松方弘樹『真田幸村の謀略』

6/16火 神保町シアター真田幸村の謀略』(1979東映 中島貞夫)
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/kasuga_list.html#movie07
http://movie.walkerplus.com/mv18832/


松方弘樹(真田幸村)。1978年大ヒットしたという『柳生一族の陰謀』は未だ視ていない。その7年前(1971)同じ主演萬屋錦之介柳生宗矩の大河『春の坂道』を欠かさず視ててかなり好きだったのでその反動──というわけじゃないがそれは扨置き『柳生…』は興行的にも評価的にも大成功したにも拘らず錦之介と監督深作欣二が根深く対立し同78年『赤穂城断絶』で反目が決定的となったようで翌79年の本作『真田…』で監督中島貞夫に交代してるのはそのためらしい。なので同じ東映大作歴史活劇シリーズでも『柳生…』とはきっとかなりテイスト違うんだろうが兎に角こちらはもうとんでもないばかりの超絶エンタテインメントになってた。個人的には70年代以降の邦画は概してあまり好きじゃないがこの大衆向け面白さとことん追求ぶりには寄り切り負けせざるを得ず。冒頭の巨大隕石接近からしてその徹底娯楽性は予告されてる(ある意味伏線にもなってる)がひょっとしてそういう史実があったんだろうか未確認。松方(37)は『仁義なき戦い』シリーズ等を経て既に大スターだったが出演作リスト見ると意外にも映画での単独主演はこれが初にして唯一じゃないかと思われる(テレビではNHK版『人形佐七捕物帳』大河『勝海舟』等で既に主役張ってたが)。また本作で錦之介(47)が演じてる悪役型徳川家康を30年後(2009)松方が『天地人』でやることになるのは時の流れの妙か。80年代からバラエティで活躍する秋野暢子(22)がまだ美人女優一辺倒?だった頃で実質ヒロイン。現在老境俳優で知性派としても鳴らす寺田農(37)による幸村の右腕霧隠才蔵役好演が光る。




























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