全部含めて一人の人間だ」と言う人もいるのかもしれません。しかし、それは『素の自分』ばかりではないですよね?

 周囲に合わせて、環境に沿って、違う『自分』を作ったとしても、それは必ずしも本人が望む『自分』ではないかもしれません。周囲のため、環境のために『作られる自分』と呼べるかもしれませんね。

 『作られる自分』を生み出すのは『出会い』です。そして刹那的な『出会い』はいつでも自分の選択だけでは成り立ちません。他人がいないとできないのです。他の人がいるから『出会い』が生まれ、出会いがあるから『(もう一人の)自分』が生まれる。その繰り返しこそが、今の自分を作っているのではないでしょうか。

 そんなことを考えると、私たち人間一人一人が『もう一人の自分を作る機械』であり、『もう一人の自分を作らせる機会』なのかもしれませんね。


無為な独り言、失礼しました。



ここで本の紹介をしたいと思います。

『ジーキル博士とハイド氏』は有名な作品なのでご存知の方も多いとは思いますが、簡単に言うと自分の裏側にあるもう一人の自分が暴走してしまうジーキル博士の物語です。

 往々にしてお酒に酔ったりすると溜まっていた鬱憤が爆発した、というようなことを聞きますが、そんな時に見えるもう一人の自分、いや本当の自分の姿というのは案外自分が知らないだけでとんでもない様相なのかもしれませんね。

 ちなみに、畜大図書館には『ジーキル博士とハイド氏』が2種類あるのですが、今回は『訳・田中西二郎』バージョンの解説の中の一文が非常に好きなので載せてみます。


愉しからざることが人生の本質により近い


久々やってきてえらい長々だらだら書いてしまいましたが、私は以前読書プロジェクトメンバーだった元畜大生です。なので勝手に書いている訳じゃないですよ(汗)。ちゃんと(?)許可を得ていますから。と、まあ久しぶりに書かせてもらって楽しかったです。それでは失礼しました。

(とある元・畜大生)

とある元・畜大生さん、お久しぶりです! もちろんいつでも書き込み歓迎です、またどうぞ♪
『ジーキル博士とハイド氏』は畜大では岩波文庫版と新潮文庫版を所蔵しています。今回ご紹介いただいたのは新潮文庫バージョンですね。岩波文庫バージョンのクラッシクな訳文も雰囲気が有って良いので、興味がある方は是非読み比べてみてください。どちらも図書館文庫コーナーにあります。(Oひら)