2010-01-13
脳科学(?)とあさごはん
川島隆太教授が脳の働きを活性化する朝ごはんの機能について調査(東北大学プレスリリース)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2010/01/press20100112-01.html
【大学生400名・ビジネスマン500名を対象にした 朝ごはんに関する意識と実態調査を実施。朝ごはんを食べる習慣と、人生を成功に導くこととの 関連性が明らかに】
全国の現役大学生 400 名と、4年生大学を卒業した会社員 500 名を対象に「朝ごはんに関する意識と実態」に関するインターネットでのアンケート調査を 2009 年 11月 14日(土)から 16 日(月)の 3 日間にわたって行いました。
(4年生は原文ママ)
なんか頭に機械くっつけて調べたのかな?なんて思っていたら、アンケート調査なの?で、ここまで宣伝しちゃうわけ?唖然・・・
私生活多忙につきスルーする予定だったが、有名人ランキングとか、アンケート対象者の家族構成が不明であるとかあまりに・・・なので、食育トンデモを批判してきた手前、ほんの少しだけ突っ込んでおく。系統立った反論は他の頭イイヒトに期待したい。
『朝食習慣が人生に好ましい影響を与えるか?』という仮説があったとして、『実態調査をしたら習慣のある人の方が、良い収入を得ていた』という結果が得られたとする。では、この事を以て朝食習慣を持つことで収入アップが期待できると謂って良いのだろうか。
答えは否だ。朝食習慣がある人と無い人の間には朝食を食べる食べないという違いだけでは無い、他の相違点がいっぱいあるからだ。結果に影響を与えそうなものをなるべく除外し、条件を揃えた上で調査をしないと信頼に足る解析結果は得られない。
(プレスリリースp13より)
ほら、やっぱビジネスの成功者(?)には朝ご飯を食べているヒトが多いじゃあないか。ボクも明日から朝ご飯食べて年収アップだ!!・・・となるのでしょうか?
朝ご飯をキチンと食べる習慣維持するために有利な条件って何だろう。
下のデータを見て貰いたい。
若者就業支援の現状と課題 独立行政法人 労働政策研究研修機構 労働政策研究報告書 No.35(2005)より
特に説明の必要は無いと思うが、男性の場合、収入が高いほど有配偶者率は高くなっており、計算の必要は不要なほどにその関連性の高さが伺える。
収入が高いほど有配偶者率は高く、結婚年齢は低い傾向にある。コレが朝食習慣と関連しているのか推測してみよう。
まず、夫の収入が高いほど専業主婦の割合は増えるというデータも国民生活白書にあるので、専業主婦の居る家庭では、朝食がだまっていても提供される可能性が高い。専業主婦でなくとも、配偶者が居る方が交代でつくるとかも考えられそうだ。相手が起きれば自分も早く起きるというのも考えられる。次に、若年婚であれば、40歳前後の年齢ではある程度大きな子供がいる可能性が高い。就学者のいる家庭では子供に朝食をつくる可能性が高くなり、一緒に食べる率も高いだろう。
朝食とビジネスの成功は因果と考えるのは相当無理筋じゃあないだろうか、ビジネスの成功(高収入)が因であり、朝食習慣は果である可能性が高そうである。
じゃあ、朝ご飯なんて食べなくてイイの?そんな事はありません。どらねこもなるべく朝食習慣を身につけて頂きたいと思います。
朝食を食べることができるように無理をするのではなく、無理を無くして朝食を食べる環境を創造する事が大切だとどらねこは考えます。
幻のアメをつるして誘導するのではなく、社会福祉の充実により、朝食喫食率の向上を目指して欲しいと私は考えます。
- 447 http://www.pluto.dti.ne.jp/~rinou/
- 195 http://www.hatena.ne.jp/
- 94 http://b.hatena.ne.jp/
- 77 http://b.hatena.ne.jp/hotentry
- 76 http://d.hatena.ne.jp/
- 49 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/doramao/20100113/1263358380
- 48 http://b.hatena.ne.jp/hotentry?mode=general
- 43 http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.info?_id=faa858a20082ef6d25ad27557e37e011
- 42 http://b.hatena.ne.jp/hotentry/life
- 38 http://www.sleipnirstart.com/




まず、川島隆太は2004年頃から調理が脳を活性化するという研究をしていたとされています。
そうした研究はやがて食育という当時の流行と合致したものとして認知されていきました。
(あるいは川島隆太側が売り込んだのかもしれませんが)
http://allabout.co.jp/gm/gc/2890/ (一例)
子どもが調理する、というのも食育で推奨されている事柄ですが、川島隆太はそれに脳科学の立場から根拠を与えたわけです。
こうした流れの中、やがて食育で推奨している内容に更に論拠を与えるようになったのが現状です。
http://www.pref.miyagi.jp/kyou-soumu/hayanehayaoki/forum-digest.htm
こちらの講演なんて分かりやすいですね。
部分的には妥当そうなこともありますが、因果関係・相関関係の部分や「脳を活性化」の論理の危うさは、例によって問題があります。
同じような内容でいくつもの自治体や団体の講演をしている点から、今後も食に関して同様の主張を続けるのではないでしょうか。
自治体が主催である講演の多さは特筆ものかも知れませんね。リンク先を見ると相当の予算が付いているように見受けられますから、食育にコミットするというのはおいしい商売なのでしょうね。
現在自分が言えることは、食育を討議する時間を朝食を作ることに充てられることの有難さです。(これは有難いとしか言いようのないことです。)
食育という言葉を知らなくても、朝ごはんを地道に作っていらっしゃる方の普通の感覚がなくならないでほしいと感じています。
この件については様々な視点があると思いますが、家族揃って楽しい食卓を囲む機会を2度持てるという事は重要だと思っております。