自民党は村上誠一郎さんをなぜ総裁に選ばないのか?

 今回の総選挙は『自・公 vs 希望・維新 vs 共・社・無所属』の三極構造になりそうだということだ。野党は基本的な政策では区々であるが、『反安倍』で一致する。民進党の前原さんなどは「打倒安倍になりふり構わず臨む」としている。
 ところで、9月27日付け日刊ゲンダイによれば、有権者に問われていることとして、
   1.平気で噓をつく首相の人格
   2.自分勝手で攻撃的な幼児性
   3.閣議決定で壊憲を断行する横暴 
   4.トランプ米国隷従の軽挙
   5.北朝鮮をも政治利用する破廉恥
   6.国民と国会を軽視する独裁者然
   7.弱者へのゾッとする冷酷
   8.祖父への異常な憧憬
   9.お友達だけを優遇し逆らうものは許さない排他性と独善
などを挙げている。これには一々納得である。要するに。現在の政局では”安倍”的なものが問われているということであろう。
 なお、ここでおかしいのは自・公を選択すれば、自動的に”親”安倍となってしまうということである。一方、このままでは自民党の先生方の多くが国会に帰って来られないかも知らない瀬戸際に立っていると言ってもいいすぎではない。にも拘らず落選の危機を抱えるなかで、自民党の中から”反”安倍勢力が立ち上がって来ない。実に不思議なことである。
 国民は必ずしも諸手を挙げて小池希望の党を支持しているわけではない。そもそも民進は何だか胡散臭いから、次善の選択として希望を選んでいるにすぎない。要は自民を本質的に嫌っているわけではない。国家運営の安定性ということであれば、自民がいいに決まっている。これが国民の民意であると思う。安倍さんさえ交代すれば丸く収まる。こんなことは分かり切ったはずなのに、自民党の先生方はなぜ前に一歩踏み出さないのであろうか。
 党内には総理・総裁候補として、人気の高い石破さんや野田さん、あるいは岸田さんなど後継者は綺羅星のごとく存在する。しかも彼らの能力は安倍さんより多分高い。選挙前に”脱”安倍を打ち出せば、自民党は問題なく勝利する。国民の望む解決策はこれに尽きるだろう。個人的には、総理・総裁として村上誠一郎さんを担ぐことを可能とすれば万々歳と考えるのだが…。自民党はもとよりマスコミもこんな簡単な処方箋がなぜ書けないのであろうか?