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金山中士の日記

2017-10-21

明日選挙に行く若者に告ぐ

07:00

 若者の自民党支持。これの理解がよく読み解けなかったのだが、それが、文藝春秋11月号に掲載された橘玲『「安倍は保守」とは言ってはいけない』を読んで漸く得心することが出来た。この論文では、読売新聞社早稲田大学現代政治経済研究所の共同世論調査が紹介されており、世代別の政党観が明らかにされている。これによれば、18〜29歳層において、もっともリベラルと考えるのは維新公明保守癸院自民民進共産中道。しかし面白いのはここからで、中道三党のなかでも、もっともリベラルなのは自民、次いで民進共産の順になるのである。

 こうした傾向となるのは、同論文の解釈によれば、若者の目には、共産などは年功序列終身雇用などの古めかしい制度を固守することにおいて”守旧”派、一方、自民はその旧システム破壊に挑む”改革”派と映っているということなのだ。したがって「自民改革派」=”リベラル”との構図になる。そして親世代(あるいは祖父世代)についても、旧制度にしがみつく限りにおいて、守旧派=”保守”派と理解されることとなる。ここには”親”世代対”子”世代対立構造も見てとれ、ことの正誤は別にして、かなり深刻な問題が内包されているといえよう。

 自民リベラルという評価には面喰ってしまうが、現状を変えるのが何でも善という立場であればそう考えるのもやむを得ないことである。彼らは産まれてこのかた経済的に恵まれない人生を送って来た。この閉塞状況を打破するには、単純に規制緩和=”改革”と考えても仕方のないことであるかもしれない。

 新自由主義あるいは市場原理主義といった言葉に、旧制度打破というニュアンスが付き纏うとすれば、その守護者である自民党に親近感を感じるのも宜なるかなである。これは広報合戦=印象操作勝利である。この点野党は明らかに弱い。こう考えればモリカケで攻め込んでも、有権者が今ひとつ乗って来ない理由の一端が理解されるであろう。

 ただここで若者に間違えて欲しくないのは、規制緩和が全て善ではないことである。若者が就職等で悩ましい生活を送っている要因のひとつは、新自由主義思想の下、派遣労働者の領域が極端に緩和されてしまったことの影響も大きいはずだ。この行き過ぎが弱い立場の国民を一層苦しめることになっている。金融に関する規制緩和は、持てる者のみをますます富ませている。

 この場合政治的にどちらに与するかは、前提として、それが国民目線に立つ勢力応援するか、国家目線に立つ勢力応援するかの判断が必要となろう。決して単純に規制緩和改革派=味方と考えてはならない。国家が先か国民が先かは、極めて悩ましい命題である。国家あっての国民か、国民あっての国家かという選択を迫られれば、多くの国民は返答に窮するであろう。しかしそれを何があっても国際間の紛争解決武力第一とするか、武力解決は選択のひとつとするのかというように置き換えて見ればれば、判断が少し容易になるかもしれない。

 言うまでもなく、前者は保守、後者がリベラルである。尖閣を巡る対立から北朝鮮問題まで、わが国の周りはきな臭さが焦眉の急を告げている。だがどう考えても、武力解決第一というのは物騒すぎる。そして一旦ことが起きた時に前線に駆り出されるのは、安倍さんや私たちでなく、まして自衛隊”だけ”でもなく、皆さんたち若者であることは間違いない。今回の選択は、その是非に関する判断を求められていると言っていいであろう。

 若者よ! 以上のことをよくよく考えたうえで明日の選挙に臨んで欲しい。それが老兵の切なる願いである。

2017-10-20

まだ決して遅くない

10:25

 今朝勤務地の駅頭で、共産党候補者自公勝利予測を指して、「選挙マスコミが決めるものでしょうか?」と訴えていた。そのとおりである。まだ結果が出たわけではない。そこで提案である。野党共闘がならなかった選挙区でも、候補者の話し合いで自主的に野党統一を図ったらどうか? 立民に対する熱狂、関心の高まりから推して、リベラルへの期待が大きいことは確かである。とすれば、希望を含めて”反”安倍票が分散し、結果自公勝利するようであれば如何にももったいない。

 この際希望の扱いは悩ましいところである。しかし私の予想では、選挙後に必ず希望は自公に近い勢力と、リベラルに近い勢力とに分裂する。”保守”希望は自民党に吸収されてしまうかもしれないが、”リベラル”希望は立民と合併するかどうかは別にして、自公政権に対する明確な反対軸が示され、野党共闘の一翼を担って然るべき勢力となるであろう。リベラル保守かという天文学論争は、選挙の後にしたらいい。

 いま大事なのは、兎に角安倍政権を打倒することである。小池さんだって安倍打倒を宣言しているわけだ。その点では野党共闘を組めるであろう。希望の候補者にいかがわしさが残るとしても、安倍一強を倒すためには大事の前の小事。この選挙では大人の余裕を見せて、希望も仲間に入れてやったらいい。野党再編は選挙後にじっくり考えればいいことだ。

 安倍さんでは困ることは、10月1日の本ブログに9月27日付の日刊ゲンダイの記事を引かせて頂いた。これを以下に再掲する。

    1.平気で嘘をつく首相の人格

    2.自分勝手で攻撃的な幼児性

    3.閣議決定で壊憲を断行する横暴 

    4.トランプ米国隷従の軽挙

    5.北朝鮮をも政治利用する破廉恥

    6.国民と国会を軽視する独裁者

    7.弱者へのゾッとする冷酷

    8.祖父への異常な憧憬

    9.お友達だけを優遇し逆らうものは許さない排他性と独善

 安倍さんの問題点は、モリカケだけではないのである。これでも自公は大勝するというのであろうか?

2017-10-18

自公大勝の戦犯

14:28

 この総選挙の序盤戦の世論調査によると、全てにおいて自公与党の圧倒的優位が伝えられている。このまま行けば、自公だけで憲法改正の発議に必要な2/3をも超えそうな勢いということである。”安倍一強体制”打倒は夢のまた夢ということであろうか。”希望”が絶望に向かうなか、枝野”立民”が希望の党凌駕するかもしれないとすれば、これこそ民意である。国民は自民保守”政治に対抗可能な健全な”リベラル勢力を待望しているということだ。

 前原さんにしても小池さんにしても、自民党との政策的な相違点が明らかに不詳である。安倍憎しだけでは有権者の心を打たないことがはっきりした。こうした思想信条を持つ方たちがなぜ自民党帰依しないのか不思議でならないというのが、一般的な国民感情であろう。小池さん専制君主ぶりが鼻についたということはあるにせよ、自民党との明確な政策的対抗軸を打ち出せないことが、希望の党への期待感を急速に萎ませた。国民はそこまで馬鹿ではないということであろう。

 反面、立民・無所属が注目を集め、その関心が広がっているのは、要するに有権者は第二自民的な民主党あるいは民進党そもそも嫌気が差していたいたということだ。民進党の内部的な不統一感は、”第二自民的”勢力と”リベラル的”勢力の意見の不一致に端を発するとすれば、前原さんならびに多くの民進党員の皆さんは読みを完全に間違えた。民進党への多くの国民の期待はそのリベラル性にあったということだ。立民党選挙を戦う方々は希望の党から排除された。しかし本当に排除されなければならなかったのは、希望の党に魂を売りその傘下に入った民進党の皆さんたちの方である。

 自民党への対抗軸を国民に示すことが出来ないなかで、内部抗争を繰り返す民主党あるいは民進党が愛想尽かしされても当たり前である。希望の党でもよしとされた皆さんは何とかの股くぐりで、今度は自民党に入れて貰ったらいい。世論調査どおりに自公が大勝するとすれば、その最大の功労者は小池さんと前原さんである。自民党は、ご一統様ともども三顧の礼をもって迎えるはずである。

 翻って、今回のドタバタ劇を演出した小池さん、前原さんあるいは細野さん、若狭さん等がこのままで済んではおかしい。小池さんは因業、前原さんは軽薄、その他細野さん、若狭さんは付和雷同と、すっかり正体を曝してしまったわけだ。もし今回の選挙で審判が下ればその結果を粛々と受け止めて、政界を引退することをお勧めしたい。その方がよほどすっきりする。一方、枝野さんはこうした事情を踏まえて、今回は無理としても次回には是非捲土重来を期すこととして欲しい。

2017-10-07

戦争を知らない”老人たち”フォーエバー

12:29

 私の学生時代はベトナム戦争のさなかにあり、70年安保反対を象徴とする反戦運動の嵐が吹き荒れていた。そうしたなかで、「戦争を知らない子供たち」がリリースされた。私たちは戦後生まれで、まさしく戦争を知らない”子供たち”ど真ん中の世代であった。そうした当時の子供たちも時を経て、今では戦争を知らない”老人たち”となった。生まれてこの方72年間も戦争を知らなかったのだから、それだけで私たちはこの僥倖を噛み締めなければならない。

 今回の総選挙では改憲が主要な争点とされる。改憲については枝野さんも決して否定していない。改憲”賛成”か”反対”かという構造にされると、反対派は一言一句憲法を変えることに反対していると受け止められがちであるが、そうではない。今回の憲法をめぐる論議は、有体に言えば、憲法を改正して公明正大に”戦争出来る国”にするのか、引き続き”戦争しない国”であり続けるかの選択が問われるということだ。

 そうした目で見れば、自民・希望・維新等は前者。立憲民主共産社民等は後者ということになる。なお自民は今回の選挙で大幅に議席を減らしたとしても、希望・維新を抱き込んでまで改正発議に必要な2/3の勢力確保することを画策しているとも言われる。安倍政権は支離滅裂な説明しか出来ないにも関わらず、どうして改憲を急ぐのであろうか。いずれにしても単純に”賛成”か”反対”かと言われても、有権者の多くは途方に暮れる。マスコミは、今回の選挙改憲”賛成”・”反対”の対立構造などではなく、はっきりと「戦争できる国にするのか」・「戦争しない国であり続けるか」の選択であることを明確にする責任があると考える。そうすれば有権者はどちらを支持するのしても、誤解のない選択をすることを可能とするであろう。

 翻って今朝の新聞では、NGO核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞受賞の記事が大きく取り上げられている。そして同NGOの会見では、「この受賞が”被爆者”と共によるものであること」が表明された。7月に国連で採択された”核兵器禁止条約”はICANの推進によるものである。同条約には唯一の被爆国である我が国は参加していない。核兵器廃絶は世界の民意である。北朝鮮の暴虐ぶりが如何に目に余ろうとも、核には核のエスカレーションでは対応出来ないことはもはや明確である。

 今後検討すべきは”北”に核を使わせないことである。”38ノース”の研究によれば、米朝武力衝突し”北”がソウル東京へ核を使用した場合死者は210万人、負傷者が770万人にも上るとの結果が示される。不戦憲法の下70年もの長きに亘って、私たちは戦争を知らない”子供たち”から戦争を知らない”老人たち”の時代を享受して来た。僥倖に恵まれたということであるのかもしれないが、過去の70年を将来の70年に繋げることに知恵を尽くすことこそ必要ではないのか。早急な憲法改正はそうした道を閉ざしてしまう。そのためもあって、枝野さんには期待せざるをえないわけだ。戦争を知らない”老人たち”フォーエバー。

 

2017-10-05

立憲民主のフォロワー10万人

15:07

 立憲民主の公式ツィッターフォロワー数がたった2日間で10万人を超えたということだ。フォロワートップの自民ですら11万人にすぎない。しかもこれは8年間の累計である。因みに希望の党は3千強。この結果を小池さんはどうご覧になるのであろうか。言えるのは、「小池さん、あなた自身に大きな人気があるわけではない」ということ。都民ファーストが大勝したのは、自民に代わる受け皿を探していた民意がたまたま合致したにすぎない。

 また民進は国民のリベラルへの評価を間違えた。民進保守派有権者の目から見れば、自民との差別化がよく分からない。安保関連法成立にあれだけ反対したのに、腹の底では実は賛成だった。自民と何が違うのか。それ以前に希望に参加する政治家先生たちの矜持はどうなっているのか。これで民進の宿痾はリベラルではなく保守であることがはっきりした。怪我の功名である。前原さんの功徳といえよう。

 ここで誤解を解いておかなければならないのは、リベラル保守といった場合、”リベラル左翼”・”保守右翼”という構図である。これは完全に間違っている。この構図は、共産主義勢力が隆盛だったころの旧態依然たる超古い概念である。今や中国を含めて共産主義国家は世界から無くなって久しい。世界中のどの国家も経済資本主義体制を採用している。現代の左翼右翼の解釈は、解りやすく言えば資本主義体制のなかで、左翼は国民目線右翼は国家目線ということである。

 今回のドタバタ選挙騒動で、三極対立が喧伝されている。しかしこれは明らかに”国権(主義第一党・第二党”対”リベラル党”の二極構造と見た方がいい。要は希望は第二自民ということである。立憲民主は50名規模の候補者を立てると表明しているが、ツィッター等の関心から言ってこれでは如何にも足りない。最低三ケタの候補者樹立、そして議席が必要である。しかし将来は兎も角、立憲民主は今度の選挙政権奪取など考える必要はない。望みたいのは、安倍さんのような横暴政権が誕生した時にしっかりチェックが可能な政党を作り上げることである。そのためには三ケタの議席が必要であるわけだ。いずれにしても頑張れ枝野さん。わが国の子供たちの将来はあなたの双肩にかかっている。