『まんがタイムファミリー 9月号』(芳文社)

ラディカル・ホスピタル」がお休み。「あなたとふたり」(佐野妙)。ゲストなのかな?絵は適度にデフォルメが効いていて4コマ向き。ネタはまったくもって普通。1本1本独立したネタで、どちらかといえば昔ながらの作りですね。雑誌の看板レベルになれるかどうかはわからないけど安定株には早い段階でなれるのかも。「ももこんteacher」(浦地コナツ)。改めて新連載。見た目はお嬢様、実態はヤンキー入ってる豪放磊落な家庭教師がヒロイン。ヤンキー入ったネタはラストのネタみたいなのが良いなぁと思う。「ペットショップライム」(たかまつやよい)。扉絵等ツッコミどころは満載。その中での私の一番は事故にあったときのなっちゃんの姿。セクシー過ぎだって。「美久と久美」(水月秋良)。注目してます。絵はもう少し華があるといいなぁと思うが今回はさておく。構成の話。1回分の中で1つの流れ、というのを目指している訳ではないのでしょうが、読んでると結構ブツ切れ感がある。なので全体としての構成がもっと良くなれば印象も変わりそう。過去話であるつまみ食いネタはこれだけで存在する浮いたネタなんだけど(母親絡みという点ではその前とつながりはある)、過去話内で更に展開するとか現在話に絡めるとかすればブツ切れ感は薄まるのかなぁとか思ってみたり。勝手に長々と書いてしまいましたが期待しています。今回では1本目が一番好き。「なめるモラトリアム」(スミヤマスム)。ファミリー新人まんが展として2ページ4本掲載。2本目の意図不明さが気になる。

『ラジオガール・ウィズ・ジャミング』(深山森/メディアワークス/ISBN:4840235058)

ラジオと民衆の力、という点で近いのかなぁと思ったのはライトノベルではないけど『プラハの春』(春江一也)でしょうか。『プラハの春』は悲劇的なラストを迎えますが、こちらは爽快ですね。
あと、「天気予報」の存在が明日知れぬ日々の中での「明日」の存在感を高めている、みたいな記述が気に入った。総じて面白かったです。