Hatena::ブログ(Diary)

どらまん。

2007-12-11

[]富野由悠季監督の声優発掘力は世界一ィィィィィ!

有名タレント「アニメ」声優起用 「本職」が失業危機、転職も

こういう話題が出ると、「宣伝目的で下手糞なタレントばかり使うな」あるいは「最近の声優は同じようなアニメ声ばかりでキモイ」という極端な意見が出てきます。どっちも一理あるとは思うんですよね。アニメに起用されるタレントがみんな下手だったら前者に同意したいところなんですが、実際は上手い人もけっこういます。なので結局「演技が上手けりゃ誰でもいい」「多少ヘタでも作品の雰囲気やキャラクターに合ってればそれでいい」という意見が大勢を占めるのではないでしょうか。

で、「舞台を経験している人は本職声優じゃなくても上手い」という声もよく聞きます。洋画の吹き替えやアニメの黎明期に舞台役者が声優をこなしていたことを考えると当然か。そこで思い出すのが「ブレンパワード」「∀ガンダム」「オーバーマン キングゲイナー」の、いわゆる白富野3部作です。

ブレンパワード Vol.1 [DVD]

ブレンパワード Vol.1 [DVD]

∀ガンダム 1 [DVD]

∀ガンダム 1 [DVD]

オーバーマン キングゲイナー Volume.1 [DVD]

オーバーマン キングゲイナー Volume.1 [DVD]

僕はこの3作が大好きなんですが、キャスティングの妙もその要因の1つ。どういうことかというと、それまで声優経験のなかった舞台役者を大量に主役級キャラに抜擢しているのです。それがあまりアニメアニメしていない、独特の雰囲気に繋がってるのではないかと。この3作で富野監督に見出され、声優の仕事を多くこなすようになった役者さんも沢山います。

朴路美

演劇集団円所属。「ブレンパワード」カナン・ギモス役で声優デビュー。続く「∀ガンダム」で主人公のロラン・セアック役。以後の活躍は言うまでもないのでは。少年役が多い感じですが「学園戦記ムリョウ」の守山那由多役が大好きです。

小山剛志

Glove所属。「∀ガンダム」フィル・アッカマン役でアニメデビュー。「キングゲイナー」ではエンゲ役。「うたわれるもの」で大ブレイク。歌手デビューまで果たしちゃった生まれたての40歳ヒゲ独身。

小林愛

HeaT所属。「∀ガンダム」でリリ・ボルジャーノ役、「キングゲイナー」でヒロインのサラ・コダマ役。その後「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「アッパレ!戦国大合戦」と映画版クレヨンしんちゃんで2作続けてゲストヒロインにキャスティングされる。

白鳥哲

大沢事務所所属。「ブレンパワード」の主役・伊佐未勇役で声優デビュー。その後「無限のリヴァイアス」「スクライド」「機動戦士ガンダムSEED」等で活躍。映画監督までこなしてます。YESだね!

高橋理恵子

演劇集団円所属。「∀ガンダム」のディアナ・ソレル&キエル・ハイムの一人二役を好演。「シムーン」ネヴィリル役、「花右京メイド隊」慈悲王リュウカ役など。長州力の大ファンでもある。よしなに。


この他、青羽剛、村田秋乃、鬼頭典子などの演技が印象深いんですが、↑の面々ほど活発にアニメの仕事はしていないみたいですね。特に青羽さんはブレンパワードのジョナサン、∀のグエンと強烈な個性のキャラを演じていました。若手男性声優ではあまりいないタイプの声だと思うし、もっとアニメに出てほしい…。

そしてこの3作は舞台役者ばかり起用しているのかといえばそうではなく、子安武人・渡辺久美子・冬馬由美など本職声優もきちんと使っているんですよね。だいたい半々といったところかな。それが化学反応を起こして、いい効果を生んでるように思えます。特に子安。∀でもキングゲイナーでも、凄まじい怪演を聴かせてくれます。

プロ野球に例えると、宣伝効果だけを考えてタレントを起用し、声優のやる気を削ぐアニメが巨人のフロント。実力ある舞台役者を起用して彼らにも声優にも良い刺激を与える白富野3部作が野村再生工場、といったイメージ。

入り口が1つしかない業界は先細っていくばかりだと思います。かといって宣伝のことしか考えないキャスティングも論外。有名無名・本職かそうでないかを問わず、作品に合ったキャストをいろんなところから集めていい作品を作ることが結局のところ1番大事なんじゃないかな。

(関連)

∀ガンダム 主要登場人物の結末まとめ

キングゲイナー祭り

ベテラン声優版キミキスを妄想してみる

大ベテラン声優版らき☆すたを妄想してみた

(追記)

コメントのまとめとそれに対するレスは別記事で。