完読No.12 西城秀樹のおかげです 森奈津子著 ハヤカワ文庫JA

友人から貰いました。その友人が前から森奈津子さんのファンだと知っていたので書店で手に取った事がありました。中身を読んで・・・。

  1. 西城秀樹のおかげです
  2. 哀愁の女主人、情熱の女奴隷
  3. 天国発ゴミ箱行き
  4. 悶絶!バナナワニ園
  5. 地球娘による地球外クッキング
  6. タタミ・マットとゲイシャ・ガール
  7. テーブル物語
  8. エロチカ79

西城秀樹のおかげです
人類最後の一人になったら。私は何をするだろう?主人公の早乙女千絵(本名:江尻民子)は妄想の世界に入り込んだ。偶然もう一人の生き残りに出会った千絵。妄想を現実に引き戻されそうになり相手に殺意を覚える。しかし、相手も自分と同じベクトルを持つものと分かる。そして二人は妄想の世界へ・・・。西城秀樹はどこに出てくるのか?それは読んで確かめて下さい。
「YANG MAN」が若い男の子たちにゲイの仲間に加わるよう呼びかける歌だったとは知らなかった。それとも作者の妄想か?
私も主人公の妄想と似た妄想をする時がある。中身は違うがベクトルが似ている。うる星やつらのあたるの妄想に似ている気がした。
・哀愁の女主人、情熱の女奴隷
これが一番好き。時子とアンドロイドのハンナの会話がバカバカしくて面白い。そしてラストのどんでん返し?落ち?も可笑しかった。何を言っても自分の都合のいい方に取るやつっているいる。
・天国発ゴミ箱行き
生まれ変わるとしたら誰になりたい?天国で候補者3人の生活を見せられた主人公。一人はいい女、もう一人はいい男、そして3人目はこの本の作者。私小説なのか。ラストはSF的、若しくはメタミステリー的な落ちでした。
・悶絶!バナナワニ園
同性愛を禁じられた世界。国家の依頼で探偵が調査に乗り出す。そして・・・・。近未来の管理社会の様子をエロとギャグで味付けした作品。私はSFは、ある状況を想定してその想定の中で登場人物達がどのように行動するかを書く事だと思っている。そう言う意味で一番SFチックに感じた作品。
・地球娘による地球外クッキング
バイセクシャルと変態味覚の持ち主とSFオタクの3人の女性が住む家。
ある日UFOが庭に墜落。「警察に届けよう」SFオタクの意見を無視しておのれの欲望のために突き進む他の二人。「死んだ宇宙人を食べたい」変態味覚の持ち主。「この家は私の所有物、庭に落ちたUFOは私のもの。どうしても食べたければ私の相手をしなさい」バイセクシャル
「その条件を飲むから、もう一つ条件を!あなたが死んだらあなたを食べたい」変態味覚の持ち主。各々の欲望に折り合いがつきいよいよ食事。料理は宇宙人の天ぷら。歯ごたえが無い。
とその時UFOがバイセクシャルに噛み付いた。なんと宇宙人だと持っていたのはUFOの食料だったのだ。SFオタクの機転により難を逃れた3人。
それにしてもどこからこういう話を思い付くのだろうか?アイデアではこの本の中で一番好きです。
・タタミ・マットとゲイシャ・ガール
これはあまり面白くなかった。
・テーブル物語
本音を言うとこの作品が一番好きだ。でも敢えて言わないことにする。何故なら私の性癖がばれてしまうからだ。この作品が映像化されたら・・・・。多分買う。
・エロチカ79
この本に出てきた人物の中でこの作品に出てくる山崎智子が一番好きなキャラです。
典型的な不良少女の麻里亜が女性達に詰め寄る。「後生ですから」この言葉を女性が言うと何処からともなく山崎智子が現われ女性を緊縛する。そしてせめる。こまりつつそれを見る麻里亜。
1979年に山口百恵引退。その山口百恵に似ている山崎智子。しかも生徒会長。
生徒会長と不良少女の対比は、その当時絶大な人気を誇った「金八先生」へのアンチテーゼ。
道徳的な事をくどくど話す金八。それに感動して更生する不良。
山崎智子と麻里亜の関係はそれをあざ笑うかのごとくバカバカしい。
人間の行動の原点は道徳ではなくエロ。

全体を通じて森奈津子と言う人に対して興味が湧いた。普段は作者の私生活に全然興味が無いが、この人は私生活&頭の中身を見てみたい。

NBA 2/12放送分

キャバリアーズナゲッツ。101−106でナゲッツの勝利。2Qぐらいまではキャバリアーズのペース。3Qで1点差につめる。4Qで逆転。
L.JamesとC.Anthonyの次世代を担う若いプレーヤーの闘い、って感じで見てました。結果は、L.Jamesが35ポイント、C.Anthony14ポイント。これだけで比べるとL.Jamesの勝ちのように見えるが、C.Anthonyの得点が低いのは新HCのジョージ・カールの方針のようです。新HCになってからナゲッツは相手のFG%を50%以下に押さえているんだそうです。それが6勝2敗の成績にも表れていると思います。気になった選手はL.James。動きが他の選手と違う。それとZ.Ilgauskas。キャバリアーズはL.Jamesだけじゃない。オールスターに選出されてます。
ナゲッツではE.Boykins。165cmしかありません。でも20ポイント、8アシストあげてます。FT%はNBAの2位。この得点力があるからあの身長でスターターになれるんですね。
この試合の途中でレジー・ミラー、カール・マローンの引退についての映像が出た。二人とも印象的なプレーヤーでした。そして今のNBAの中では数少ない自分より年上のプレーヤーです。もう少し頑張って欲しいと言う気持ちもありますが、お疲れ様と言う気持ちもある。
その他の2/11の試合。
ボブキャッツ87−97ヒート
ペーサーズ83−91ロケッツ
ラプターズ91−10676ers
ウィザーズ94−91クリッパーズ
セルティックス111−94ニックス
ネッツ91−101スパーズ
ホーネッツ111−108ウォリアーズ
グリズリーズ88−82トレイルブレーザーズ
サンズ105−113スーパーソニックス
ジャズ100−82ティンバーウルブズ
キングズ113−115マーベリックス
この日の注目は、ラプターズ−76ers。と言うより結果を知ってビックリ。アイバーソンが60ポイント取ったらしいです。凄い。
他にはティンバーウルブズのHCがとうとう解任されてしまった。仕方が無いのかな?