−大滝氷らず

不動大滝。少し氷っているように見える

「気まま…」さんのお誘いにのって、忠治温泉から不動大滝まで歩いてきた。登山道はもとより周辺の山裾にもまったく雪がない。枯葉を踏みしめながらの散策はまるで晩秋の雰囲気である。
いつも太いツララのさがる粕川に流れ落ちる小さな沢筋の岩壁も、実にサッパリしている。いまにも融けて無くなりそうな小さなツララが申しわけ程度にさがっている。この分では大滝が凍っているきづかいは皆無だ。
前方に大滝が姿を現わすがとうとうと流れていた。水量が多いから山頂付近の雪が溶け出しているのかもしれない。
大滝手前の右側の急登をよじ登って上部から滝つぼを眺めてきた。滝の周辺で小鳥が懸命に泣いていた。こうなるともはや早春、冬がどっかへ行っちゃったのである。
粕川の左岸をくだり、途中からつつじヶ峰方面に藪を漕いで直登する。標高差で7〜80mほど登ると5体の石仏がめがね橋の下みたいな空洞に鎮座していた。いわゆる体内くぐりである。この場所をトラバース気味に下流方向に辿ると滝沢不動尊の手前の杉林に出た。
もう一度粕川を渡り忠治温泉方向に下る。その道々で、粕川に張り出す小尾根をいくつか探索したら、アカヤシオがしっかり蕾をつけていた。また楽しみが増えた感じが嬉しい。

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