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2011-02-10

栄養の話その

| 15:18 | 栄養の話そのを含むブックマーク 栄養の話そののブックマークコメント

もう忘れてしまわれたかとは思いますが、どらねこ的栄養学シリーズの記事3回目です。前回までに栄養学ってどんなものなのか、近代日本の栄養素摂取はどのように変化してきたのかを見ていきました。今回からはそれぞれの栄養素が体内でどのように働くのか、食事からの摂取で気をつけることは?などを書いていきたいと思います。でも、栄養学の教科書的なものを書いてもあまり意味は無いと思いますので、さてどうしましょうか。

今回のエントリでは必須栄養素(食事摂取基準記載成分含む)の一覧を見ていただきます。次回以降はそれぞれの栄養素について簡単な解説を行いたいと思います。

■栄養素について

第1回では5大栄養素について簡単に説明しました。人間が口にする栄養素は更に細かくわける事ができまして『日本人の食事摂取基準2010』には、34種類の栄養素が示されていたりします。

勿体ぶってもしょうがないので、どらねこなりに一覧表にまとめてみました。

f:id:doramao:20110210151553j:image

この表は食事摂取基準に掲載されている栄養素と人間にとって絶対に必要であることが明らかにされた栄養素を併せたモノになっております。全部で39種類ありますね。

39種類を採り上げましたけど、このうちコレステロールは体の中で外の栄養素から合成できるし、エタノール(アルコール)は体に悪いしで食事からとる必要性は特にありません。また、硫黄は必須アミノ酸の構成成分としてたんぱく質から補給されますし、塩素は胃液の塩酸や体内のイオンバランスを保つ為に重要ですが、塩化ナトリウム(食塩)として供給されるのと、ナトリウムの過不足のほうがより重要なはなしであると認識されているので、塩素単独ではあまり必須性が強調されなかったりします。最後にコバルトですが、その必須性はビタミンB12としてのものなのでビタミンの項目にまとめる事が出来ます。

色々と細かく書いたけれど、よーするに自分たちが気にしなきゃいけない栄養素は39種類よりはだいぶ少ないんだよ、という事なのね。

ところで、検索エンジンなどで『必須栄養素』とか『微量栄養素』などのキーワードを入れると、必須栄養素や微量栄養素の数がやたらと多く書かれたページがヒットすることがあります。

大抵はサプリメントや健康食品販売サイトやその宣伝を扱っているブログなのね。特に『必須栄養素が40種類以上!』みたいな書き方をしているサイトがあれば、そこに書かれていることは信用しない方が良いと思う*1のね。わかりやすい目印を自ら掲げてくれている思えばハラがたたなくて良いかもデス。

■意外と少ない?

さて、食べ物からまかなう必要のある栄養素については分かりました。じゃあその次は自分たちは不足しないようにどんな事に気をつけたらいいの?という事がだいじになりますね。もう一度表を見ていただいて、右から二つめにある『不足しやすさ』という項目に目をやってください。いくつかの記号が書かれていますが、これはどらねこが勝手に評価したものです。とはいえ、食事摂取基準で参照している文献やビタミンやミネラルの専門書などを参考にしてはいますのでご安心(?)を。


記号の意味:

○・・・日本人の平均的な食事でも不足がおこる可能性が高い栄養素

△・・・減量や小食、偏った食事が連続することなどした場合に不足する心配のある栄養素

×・・・ちょっとやそっとでは不足することがまず考えられない栄養素

×を除外すると気にかける必要のある栄養素は16種類になってしまいます。更に、この16種類についても毎日必ず必要量を満たさなければならないものではなくて、食べたくない日は少なめに、楽しく盛り上がる日はたんまりと食べて長い目で見れば帳尻が合う感じで良いんですね。

毎日厳密に栄養価計算してきっちり栄養を確保しよう!なんて、頑張る必要なんて無くて、それぞれの栄養素はどんな食べ物に多く含まれているのか?という傾向をつかんでおいて、「ここ数日の食事を考えると○○が不足してるかなぁ?」というような感覚を持てるような程度で良いと思うんですね。あえて多く含まれている食品を選択する必要がありそうなのは○がついている栄養素ぐらいでしょうかねぇ。

■サプリメントは不要?

そんなわけで、昔よりも多くの栄養素が一般に知られるようになったけれど、その中には意識して摂取しなきゃいけない栄養素はそんなになくて、新しく名前を聞くようになった栄養素は不足の心配なんて殆ど無いものだと覚えておいたほうがめんどくさくなくて良いと思います。

アレルギーがあって、どうしても除去食が必要なヒトなどが、不足が心配される栄養素を補うとか激しい運動や病気の影響で通常よりも消耗が激しい場合などに効率的な補給を行うとかいったような明確な目的を持ってしようするものだとおもうのですね。その場合でも専門家のアドバイスに基づいて・・・といいたいところですけど、やたらとサプリメントを処方したがる専門家さんもいらっしゃるようで、そんな場合にはちょっと眉に唾してほしいなぁ、とも思います。

ビタミンやミネラルの欠乏症は不足している成分を投与すれば驚くほど速やかに回復するケースもありまして、それは魔法のように回復することもあります。でも、それは不足があったからでして、不足してないのに余計に体に入れても同じような効果は期待できない場合が殆どです。栄養機能食品ってこの誤解を上手に利用した商売だなぁ、と思うんですね。

次回へつづく・・・

*1:逆にやたらと少ない、生体内元素転換で賄われるから大丈夫みたいなのもあるかもなので一概に謂えないかも。まぁ、極端過ぎる主張は無視して良いということですね。

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