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2009-12-15

母乳への圧力その2

| 21:42 | 母乳への圧力その2を含むブックマーク 母乳への圧力その2のブックマークコメント

随分前に書いたエントリの続き・・・なのだけど、その時考えていたような続きとはだいぶずれているかも。

north-poleさんのブログ、百丁森の一軒家からトラックバックを頂きました。

http://northpole587.blog17.fc2.com/blog-entry-82.html:title=簡単なことを難しくしているのではないか]

ご自身が、以前勤務していた病院での、母乳栄養の状況を報告されている。すこし引用させていただきますと・・・

背景として、その病院は助産師の割合も高く、基本的に母乳哺育を推奨しており、何らかの理由がなければ、入院中にミルクを足すことはしていなかった。したがって、退院時の完全母乳率は100%近いものだった。

 1ヶ月健診時には、母乳のみという人が50%強、混合だが母乳が中心という人が40%強、人工栄養のみの人は5%前後であった。そして、退院時からの体重増加は、母乳のみ・人工栄養が同程度、混合栄養の群がいちばん少なかった。

このデータは前回も引用した『平成17年度乳幼児栄養調査結果の概要』にある、栄養方法と子供の出生状況とほぼ一致していることがわかる。

f:id:doramao:20091215210421j:image

このデータは母乳栄養を推進している病院ばかり集めたものではない。

ところで、母乳育児を特に推進している病院として、「赤ちゃんにやさしい病院」というものがある。

この病院はBFH(Baby Friendly Hospital)」とも呼ばれ、WHOが掲げる「母乳育児成功のための10カ条」を実践している産科施設に認定される。

詳しいことは書かないが、かなり厳しい認定基準をクリアしないと認定されないものだ。

この認定を受けた施設は謂うまでもなく、母乳育児支援に積極的に取り組んでいるのだが、先程引用したデータと比べてどれくらい完全母乳率が異なるのか気になるところだ。

『母乳育児推進に向けた取組』という資料によるとBFH認定施設の母乳栄養率は開業産婦人科で退院時90-98%、1カ月健診時は85-95%であり、病院施設で退院時85-90%、1カ月検診時は70-80%だとされ、出発点は同じぐらいだが、施設の関わり方で母乳継続に大きな影響を与えることが示唆される。


今回はあまり考察しないが、施設の関わりによって母親の負担や不安が軽減され、無理なく完全母乳育児が実施できているのかそれとも別な理由によるものか気になるところではある。

それも気になるのだが、低出生体重児及び、体重が少なめな子に現れやすい低血糖症状も無視できない問題であると思う。乳児の低血糖は脳に障害を与えるのではないかという指摘が存在する。母乳育児に拘る余り、乳児に必要な栄養摂取が疎かになるという懸念があるのだ。

母乳栄養を推進する病院では、低血糖症状が現れたとき、人工栄養を行わず、砂糖水しか与えないという事例を聞いたことがある。

自分の立ち位置に拘泥するあまり、本来求められる赤ちゃんへの優しさが疎かになっては居ないだろうか?素人の的外れな心配であれば良いのだが・・・

中途半端ですがこのへんで。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2009/12/16 06:13 こんにちは。さっそくのエントリーありがとうございます。

どこから切り口を入れるのがよいか悩みますが、まずは統計そのものについて。
いつも思うのですが、「混合」の定義は何なのだろうと。手元の周産期関係の本を探してみても、明確な定義をみつけることができないのです。

1回でも、1滴(というのは大げさですが)でもミルクを足したら混合になるのですよね、きっと統計上では。
私が新生児訪問をしている記録では、1〜2ヶ月の方の約6〜7割りが母乳のみで、それ以外の方は混合ですが、混合といっても1日に1〜2回足す程度という方が多いです。毎回足している人になると、全体の2割ぐらいでしょうか。

統計をとることは必要なので、分類しなければいけないことになるのでしょうが、実際の生活上はミルクをたまに使う程度なら「ほぼ母乳」という感覚だと思います。でも「母乳」「混合」という枠組みができてしまっているので、お母さん達もミルクを少し使っただけでも「私は混合でした」と、申し訳なさそうな言い方になるのです。

いつもこの「母乳」「混合」という表現、なんとかならないかと思っています。

次に統計をとる時期ですが、「退院時」「1ヶ月健診時」というのが多いですが、この時期を比較して意味があるのかなという疑問です。
入院中の児というのは、まだ胎外生活への適応の時期なのでまだ少し吸っただけでも眠ることが多いので、けっこう直母だけで落ち着いているのではないかと思います。退院してから、生後1〜2週間ぐらいから体重がぐんぐん増える時期に入ってくるので、よくぐずり、しょっちゅうおっぱい吸ったり、眠らなかったり・・・の時期になるのですね。
ですから、ここで「足りない」と思ったり、疲れたお母さんのためにミルクを足しているこがほとんどです。ですから1ヶ月健診時には「混合」率があがります。
ここを過ぎると1〜2ヶ月頃に赤ちゃんも体重の増えも落ち着き、母乳を一気に飲んで、飲んだ後もお腹の動きを待つためにくちゅくちゅと吸っている時間も減るので、それまで足していたミルクもいらなくなってきます。「2ヶ月頃まではミルクを足していたけれど、それ以降は赤ちゃんがミルクを受け付けなくなった」という場合がけっこうあります。「1ヶ月健診時」での率が下がっても、母乳の授乳ができていないという単純な評価をしてはいけないと思います。

以上は初産婦さんの一般的な経過です。経産婦さんになると母乳の出方が違います。退院までには初産の時の2〜3か月目からのスタートと言う感じで出るので、赤ちゃんも一気に飲んで間もよく眠ってくれます。またお母さんもあかちゃんの泣き声や世話にも慣れているので、赤ちゃんも良く眠ってくれることが多いのでミルクが不要なことが多いですね。ただ、上の子の世話に時間をとられるので、ミルクを足す場合もあると思います。
初産と二人目以降の方を比べても「混合」の意味も違ってくきます。

まだ書きたいことは山のようにありますが、長くなってしまうので一旦ここまでで。

doramaodoramao 2009/12/16 17:08 ふぃっしゅさん
早速のコメント有難うございます。1カ月健診時のデータを参考にする場合・・・というか、参考にならない可能性もあるのですね。
分類法を変えてしまうと、経年比較が困難になりますので、混合にもう一つ項目をつくるというのが、妥当な処でしょうか。

>お母さん達もミルクを少し使っただけでも「私は混合でした」と、申し訳なさそうな言い方になるのです。

この申し訳なさそうが、大きな問題であると私は思います。赤ちゃんのためか、母親のためかというような話ではなく、親の心の問題は赤ちゃんの幸せと不可分であると私は思うからです。
続きのコメントが楽しみです。私の記事は霞んでしまってもよいので、どうぞ宜しくお願いします。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2009/12/17 14:11 こんにちは。お子さんの具合はいかがですか?看病も大変だと思います。お体を大切になさってくださいね。

私は助産師として直接授乳がうまくいくように、できるかぎりのサポートをしていきたいと思っています。ただし「母乳をどれだけあげたか(完全か混合か)とか、どれだけ長くあげたかということを他人と比較する必要もないし、いろいろ悩みながら試行錯誤したプロセスが大事」と、お母さん達に話しています。
お母さんがどんなに母乳で!と思っても、赤ちゃんが最初ミルクを必要としている時もあります。最初、細々とおっぱいをあげほとんどミルクの状態だったのに、離乳食の頃からは離乳食とおっぱいで、結局卒乳は2歳ごろだったり。反対に、最初からおっぱいだけで、「1歳頃まで飲ませたい」と思っていたのに、赤ちゃんの方が早数ヶ月でおっぱいにさようならをしていく場合もあります。
親の思う通りには行かないものなのですよ。

病院勤務だけで、1ヶ月ぐらいまでの母子しかフォローしていないと、なかなかいろいろな状況が見えてこないと思います。
新生児訪問をしていると、いろいろな病院・産院のやり方がみえます。あかちゃんにやさしい病院など母乳指導の徹底した病院で出産した方は、確かに退院後もほとんどミルクを足していないこともありますが、NTROM先生のところに書いたように、ミルクを足すことに敗北感と言うか抵抗を持ちやすいと感じています。
入院中、赤ちゃんを預かってミルクを足していた産院で出産した人も、1ヶ月ぐらいまで時々ミルクを使っていてもその後はほぼ母乳になっていく場合が多いです。
結局、WHOの十か条なんて徹底しなくても大丈夫なのですよ。
「あかちゃんにやさしい病院」式に授乳した病院と、ミルクを足しながらの病院で、本当にどれだけ大きな差があるか明確ではないのではないでしょうか?また、最初ミルクを足したからと言って「母乳が出なくなる」と脅かす必要もないと思っています。

ちょっと長くなりますが、低血糖の件について。
doramaoさんのお子さんが「低血糖」と言われたのは、もしかして2500g以下の体重で出生し、出生当日ぐらいの出来事ではないでしょうか?
通常、出生直後から2〜3日の生理的体重減少期には、母体からもらった皮下脂肪や水分を使いながら胎外生活への適応をはかっていきます。そのためのストックが少ない低出生体重児と、反対に代謝量が多くまた母親の糖尿病などが疑われる4000g以上の赤ちゃんは、出生後に一時的に低血糖を起こしやすくなります。成人と違って新生児の低血糖はほとんど症状はありません。足底からの少量の血液で血糖チェックをして早期発見するようにしています。
ただし、全身状態もよく、活気もあり、分娩時に仮死状態や感染などのリスクがない場合には、血糖値が低めの場合にもすぐに治療を開始するのではなく、早めに糖水の授乳を開始します。この場合、授乳開始の何度かは糖水だけで、ミルクではありません。以下のような、積極的に治療に進む必要がなければ2〜3回糖水で次にミルクにしていくか、血糖が安定していれば通常通り母乳だけになっていくと思います。
初期嘔吐が強く哺乳不可が続く場合や、時間の経過にともなって血糖値が低くなる場合、前述したリスクのある場合にはその時点で持続静脈注射を開始します。子の場合、低血糖になる原因疾患がいろいろあるのでその検索と、低血糖・脱水から全身状態が悪化しないようにするためです。
低血糖から痙攣を起こした場合には、脳障害の後遺症も懸念されますが、血糖チェックレベルで「低め」の場合には、まだ心配はないと思います。
kiklogでも話題になった、「母子同室で低血糖、痙攣を起こした例」に関しては、おそらく生後日数2〜3日目以降ですのでまた状況は全くことなります。
次回のコメントは、そのあたりでも書いてみたいと思います。

doramaoさんの寛大なお言葉に甘えて、たくさん書いてしまいました。ありがとうございます。
お子さんのことで大変なことと思いますので、御返事はどうぞお気遣いなく。
(doramaoさんのコメント欄は、改行しても行間が開かないのですね。私のように長文のコメントだと、読みづらくて申し訳ありません)

north-polenorth-pole 2009/12/18 11:52 言及ありがとうございます。

ふぃっしゅさんの最初のコメントを読んで、あらためて思ったことですが、日本の母乳指導は「完全母乳」にこだわりすぎなのではないか、という気がします。

よく、「欧米では70~90%が母乳育児なのに」などと言われますが、諸外国では"breastfeeding"というときに、混合栄養も含めて表現されていることが多いようなのです。

そのあたりは以前エントリにしました。
http://northpole587.blog17.fc2.com/blog-entry-49.html

「母乳のみで」というところにこだわってしまう、こだわらざるをえなく誘導してしまうのは、いろいろ問題をはらんでいるように思います。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2009/12/19 13:20 doramaoさん、こんにちは。お仕事復帰、お疲れ様です。

north-pole先生、初めまして。こちらから先生のブログを知り、数ヶ月前から、読んで勉強させていただいています。長いこと助産師をしていて変だと思っていたこと、舌小帯切除や母乳についてあるいは助産師の民間医療好きの傾向など、同じような考えの方がいるのだと励まされています。
なかなか職場仲間では、疑問を話しても、それ以上の議論を深めることは難しいですね。ブログを通して、考えを表現し合えることに学びが多く、感謝です。

ところで「完全母乳」という表現を聞くのは、ここ最近ですね。
とても違和感があります。自分の中ではとても抵抗があって、お母さん達には絶対に使わないようにしています。
いったい、いつ頃から、どこから、何のために使い始めたのでしょうか?
以前は、どのように表現していたかというと、「全部母乳でした」とか「ミルクは足しませんでした」・・・でしょうか。

ここ数年、周産期関係者向けに母乳についての本がたくさん出版されています。WHOの10か条やあかちゃんにやさしい病院、ラクテーション・コンサルタントなど、世の中で母乳に関する「権威」づくりが盛んですが、私はそれらの本を読んでも一部は納得できるのですが、何か違う、何か抜けていると歯がゆいおもいです。
きっとそれは、新生児から乳児の行動についての科学的分析や記述が少なく、というよりほとんど記述がなく、母乳=母親の努力についての方向性になっているからだと思うのです。
赤ちゃんは何を泣いているのか、どういうしぐさが何を求めているのか、月齢によってどんな行動や表情、泣き方になってくるのか、きっとお母さんやお父さん達は赤ちゃんの成長に伴って体で自然と対応していることが多いと思います。「なんだ、お腹がすいているのではなかったのか」とか「うんちを待ってぐずっていたのか」・・・とか。
実は、ここがとても大事なところで、こうした乳児へのかかわり方のバリエーションみたいなことを考えずに、ただおっぱいに答えを求めているだけの方法論が多いことが問題かと。

母乳はあくまでも育児の一部分。大事なことはどのように赤ちゃんと関わっていくかだと思います。でも日本の産科病棟の多くはきっと、育児は母乳から始まるみたいに教えてしまったいるのだと思います。
新生児・乳児の行動についてのエビデンスを高めていくことが必要ではないかと思います。でも、それは「母と子」の絆である必要はなく、「世話をしてくれる人」と自分(赤ちゃん)との信頼関係作りだと考えれば良いとおもいます。
この辺が私の書きたいことで、また、少しずつ書かせてください。

doramaodoramao 2009/12/19 21:14 >ふぃっしゅさん
ご心配をおかけしました。一応大丈夫になって参りました。
>積極的に治療に進む必要がなければ2〜3回糖水で次にミルクにしていくか、血糖が安定していれば通常通り母乳だけになっていくと思います。
ご指摘の通り、私の場合は出産後数日間の問題でしたが、余所様の記事で、哺乳量が十分でないと推測されるのに母乳を飲まなくなるからと謂う理由で、糖水のみを補助するように指導されたという話が目にしました。このような指導は一般的でないと思いたいです。このようなケースの場合、血糖値というのは指標の1つに過ぎないと思うのですね、その他の重要な栄養素も不足している可能性が大きいと思うのです。その話も含めてエントリにしてみたいと思うのですが、残念ながら丁度良い資料が見あたらないのです。
その他にも、ジェンダー、政治、労働、教育様々な問題が関わってくるので何処から手を付けたらよいのか、悩ましいところです。
コメント楽しみに待っております。どうぞよろしくお願いします。

doramaodoramao 2009/12/19 21:22 >north-poleさん
『アメリカでは2004年新生児に母親が母乳を与えた比率は74%』・・・ですね。
文章を都合良く引用するのがトンデモさんですが、内向けの理論としては十分信憑性の高い資料となってしまうのですよね。
人間が牛の乳を飲む事は自然の摂理に反しているという主張する人たちほどでなくても、母乳至上主義はかなり蔓延している印象です。
具合が悪くなっても、母乳をあげなくちゃ・・・と無理をする姿を見て、私はいい話だなぁ、なんて全然思えないのです。
続きには悩みますが、また御意見いただければ嬉しいです。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2009/12/21 11:33 doramaoさん、こんにちは。お子さんの看病に続き、雪かき大変ですね。
今日は、出生直後から数日間の新生児の「哺乳量」の意味を考えたいと思います。
私が看護学生だった頃の30年前は、母子別室で3時間ごとに規則授乳が当たり前でした。数年の看護師勤務ののちに助産師になった頃には、母子同室で自律授乳(赤ちゃんが欲しい時に飲ませる)で補足分はミルクではなく糖水でという方法に変わりつつあり、時代の変化に驚いたものでした。
「母乳が出ているかどうか」は、それまでは授乳前後の児の体重測定で直母量を計算して判断していましたが、自律授乳の場合には基本的には直母量測定はしません。
退院までの児の体重の変化と、便・尿回数など全体的な判断です。
kiklogでも書いたのですが、生理的体重減少期にどれだけの授乳量が本当に必要なのか、何%までの体重減少が許容範囲なのか、まだまだエビデンスが足りないのだと思います。
それ以前に、この出生直後からの新生児の変化について、実際の新生児の様子を根拠のある納得のいく説明というものになかなかお目にかかりません。
ここからは、私の観察に基づく個人的な考えです。
たとえば、妊娠初期から羊水を飲んで胎便をなぜ腸内に準備してくるのか。出生当日から1〜2日の間、赤ちゃんはこの胎便を出しますが、激しく泣くのにおっぱいを吸わない時期です。これは相当、腸蠕動が激しく授乳を求めているからではないからだと思います。目が覚めると、まず腸が動き始めるのではないかとおもいます。泣いているからといっておっぱいや哺乳瓶を近づけても拒否されます。この泣き方は、だいたい数分でピタッと終わります。静かになったと思うと、腸がキュルキュル鳴る音が聞こえて、赤ちゃんはジーと「待っています」。そのあと、ゲフッとゲップをしてほっとした様子になります。ゲップが苦しかったのではないと思います。なぜゲップをするかと言えば、大きく腸蠕動が起きたためです。おそらくこうした大きな腸蠕動の時に、胎便を肛門のほうへ送り出しているのです。
で、ほっとした後に少しおっぱいを吸って落ち着くこともありますが、そのまま眠ってしまうこともあります。
ただし、浅い眠りで、だいたい20分〜30分で次の腸蠕動が始まります。また、激しく泣いてゲフッとしてほっとして・・・。その繰り返しが何回かあった後に、赤ちゃんは急に目を見開いて起き始めます。起きたからといって、おっぱいや哺乳瓶を近づけてもこんな時は飲みません。また、泣かずにいるので抱っこしなくても大丈夫です。しばらくすると何回かいきんで、胎便を出します。赤ちゃんにしたら、ウンチを出すところは泣いて知らせる必要もなく、けっこう一人でできることのようです。一回胎便がでたあと、激しく泣きます。抱っこしていると大きな腸蠕動があって、しばらくするともう1回ウンチが出て、おしっこをして、にこっと笑っておしまい。うんちが出るのは、赤ちゃんにとってはとても達成感があるようです。
また、ジーっと目を開けているときは「肛門に全神経を集中してうんちを待っている」時のようですよ。
胎便の時期には、うんちの後も、あまり飲まずに眠るだけのことが続きますが、2〜3回ぐらい胎便を出すと、吸おうとする意欲がでてきます。
また、この胎便を出す間、激しい腸蠕動のため嘔吐することもありますが、ゲフッとすれば、その後は吸えるので「吐いているから飲ませない」のではなく、「吐き終わったら吸わせる」で良いのです。
文献によれば妊娠10週過ぎぐらいから、胎児は羊水を飲んで胎便をためてくるようです。胎内ではおしっこはしてもウンチはしません。生まれてから肺呼吸をすることとおなじくらい、ウンチをするということは画期的な変化です。
「飲む」ことの前に、自力でうんちができなければ飲むことも消化することもできないので、優先順位からしたらこの胎便を使ったうんちの練習を赤ちゃんは何より先にしなければいけないのではないかと思います。ですから、元気に生まれてリスクの少ない赤ちゃんであれば、この時期はほとんど飲まなくても問題ないのではないかと思います。
周産期関係の本を読んでも、新生児の胎便についてはその成分などについてわずかの記述があるだけで、その胎便の意義や出生直後の児の腸蠕動について書かれたものはほとんどと言っていぐらいありません。
長くなってしまいましたので、次回には、胎便のあとの移行便への変化について、続きを書かせてください。
お言葉に甘えて、たくさん書き込んでしまいます。ありがとうございます。

doramaodoramao 2009/12/21 22:37 胎便のことは文字での理解しか無かったので、とても勉強になりました。経験のない私にはとても参考になりました。
ふぃっしゅさんの赤ちゃんと会話(?)スキルが垣間見られた気がします。これからのコメントも楽しみです。
ウチの大学図書館(看護師養成校でもある)で文献を探しても見つからないのはやっぱりそう言った蓄積自体が少ないんでしょうね。
続きがとっても楽しみです。お忙しいと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2009/12/24 14:21 dramaoさん、こんにちは。
大学図書館で文献検索できるなんて、うらやましい環境ですね。

今日は、胎便から、移行便といって母乳やミルクを消化した便が混じり始めるあたりの、赤ちゃんの変化について書かせてください。

母胎内にいる間は、胎児というのは無菌状態にいるわけなので、当然腸内細菌もありません。
出生時に産道で、あるいは母親に抱かれたりおっぱいを吸うことで世の中の常在菌を取り入れながら、腸内細菌を作り出していきます。帝王切開で産道を通過しなかった場合にも、事情で分娩後しばらく母親と接することができなくても、菌を取り込んでいくので、その差はあまりないようにも見えます。(このあたりのエビデンスは不明)
生後1〜2日ぐらいで、ミルクを消化した便が混じり始めたり、母乳だけの場合には一見胎便と同じようでも水っぽいうんちに変化していきます。
性状の変化だけでなく、このあたりからうんちににおいが出始めます。ミルクが多いとやや臭い大腸菌優位の臭いで、母乳が主体だと甘酸っぱいような、なかには「炊き立てのご飯のような」においが少し出始めます。
胎便を何回が出すまでは、目が覚めて泣き始めてもなかなかおっぱいを吸おうとはしない赤ちゃんが多いのですが、この移行便になる頃では、目が覚めてすぐに泣きながらもすぐにおっぱいに吸い付くことが多くなってきます。
でも、深く吸おうとはせず、舌先でくちゅくちゅしている感じが多く、しばらくすると「ペッ」と吐き出して激しく泣き始めたりあるいはそのまま眠ってしまったりします。
たいがい、この時点で「おっぱいの吸い方がへた」「おっぱいが吸いにくいのでは」「すぐ眠ってしまうので、しっかり起こして飲ませて」と、助産師があれやこれやと手を出してしまうところです。
でも、ほとんどの赤ちゃんが同じようなことをするので、何か必然性があるのではないかと思います。
ここからは、私の観察に基づく個人的な考えです。
それまで目が覚めると大きな腸蠕動を待つ間泣いていた赤ちゃんが、「ここは泣かずに、くちゅくちゅしていればいいのだ」と我慢できるようになってきたこと。乳輪を深く巻き込むと、乳管洞という母乳を出すつぼのようなところを刺激するので母乳が出てきてしまいますが、この腸蠕動を待つ間はたくさん飲みたいわけではないので、わざと浅くくちゅくちゅしているのではないかと思います。それまで苦痛だった腸蠕動を待つ間の不快感も忘れられるし、少し吸う刺激で腸がぐっと動くのではないかと。
腸を動かすためには、「胃結腸反射」という機序があります。胃の中に何かが入ると、腸蠕動を起こします。大人も朝目がさめると、何か飲んだり食べたりすると便意が出てきますよね。赤ちゃんも、それを待っているのが、このくちゅくちゅなのだとおもいます。この浅い吸い方を何度か繰り返して、あるところまで腸が動くと、ウンチがでたりおならが出て、そのあと赤ちゃんは急に深く乳輪まで吸い付いて「グビグビ」と母乳を湧き上がらせる飲み方がでます。ここに至るまで、1時間も2時間もかけることがあります。ですから、助産師はあまり手を出さずに、待ってあげる方が良いのではないかと、最近思うのです。決して、赤ちゃんはおっぱいをうまく吸えていないのではなく、何かをちゃんと待ちながら調節しているのだと思います。
この移行便に変わるあたりも、赤ちゃんはよく泣きぐずります。
胎便でうんちを上手に出せるようになったと思ったら、今度は、「飲んだ物を消化してうんちにする」という初めての課題が新たに与えられるわけです。相当、腸の動きも変化して、不快でしょうし、不安だと思います、あかちゃんにしたら・・・。
また、腸内細菌叢がどんどん形成されているのですから、体内の変化というのは相当なものだと思います。
「泣いている」=「お腹が空いた」「母乳を飲ませる」だけではない、劇的な変化が起きているために泣いて知らせているのではないかと。
また、続きは次回に。ありがとうございます。

doramaodoramao 2009/12/25 08:24 ふぃっしゅさん、「へ〜、ふ〜ん」と唸りながら読ませていただきました。
息子が生まれたばかりの頃を思い出そうとしましたが、便の性状が頭に浮かんできた位です。
母乳の吸わせ方についても、ふぃっしゅさんの謂うような
>あまり手を出さずに、待ってあげる方が良いのではないか
というアドバイスは受けたことは無いですね。妻も吸いが悪いといって、あれこれ試していたように記憶しております。そんなこんなやっているウチに成長してグビグビ吸えるようになるのを見て、試行錯誤の成果と混同している部分もあるのかも知れませんね。
またまた続きが楽しみです。
私は、栄養面に絞ってエントリにしてみたいと思いますが、ふぃっしゅさんがいらっしゃいますので、いつもよりも逸脱した内容にしたいと思います。それおかしいという点がありましたらご指摘下さいね。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2009/12/26 23:08 こんばんは。
新生児の時期はあっという間なので、子育てを経験された方でもなかなか思い出せないですよね。
ですからなかなか新生児期の赤ちゃんへの関わり方という部分は考察を深めていくことが難しく、「うまく飲ませる」「眠らせる」「泣き止ませる」ためのテクニック的なことになりやすいですね。

今日は、移行便から母乳便への変化について、書かせてください。
生後2日〜3日頃にかけて、赤ちゃんがとても激しく泣く日があります。やや甲高い叫ぶような泣き方で、額に冷や汗をかきながら泣く時間が半日ぐらいあります。
しょっちゅう、腸がきゅるきゅる鳴っています。おっぱいもミルクも、ちょっとくわえてはプイッと吐き出し、泣きます。お母さんも途方にくれて、抱っこして廊下をいったりきたり。
そのうちに、それまでの胎便や移行便のようにねっとりしたウンチから水っぽい母乳便が出始めます。このうんちが出た後から、赤ちゃんの飲み方も泣き方も変化します。

それまで目が覚めるても、くちゅくちゅしてお腹の動きを待っているような吸い方だったのが、母乳便に変わると目が覚めるとすぐに乳輪まで深く吸い付いて、ぐびぐびと母乳を湧き上がらせるのみ方になります。
また、それまでは少し飲んだところで胃結腸反射による腸蠕動が起きるまで吸うのを止めてうとうと眠ったり、あるいはぐずったりしていたのが、飲みながら吸い付きながら、ウンチまでできるようになります。
また、生まれてから腸蠕動のたびにけっこう泣いていた赤ちゃんたちがあまり泣かなくなり、あるいは激しい泣き方が少なくなります。何かを乗り越えて、成長したことを感じる変化です。
また、お母さんのおっぱいも、赤ちゃんのウンチが母乳便になるころから急に分泌量が増えてきます。

ここからは、観察に基づく個人的な考えです。
出生後からこの母乳便へ変化するまで、吸い付き方や泣き方が変化するのは、腸蠕動や腸内細菌叢との関係が大きいのではないかと思います。
少し吸うことで胃結腸反射によって腸蠕動を起こすことを体験・学習し、その腸蠕動を繰り返すことで、消化したものを便にし、肛門へ送り出すことができるようになります。
胃結腸反射や腸蠕動に慣れてくると、おっぱいを吸ったまま腸蠕動に絶えられるようになり、集中して吸う時間が増えてきますが、まだたくさんは飲まないようにします。
腸内細菌叢が形成され、いろいろな複雑な消化機能ができてくると、母乳を多く飲むことができるようになります。ただし、母乳便に変わるあたりは腸蠕動がかなり活発で、赤ちゃんにしてみれば不快で大きな試練ではないかと思います。
この母乳便へ変わると、赤ちゃんたちは飲むことも集中するようになりますし、飲んだ物をウンチにして出すことにも相当慣れたようでぐずらなくなり、「飲み方がへた」と言われていた赤ちゃんたちもよく吸い付くようになります。本当は「へた」ではなかったのだと思いますけどね。

この母乳便になるまでは、基本的には「生理的体重減少期」ですから胎内でもらった水分や皮下脂肪などの貯金を使いながら、うんちの練習をし、飲んだ物を消化し、排泄する練習の時期です。
消化したあと、「吸収し」「体重にする」段階ではないということではないでしょうか。
この「生理的体重減少」の意味も、けっこう周産期関係の本ではさらっとしかふれていません。
生理的体重減少について、もっと考察や議論が深まれば、新生児に本当に必要な栄養や水分についてや体重についてももっと違った見方になるのではないかと思います。

私はいつもお母さん達に、「赤ちゃんのうんちの状態と臭いの変化に注目してみてね。ウンチが変わると、泣き方も吸い付き方も変わるから大丈夫。」と話しています。

腸内細菌叢と生理的体重減少、そして母乳の分泌について次回、続きを書かせてください。
doramaoさんの栄養面でのお話も、楽しみにしています。
ありがとうございます。

doramaodoramao 2009/12/27 10:51 「生理的体重減少」は次の段階に移行するための準備期間ではないか、ということですね。
なるほど、腸内細菌叢も十分でない状態では、消化吸収を積極的に行うには様々な課題がありそうですし、母乳中のIgAの分泌量と合わせて考えれば、腸の運動能力と適切な細菌叢の形成に必要最低限の初乳・・・という事が推測できますね。
小さく生まれた子でも無菌室で適切な処理をしたミルクを与えられる環境が整えられたのは栄養の面でも、もの凄く重要事なんですね、きっと。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2009/12/31 14:28 こちらにもまた、お邪魔します。世の中、大晦日なのですよね。それなのにdoramaoさんのところにお邪魔して、こんなに大量に書き込んでいる私はいったい何?という感じですが、今日も平常通り出勤のため、すみません。ですからdoramaoさんは、どうぞ年末年始を楽しんで、御返事はお気遣いなく。勝手にお邪魔させていただいてますから。
消化吸収の段階になるには生後何日か準備が必要なのだと思います。この点は、来年(明日かな!)から続きを書かせてくださいね。
おもしろいのは、出生後すぐの新生児が大量に胎便を出したり、初期嘔吐で吐いたりしてほとんど飲んでいないのに、翌日の体重減少は、案外少なかったりします。うんちだけでも150gぐらいは出したのではないかなと思うし、不感蒸泄もあるのですが80gぐらいの減少だったり・・・。
また、1週間以上たってミルクや母乳を日齢相当に飲ませているのに、うんちやおしっこはかなり出しても体重が横ばいのままなど、本当に摩訶不思議な時期です。
doramaoさんのところにお邪魔するようになってから、ますます新生児に熱く語りかけ、熱い視線でみつめ、きっと新生児からはうっとおしがられていると思います。
それではまた、来年もよろしくお願いいたします。

doramaodoramao 2009/12/31 16:20 今日もお仕事だったのですね。実は私もです。
ふぃっしゅさんからコメントは永久保存版だと思ってます。無理のない範囲でどんどん書き込んでくださいね。(無責任スミマセン)
自分の体験ですが、長男の出産時には助産師の方との遣り取りが殆ど記憶にないのですが、次男出産時には助産師さんとおしゃべりばかりしていた記憶が残っております。
分娩時に臍帯が首に絡まっているのを確認し、取り出すときに親指をあてがい圧迫しないように注意しつつ、妻には笑顔と明るい声でアドバイス。
『すげぇ〜〜』って思いました。
病院に入って数時間の間、助産師さんとの会話で盛り上がりっぱなしになり、妻がすねてしまったのも思い出しました。(後から、助産師さんに変わったご主人ですねぇ、と謂われたらしいです。このブログを読んでいれば分かると思いますが・・・)
そして入院時もいろいろと心配りしてくださって・・・
ふぃっしゅさんもこんな方なのかなぁなどと考えておりました。
では、来年もどうぞ宜しくお願いします。変な事書いていたらバシバシ突っ込んでくださいね。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2010/01/02 13:51 昨年は、トンデモな助産師のことばかりを考えていたので、doramaoさんが楽しい方と出会えていたことを聞いてうれしいです。私も、お産待ちのときに、だんなさんやお子さん達とおしゃべりするのがとても楽しいですね。

さて、本当は自説や自論を展開するなら自分のブログを持つべきところ、寛大なお心の大家さんに出会えてこうして軒先をお借りすることができていること本当に感謝しています。
永久保存版だなんて、恐れ多いです。
私も自分が日頃感じたり疑問に思っていることを書かせていただいているので、エビデンスと言う点では低いです。
また「ふぃっしゅ教」として布教したいわけでもないので、ここを読まれて、どなたかが私の仮説のようなものを研究や調査に発展させてくださったらとてもうれしです。どなたでも、好きなように、文章も考えも使ってくださったら本望です。

お言葉に甘えて、まだまだ続きを書かせていただこうと準備していますが、次に行く前に、今まで書いたことをあとで読みやすいように番号とタイトルをつけさせてください。
1.「混合」栄養とは何か(12/16)
2.低血糖について(12/17)
3.新生児の行動や表現と関わり方(12/19)
4.胎便と腸蠕動について〔出生当日〜1日〕(12/21)
5.胎便から移行便、腸内細菌叢について(12/24)
6.移行便から母乳便へ(12/26)

というわけで、次回は7.生理的体重減少と腸内細菌叢についてを書きたいと思います。
ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2010/01/05 11:32 <7.生理的体重減少と腸内細菌叢について>
こんにちは。ようやく続きを書き込みます。
生理的体重減少は、平均して出生時体重の数%ぐらいみられます。母乳以外何も足さないところは、10%〜13%ぐらいまで様子を見ているようですが、だいたいは8〜9%ぐらいになるとミルクを足し始めているのではないかと思います。
体重減少期から体重増加期に転じるのはいつ頃か、出生時体重にいつ頃までに戻れば良いのかと言う点が臨床では悩むところなのですが、案外この点に関する記述がないのです。
規則授乳の時代には、日齢数日の退院時には出生時体重に戻っていることが当たり前でした。
現在のように母乳の自律授乳を中心にした場合、日齢5日頃にはまだ数%ぐらい減ったままで退院する児は珍しくないです。ある本で日齢9日までに出生時体重が戻ることと書かれていましたが、根拠はわかりません。
数%以上の減少で、まだ退院時に増加傾向にない児は退院後もフォローしていますが、母乳もたくさん飲み、ミルクも足していても2週間ぐらいまで横ばいで増えない赤ちゃんが時々います。でもうんちもおしっこもたくさんしているし、全身も栄養状態も良いし元気もあるのですね。そういう赤ちゃんは、2週間目から3週間目にかけて一気に1週間で数百g増えて、その後順調に増加し始めることがほとんどです。1ヶ月健診時には増え方が少ないように見えますが、その後は問題なく増加していきます。
そういう赤ちゃんは、1ヶ月の時点で体重があまり増えていなくても、不思議と身長が伸び、月齢相当にじっとみたり声が出てきたり表情が豊かになっていますし、「るいそう(やせ)」もなく栄養状態も良いのです。
もちろん、体重が増えなくてみるからにやせて栄養状態も悪く、元気もない赤ちゃんもまれにいるので、この場合は積極的にミルクを足して授乳回数を増やしていくことが大切です。
なぜ、生後2〜3週間目頃まで、体重が横ばいのままの赤ちゃんがいるのか、体重増加期に入るということはどういうことなのか、ただカロリーとか母乳量、ミルク量では説明できないものがあるように思います。時期も、どこまで許容範囲かはまだまだ明らかになっているとはいえないように思います。

ここからは、私の個人的な考えです。
生理的体重減少期から増加期に変化するのは、腸内細菌叢と関連があるのではないかと思うのです。
本の題名も著者も記録していなかったので不確かで申し訳ないのですが、ある細菌学者の本の中で「人の腸内細菌叢は生後2〜3週間で完成する」とありました。
ちょうど上記の疑問に符合する機期間です。
また、個人差があるので、早い場合からゆっくりな場合とでは2〜3週間ぐらいの差があるのではないかと思います。
初産婦さんの場合ようやく母乳が出始めるのが3日目頃ですが、すでにこの頃から体重増加期に入り始める赤ちゃんがいます。反対に経産婦さんは3日頃にはかなり出るのですが、たくさん飲んでいるのに体重がまだ減る赤ちゃんがいます。
最近、確信に近くなってきたのですが、体重増加期に早く入る赤ちゃんのうんちは生後2〜3日頃にすでに甘酸っぱいにおいになっています。赤ちゃんの吐く息も同じ臭いがします。
一見、水っぽい黄色の母乳便になっていてもうんちにほとんど臭いのない赤ちゃんは、体重がまだ減ったり横ばいのままです。
母乳が主体だとビフィズス菌優位になることは知られていますが、最初からほとんど母乳だけの場合でも、甘酸っぱいにおいに変化するまでの期間は個人差が大きいようです。またミルクが主体でも、はやく甘酸っぱいような臭いのうんちになる赤ちゃんもいます。

体重増加期に入る条件のようなものがもう少し解明されれば、またどれくらいの期間までは待つことができるのか明らかになっていけば、授乳「指導」関しても「飲ませないと体重が増えない」とマッサージをさせたり赤ちゃんの飲み方に問題があるという対応から、「もう少し赤ちゃんに合わせて待ってみよう」という姿勢に変えていけるのではないかと思うのです。
また、赤ちゃんが体重増加期に入っていない場合、お母さんのおっぱいも一見「あまり出ていない」ように見えたり、反対に「いつも硬く張っている」ように見えたりしますが、赤ちゃんの方が増加期に入ると急に飲み方も変化してぐんぐんと母乳を湧き上がらせるようになり、おっぱいも一気に変化するように思います。
次は、体重増加期に影響を与える黄疸について書いてみようかと思います。

doramaodoramao 2010/01/05 13:14 >ふぃっしゅさん
あけましておめでとう御座います。本年もどうぞ宜しくお願いします。
>生理的体重減少期から増加期に変化するのは、腸内細菌叢と関連があるのではないかと思うのです。
なるほど、面白い仮説ですね。
母乳の免疫グロブリンがその形成に寄与する事は示唆されておりますし(でしたよね?)、腸内細菌の作り出す短鎖脂肪酸が腸の運動エネルギーとして利用されている事も知られておりますね。
やはりそれと関係があるのかも知れないような気がします。
これは私からのお願いなのですが、折角有用なコメントを頂いたのに、体裁が余り良くないこちらで眠らせているのは勿体ないと思いましたので、どらねこ日誌の母子の健康シリーズの番外編として掲載させて頂きたいのですが、如何でしょうか。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2010/01/05 15:08 doramaoさん、こんにちは。
こうして軒先をお借りして勝手に書き込ませていただいているだけでなく、別荘をお借りできるなんて、なんて太っ腹な大家さんでしょうか。
読み返すと、誤字脱字ひどいのですが、doramaoさんの良いように使ってください。ありがとうございます。
あくまでも、一個人の観察に基づく考察であることを強調しておいてくださればと思います。自分自身が確証バイアスに陥らないように、気をつけたいと思っています。
また、doramaoさんはじめ、こちらを読んでいらっしゃる方は生物とかに強そうな方々とお見受けしましたので、私の書き込みをたたき台に、ご意見をいただけたらうれしいです。

doramaodoramao 2010/01/06 22:19 ふぃっしゅさん、ご快諾いただきありがとうございます。
文頭の挨拶など編集させていただく事もあるかと思いますが、ご了承くださいませ。
意見を、との事でしたので、私の見解等も併用したいと思います。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2010/01/07 14:06 doramaoさん、こんにちは。別荘に転居するまでは、こちらに続けさせていただいて良いでしょうか?

<8.生理的黄疸について>
なぜ生理的体重減少や黄疸について書くかというと、どのような状況でミルクを足し始めるかということに大きな影響があることだからです。
あまりに「母乳以外は与えない」ことを強調することで、ミルクを使うことが遅れることの弊害もありますし、お母さん達がミルクを足すことに対して「完全母乳ではなくなった」「母乳の出が悪くなる」と必要以上に抵抗や不安を持たせることになりやすいところだと思います。

生後2日頃から、赤ちゃんの皮膚は赤黄色くなって「黄疸」の時期に入ります。
おおざっぱに説明すると、胎内では酸素と二酸化炭素の交換は臍帯を通してお母さんが肩代わりしてくれていましたが、出生後には自分で肺呼吸で行うようになります。胎児型の血液をどんどん分解し、成人と同じ肺呼吸のための血液に作り変えています。その過程で不要になるのがビリルビンで、一気に血液中に入っては肝臓でも処理も追いつかないし、核黄疸など発達に支障をきたす状態になってしまいます。そのために、皮下脂肪に一旦取り込まれて、少しずつ血中に出して処理し、便とともに排出していきます。
黄疸の程度も持続期間も、とても個人差があります。「母乳育児に完全は必要なのか」で、north-pole先生が書かれているように、母乳による遷延性黄疸の問題もあります。

出生後、母胎外へ出て、赤ちゃんは呼吸の安定、体温の安定、そして排泄、消化吸収への変化など、適応のための様々な変化が体内で同時進行していますが、この黄疸も大きな変化のひとつです。
血中のビリルビンが基準値を超えると光線療法を行いますが、治療をするほどではないけれど黄疸が続いている赤ちゃんというのは、哺乳量も少なく、体重増加期に入るのもゆっくりです。
やはり、優先順位として黄疸をある程度処理し終わってから、次に体重増加期に入るのではないでしょうか。

例の「母子同室中に痙攣を起こした例」ですが、症例報告を実際に読んでいないのではっきりしたことはわかりませんが、生後2〜3日目ぐらいで、黄疸も治療するほどではないが高めの赤ちゃんだった可能性もあります。黄疸の高めの赤ちゃんは、やや眠りがちになります。スタッフが十分気をつけていないと、おかあさんが「よく吸っています」と言っても実際にはちょっとだけくわえていただけのことがあります。ミルクを1日に2〜3回でも足している産院であれば、脱水までは起こらないのではないかと思いますが、そのあたりの比較のエビデンスが欲しいところです。
黄疸がやや高めで体重減少が大きい赤ちゃんは、黄疸を脱するまで、多少のミルクの補足をすれば良いのではないかと思っています。もちろん母乳だけでも大丈夫と思える場合もあります。1週間ぐらいで、黄疸が改善したころから自然と赤ちゃん自身の哺乳力も出てきますから、ミルクを足したくない人はそのあたりで母乳に切り替えて行けばよいと思います。

生理的体重減少が続く赤ちゃんのお母さんの母乳の分泌開始が比較的ゆっくりである印象を前回書きましたが、黄疸が高めの赤ちゃんの場合も同じような印象があります。
きっと、まだ赤ちゃん自身がたくさんの母乳を必要としていない時には、お母さんの方もそれに対応している可能性もあるのではないかと。
ですから、「母乳が出ていない」とマッサージに行くことを勧めたり、「しょっちゅう吸わせないと出なくなる」と脅かしたりする必要はなく、1〜2週間は、多少ミルクを足して様子を観るという方法で大丈夫です。
私自身はそういう方法で実際にフォローしていますが、赤ちゃんは生後2〜3週間目で次の段階に入っていくことを実感しています。また、お母さんたちも、気持ちに余裕を持ちながら授乳することができるようですし、母乳の出方も問題はありません。
ミルクを足すこと、哺乳瓶を使うことはとてもいけないことのようにする必要は全くなく、少し作戦を変えてこの生後2〜3週間までを乗り切れば大丈夫だと思います。

次回は、赤ちゃんにとって「泣く」ということはどういうことなのか、眠りや行動のパターンなどについて書いてみたいと思います。

doramaoさん、私の文章は適当に切ったり貼ったり、お任せしますので、お好きなように編集してください。

doramaodoramao 2010/01/09 19:59 >ふぃっしゅさん
マッサージなど特別なフォローが無くても、何ら今までと変わったところが無いという事なのですね。不安がある状態ではいろいろと試したいという心理状態になる事になんら不思議はありませんから、そう云うところから産まれてきたのかもしれませんね。
コメントについてですが、こちらで続けて頂いて全く問題はありません。寧ろ続けて頂きたいです。
どらねこ日誌が本館であり、なるべく多くの方に見て頂きたいという理由で編集を考えております。
これからもよろしくお願いします。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2010/01/13 12:59 doramaoさん、こんにちは。つい臍や猫の方にコメントしたくなって、こちらがご無沙汰していしまいました。

マッサージは不要と思います。お母さんたちが「出ていない」と不安になってマッサージを探す1ヶ月前後には、時期的に赤ちゃんも集中して吸うようになったり、おっぱいも赤ちゃんが吸うのに柔らかい良い状態になっているのですが、「マッサージに行ったから出るようになった」と思い込みやすいのでしょう。
また、自分ではおっぱいをうまく搾れなくても、助産師ならピューっと飛ばすほど出すことができますから、それをみて「出ていたんだ」という自信につながっているということもあるでしょう。
マッサージに関しては、助産師界でも議論はずっとありました。「してあげるマッサージは不要」というのが、主流になりつつありますね。でも、入院中に何もしないと「何もケアーをしていない」ように感じたりしてしまいやすので、マッサージを止められない助産師もいると思います。すれば「マッサージのおかげで出るようになりました」と感謝されることも多いですしね。でも、マッサージで出るようになったのではなく、時期的に赤ちゃんが母乳を必要とするから出るようになったのであって(これが、腸の変化との関係と思います)、手は出さなくても出るのです。
ただし、乳腺炎やうつ乳、乳頭のトラブル時には、適切なマッサージが必要ですね。それによって飲みやすくなり「出る」ようになります。
だいたい、週に一回ぐらいのマッサージで、劇的に分泌量が増えるはずはないと思います。
卒乳までマッサージに通わせるのは、時間とお金の無駄にもなりますし(数十万を払った人がいますね)、マッサージに「依存」させることはどうなのかという議論も必要と思います。
他のお母さん達と話す機会になって良かったから通った、ということもありますが、それがマッサージを介しての必要性があることかどうか。
なにより、マッサージ以外にさまざまなトンデモ育児法を波及させているところがあることは、もっと問題視されて良いと思います。本来、助産師内部で、きちんと議論し、おかしいことを勧めていることに対して正々堂々と言わなければいけないと思うのですが、同業者との議論や批判をするのは、本当に難しいものがあります。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2010/01/14 06:40 doramaoさん、おはようございます。
<9.赤ちゃんが「泣く」ということ>

今回は、赤ちゃんの「泣く」ことについて考えてみたいと思います。赤ちゃんが「泣く」と、母乳が足りていないと多くの母親は感じてしまいます。
本当に赤ちゃんは、「お腹がすいた」と「泣いて」いるのでしょうか?

最初に、日本語では赤ちゃんが「泣く」と表現しますが、表現自体が違うように感じます。専門用語では「啼泣(ていきゅう)」ですが、この「啼」には「つぎつぎと伝えてなく」という意味があるようです。「泣」には「涙を流して泣く」意味合いが強いと思います。新生児は、たまに早期から涙をぽちっと出す赤ちゃんもいますが、通常涙を流しては泣きません。
どちらかといえば、「伝えてなく(あえてひらがなで)」が一番近いように、最近思います。

一番最初のなき声は産声ですが、これは肺胞内の水分を排出して自分で肺呼吸する第一歩です。子宮内で発生練習をするわけでもないのに、ちゃんと声を出すことができることがすごいと感動します。
平均して出生後2時間ぐらいは覚醒期で、赤ちゃんは眠らないのですが、産声のあとしばらくないてもそのあとは静かに起きている赤ちゃんが多いです。じーっと世の中を観察しているように。
「赤ちゃんってもっとおぎゃおぎゃと泣くものと思っていた」と驚かれる方が多いですね。
その後数時間ぐらい深い眠りに入り、目が覚めると、4(12/21)、5(12/24)あたりで書いたように、うんちとの戦いが始まります。
退院までの数日の間でも、赤ちゃんのなき方、なき声はどんどん変化していきます。
赤ちゃんはなにを「伝えたい」のだろうと考えた時に、大きくふたつあるように思います。
ひとつは「体の中での危険や不安を伝える」こと、もうひとつは私が勝手に呼んでいるのですが「置き去り防止センサー」が作動する時です。
出生後しばらくしてから激しくなく時には、激しく腸蠕動が起きることを知らせようとしているようです。通訳すると、「かなり危険だよ。こっちにアンテナを向けていてね。できれば縦に抱っこしてくれると、ゲボッとしなくて済むよ」という感じです。
4でも書いたように、どんなに激しくないていても、数分以内でピタッととまります。
5,6で書いたように、母乳便に変わるまで、この激しいなき声は続きます。生後2〜3日目になると、激しいなき声は少なくなり、なき声のトーンも3段階ぐらいのバリエーションが出てきます。「マックスまで呼ばなくても大丈夫」と言う感じです。
腸が動くことは、新生児にとっては「危険」であり、周囲に知らせることで安全であるということかもしれません。
また胎内から出て、全てが人生初体験のことばかりですから、「大丈夫なの?」と呼んでいることも多いと思います。服を着せられることも、オムツをつけられることも、おしりを拭かれることも、赤ちゃんにとっては「身の危険」として周囲に知らせなければいけないのでしょう。何度か体験していくうちに、「これは大丈夫らしい」と、なかなくなってきます。

もうひとつの「置き去り防止センサー」のなき方ですが、特に出生当日からしばらくの間、赤ちゃんは、眠っているようでも周囲に人の気配がなくなるとなき始めることをしばしば体験します。
あるいは抱っこしてあやしているのに、あやしながら別のことをし始めると眠っていたと思ったのにぐずぐずしたり。じっとみていてあげると、安心したようにぐずぐずがなくなります。目を閉じていても、視線を感じているかのようです。寝付かせるのにあやしながら携帯でメールをしていたら、赤ちゃんがじっと見ていたなんていう体験をした方も多いのではないかと思います。
通訳すると「お母さん、ちゃんと眠るまで私のほうにアンテナを向けていてね」かな。
赤ちゃんは、24時間いつでも誰かに見守られてこそ安全に生きていくことができるので、周囲の人のアンテナを向かせるように呼んでいるのではないかと思えるのです。

おっぱいや眠いと言う時は、どちらかというとふにゃーという穏やかな声ですね。
この赤ちゃんの呼び声を間違った通訳をするから、何でも原因が「母乳」や「母親の努力」にされてしまうのではないかと思います。

次は、眠りと行動について書かせてください。ありがとうございます。

doramaodoramao 2010/01/15 17:36 いつもありがとう御座います。
そうそう、と思うことや初耳!という情報などワクワク(?)しながら読ませていただきました。
業務の独占というか、自分の守備範囲を広げたいというのは、どの業種でもありますよね。私たち栄養士であれば、保健指導の中に含まれる栄養指導は保健師の方との奪い合い・・・
それがどのような効果を持つのか、それは相手にとって必要な事なのか、そういった検証無く行われている作業がいろいろ有るのかも知れません。
>寝付かせるのにあやしながら携帯でメールをしていたら、赤ちゃんがじっと見ていたなんていう体験をした方も多いのではないかと思います。
※※※
このエピソード、猫と暮らしていると似たような事を経験しますよね。
テレビを見ながら撫でていると、「かぷっ」と噛みついたり、抗議の声を挙げますよね。
あ、だからふぃっしゅさんは猫と赤ちゃんの言葉が分かるのかしら?

ふぃっしゅふぃっしゅ 2010/02/01 14:17 doramaoさん、こんにちは。ちょっとこちらへはご無沙汰していました。今まで一気に書き込んでいたので、ふと立ち止まって自分が伝えたいことを整理していました。

dormaoさんがこのエントリーの最後に書かれていた「本来求められる赤ちゃんへの優しさが疎かになっていないだろうか?」、本当にそこなのですよね、私も何か伝えたいのは。
ミルクか母乳か、どちらを与える方が良いかではなく、その前にもっと赤ちゃんをよくみてみましょうということです。

今回は、赤ちゃんの眠りと行動についてです。
赤ちゃんが眠らないと「母乳不足」にされてしまいやすいですが、本当にそうだろうかという疑問です。
妊娠中のお母さんたちがよく「夜眠れない」と言います。だいたい夕方から夜中、時には朝方まで胎児が活発に動いている時間があり、日中は反対に胎動が少なく胎児が眠っている時間が続きます。
なぜそれがわかるかといえば、胎児心拍と子宮収縮をモニターするいわゆる分娩監視装置のデーターからです。
通常妊婦健診には日中行きますが、胎動自覚も少なくモニター上でも胎児心拍の変動が少ないスリーピングパターンが続くことが多いですね。
切迫早産などで入院中の方や分娩待機で入院されている方は、夜間もモニターを見る機会がありますが、たいがい夕方から夜中1時か2時ごろまで胎児が起きている活発なパターンが続き、たまに10分とか20分という短いスリーピングパターンが入ります。朝方3時4時ごろに一旦、長いスリーピングパターンがつづいて、胎児が深い眠りに入っている様子がわかります。

出生後〜1カ月ごろの赤ちゃんの多くが、胎児と同じような時間帯に活発のように思います。
面会時間のあたりまで深く眠っていた赤ちゃんたちが、お母さんの夕食の頃から一斉に泣き始め、「今食べようと思っていたのに、ご飯になるといつも泣く」と思ったお母さんはたくさんいらっしゃることでしょう。
夜の授乳は、「30分飲ませて、2〜3時間は眠る」ということはほとんどなく、30分から1時間毎ぐらいの間隔で授乳が続き、よくぐずったり浅い眠りの時間帯です。ミルクを足しても1時間ぐらいで起きます。
夕方からずっとぐずっていた赤ちゃんも、不思議と夜中の2時ごろを境に突然深い眠りに入ることが多いです。ミルクを足さなくても、あやしているだけで大丈夫です。
朝方からまた10時ごろまで、しばらく活発な時間が続き、日中は少し飲んだだけでも深い眠りに入ります。

「浅い眠り」と「深い眠り」の違いはといえば、夕方から夜間は周囲に人の気配がなくなるとすぐにぐずぐずと呼び声を出したり、眠っているようでも時々薄眼をあけて周囲に人がいるか確認しているようなしぐさがあります。以前書いた「置き去り防止センサー」がいつも作動している感じですね。
深い眠りの時には、周囲に人がいなくなっても全然起きません。また新生児でも、日中に5〜6時間ぐらい眠ることがあります。

眠りの深さに関係する要因は何かと考えた時、やはり腸蠕動が活発かどうかに関係があるのではないかと思います。
胎児の時期には夜中に代謝が活発に行われ成長し、新生児期も同じ時間帯に代謝が活発で、日中は一休みの時間帯ではないかと。

新生児期の授乳は、「一気に飲む」ことよりも腸蠕動を待ちながらの時間が長いのではないかと思っています。
くちゅくちゅ浅い吸い方をしたり、おっぱいをくわえたまま「眠っている」わけではなく、くわえながら「おなかの動きを待っている」のではないかと思います。
「うまく飲めない」のではなく「うまく、根気強くおなかが動くのを待っている」ことが多いので、手を出さずに待ってみるのが良いのでは、ということを以前書きました。
もちろん、退院までの胎外への適応期には本当に眠りがちな赤ちゃんかどうか気をつけることは大事です。

赤ちゃん、特に新生児期は、「お腹が満たされて眠る」のではなく、「お腹が動き終わると、ストンと深い眠りになる」のではないかと思います。
大人に例えると、下痢をしそうな夜には、何度かお腹が痛いけれどトイレに行ってもでないし、寝ようと思っても寝れないし・・・そのうちに、「あ、いい感じ」とトイレが済んで眠れるようになる、というところではないかと思います。

赤ちゃんが眠らずにぐずぐずしていると、「おっぱいが足りないのでは」「飲ませ方が悪いのではないか」と不安になったり、マッサージに行ってみたりしやすいのですが、待ってあげれば大丈夫・・・ということだと思います。

doramaodoramao 2010/02/01 20:51 コメント有り難うございます。
以前のコメントをどのような形で編集しようかちょっと悩んでいたところです。会話部分を削ると唐突過ぎますので。少しいじらせて頂こうと思っておりますので、アップした際に(しばらく後になると思いますが)確認頂き、文意を損ねる箇所を指摘いただければと思います。
今回もまた、興味深いお話しですね。
胎児の日内リズム(?)は初めて知りました。
息子も夜寝ない子でほとほと手を焼いておりましたが、そんな体の事情があるのなら、しょうがないですね。
原因がわからないから不安になるのですから、多くのお母さんにそのことを伝えてあげたいと思いました。