夏キノコ2013

30℃くらいの最高気温なのに既に参ってしまっているどらねこです。皆様は如何お過ごしでしょうか?
暑いから外でたくないモフ〜。でも、キノコは気になるモフ〜と、呟いていたら、良いキノコがでていると思うから行かない手はないモフ*1と謂うコトバになぜか乗せられてしまい、僅か20分後にはバイクに乗って山に向かっているのでした。


■ぞくぞくと出ていた
山道を登り始めるとそこかしこに夏のキノコが顔を出しておりました。
梅雨明け後によく見かけるキノコは他の時期に比べて大物が多いので中々に見応えがあり、写真に摂りたくなるモノが盛りだくさんです。というわけで、写真盛りだくさんでお送りします。



■色々キノコ




ニッケイタケ
カサの表面がビロード状?のキノコ




イボタケの仲間のなんちゃらハリタケの幼菌と思われるキノコ




チャワンタケの仲間




ベニタケの仲間
こいつらホントに見分けが付かないのだけど、食べても辛かったりボソボソしていたりで美味しくないからなのだろうと思う。




シロオニタケの仲間っぽいキノコ
おそらく毒キノコなのだけど、こいつらは臭いが気色悪いので間違って食べる人は少なそうな印象。




テングタケモドキ
下の写真はどらねこ的に珍しいと思うモフ。





ツボから生まれたてのキノコの隣に、大きくなったキノコがありますが、カサの上をよく見て下さい。
古くなって腐ったキノコがカサに載っています。そして、腐ったキノコから発生するヤグラタケがその上に発生してます。
キノコの三段重ねですね。




ヘビキノコモドキっぽいキノコ

○○っぽいキノコみたいな紹介多めですが、実はキノコの仲間って未だに分類されていないものも多く、分類されているモノでも発生場所や時期などで変異が大きかったりして簡単に同定出来なかったりするんですよ。顕微鏡で胞子の形をみたり、遺伝子解析などをやらないと同定出来ないものも多いんですね。
とはいえ、キノコを見て写真に撮ったりして楽しむ分には厳格な同定は必要無いですからおおよその見当を付けてあーだこーだいって楽しむのが良いのかなぁと思ってます。
ですが、紛らわしいキノコについては、第三者に販売したり家族に食べさせたりしないで欲しいと思います。そうした過信が毎年の事故につながりますので、どうぞ用心に用心を重ねて下さいね。


■それでもどらねこはキノコを食べる
どらねこはキノコ大好きネコですが、キノコ好きになった切っ掛けはキノコが美味しいからに他なりません。面白キノコも良いですが、食べられるキノコがやっぱり好きです。
一般に食用にするキノコの中でもっとも大きいキノコ*2は、というとニオウシメジという柄の長さやカサの幅が30cmオーバーというそれは大きなキノコが思い浮かぶ人が多いと思います。いや、オニフスベだろう、という意見もあるかも知れませんが、あれを毒じゃあないだけで食用というには、う〜ん・・・というものだと思います。そんなニオウシメジに待ったをかけるかもしれないキノコと謂えば、どらねこはアカヤマドリを思い浮かべます。




アカヤマドリ
イグチの仲間で、カサの裏がヒダではなくスポンジ状の管孔と呼ばれる組織から胞子をつくるキノコです。夏に見かける大型のキノコにはこのイグチの仲間が多いでしょう。
今回のキノコ探索ではアカヤマドリの色々な状態を見る事が出来ましたので、その成長の様子を紹介したいと思います。











最後の写真は開ききったアカヤマドリですが、湿気と高温でかなりカビが広がっています。カサの直径は25cmほどですが、肉厚なため重量としては食用キノコ最大級だとどらねこは思ってます。
洋風料理に向いているキノコですが、そのまま調理するより干したものを炊き込み御飯などに利用するとその個性を楽しめるんじゃないかな、と思います。




ヤマドリタケモドキ

アカヤマドリと同じくイグチの仲間のキノコですが、こちらは世界的にも人気のキノコでして、フランスでは「セップ」、イタリアでは「ポルチーノ」と呼ばれたりします。日本でもよく見かけるキノコだよ、というと驚かれたりするように、キノコ採りを趣味とするような人でもノーマークである事が多かったりします。和風料理には合わないキノコなので人気があまりないのかも知れません。どらねこはこのキノコが大好物で、大量に見かけたら乾燥させ、冷凍保存をしておきます。






タマゴタケ

食用キノコですが、味の良さだけでなくその美しさから多くの方を魅了するキノコです。
今回見かけたタマゴタケは、柄の直径が2.5cm程で十分な食べ応えがありました。いやぁ、ホント美味しいです。タマゴタケはバターを使った料理によく合うキノコで、こんなモノ美味しくないと謂っていた人が実は味噌汁の具にしていたなんて事も実際にありました。エノキタケや椎茸のように、色々な調理法に合うキノコというのはマレですから、キノコに合った調理法で食べないとそのキノコの真価を述べる事は出来ないと思います。


■無理に食べようと思う
さて、前項では美味しいキノコを紹介してみましたが、今度は食べられなくは無いけど・・・と謂うキノコを紹介したいと思います。




ケロウジ?

ケロウジと謂うキノコはご存じでしょうか。イボタケ科のキノコで、カサの裏には針ようなイボイボがびっしりのとっても苦いキノコです。近縁種にコウタケという香りが強くてとっても美味しいキノコがあるのですが、そのキノコにちょこっと似ているのですね。
似ていると謂っても、ケロウジとは大きさや臭い、味など違いは大きいのですが、中にはケロウジとコウタケの特徴を併せ持ったような個体を目にする事が結構あるんです。
実は、同じ種類だと思っていたキノコをよくよく調べてみると、数種類のキノコに分類出来たなんてことは結構あって、ケロウジの仲間もキッチリ調べると数種類に分けられるんじゃないかな、と謂われていたりします。今後の分類に期待なのですが、どらねこが今回採ってきたキノコもコウタケと同じような臭いと、苦みがあまりないという特徴を持っていました。
このキノコは以前から目にしており、採取したモノのポイッと捨ててしまっていたのですが、今回は美味しく食べようと色々と企んでおります。




通常のケロウジに比べて柄が白くて香りが強いなど、コウタケ(シシタケ)風の特徴を有してます。

まずは干して香りを引き出してやろうと思います。



美味しく調理することができるか、皆様に報告したいと思います。(おそらく撃沈の悪寒)

*1:分かっていると思うが、対話者はモフとはいってない

*2:子実体一つの大きさという意味