2004-02-14 ★★★★★ 新月の不思議♪
■[環境一般] エルヴィントーマ: 木とつきあう智恵
- 作者: エルヴィントーマ,Erwin Thoma,宮下智恵子
- 出版社/メーカー: 地湧社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
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月のリズムがつくる「新月の木」の特性とは? 「木と共生」という古くて新しい生き方を真摯に呼びかける、著者の熱いメッセージ。「月と森と木の秘密」「人と木の共生」「実用的な情報とアドバイス」の3部から構成。
●目 次
木材と共に ■ 第1部 月と森と木の秘密/月と木の不思議な関係/ふさわしい場所で成熟した木/木材の水分含量 ■ 第2部 人と木の共生/木材と化学物質/健康的な住まいへの旅立ち/森林こそ天の恵み/森や木と暮らす新しい生き方 ■ 第3部 実用的な情報とアドバイス/木材は特殊な資材/木材の暴れ/木材を購入するにあたって知っておくべきこと ほか/
●読後感想
ある方からの紹介で本書を購読した。実に面白い。そして、示唆に富むである。
正しい時期に伐採され、正しい樹齢の木から製材されたムクの木材(これを「新月の木」と呼んでいる)は、化学薬品や化学合成の塗料を使わなくても、居間の床材としてはもちろんのこと、住宅全体に使用することができる。そして、シックハウス問題を回避することができるというのである。浴室の床にさえ利用できるという。
真冬の新月の夜伐採した木材を、枝葉を払わないまま谷底に向け、夏を過ぎるまで放置しておく。すると、そのまま製材できるほど乾燥が進み、最適な建材となる。その理由は、切り倒された木が子孫を残そうとその枝葉の先にまで、栄養分や水分を送るため、乾燥が充分に進むのではないかということだそうだ。
まだ未解明の点もまだ多いが、チューリッヒ大学でその効果は実証され、今では、オーストリアの営林署も、「新月の木」かどうかを、木材の証明書に明示するようになっているそうだ。
「新月の木」の特質とエピソード、化学物質にまみれた現代社会への批判など。ときには科学的に、ときには哲学的に展開されているので、読み物としも堪能できる。たとえ「新月の木」が懐疑的であったとしても、自然との関わり方を真摯に呼びかける著者の考え方には、共感できる。

