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とらねこ日誌

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2015-04-09

スクリーニング

| 13:09 |  スクリーニング - とらねこ日誌 を含むブックマーク  スクリーニング - とらねこ日誌 のブックマークコメント

この記事は旧ブログどらねこ日誌に2009年4月28日掲載した記事を体裁を整えほぼそのまま転載したものです。

最近さっぱり更新していないくせになぜ今頃?と疑問に思われそうですが、言及先の人が最近牛乳有害論の本を出したそうなので、こういう人ですよと紹介するための再掲でした。表現等稚拙なところもあるかと思いますがご了承下さい。

■佐藤章夫さん

この方、牛乳有害論の老舗で牛乳だけでなく現代的生活は体を害するというスタンスで独自の健康情報を配信し続けていらっしゃいます。

貴重などらねこ日誌読者のMAMORUさんから、彼の運営する「生活習慣病を予防する食生活http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/index.htmlというwebサイトを斬っていただきたい」というご要望を頂きました。どうやら高糖質食で糖尿病が良くなるという主張もされているようです。当該ページをチラッと見てみましたが、かなりの香ばしさがただよっておりました。さて、どうしたものでしょう。※本記事の引用文は佐藤氏のウェブサイトからのものです。

メタボリックシンドロームを予防する食生活

肉・脂肪の摂取量が多くなるとインスリンの効き目が悪くなって、身体がインスリンの分泌を増やせと要求します。このインスリン分泌の増加によって肥りはじめやがて糖尿病へ。糖質(炭水化物)の摂取量を多くすると、「高炭水化物食」→「インスリンの効き目がよくなる」→「少ないインスリンで心身が活動する」→「インスリンの分泌が少なくなる」→「肥らない」というサイクルが回転してメタボリックシンドローム(内臓肥満症候群)を予防します。もちろん、糖尿病患者の食事は穀物中心の高炭水化物食にすべきです。その証拠をご覧ください。

証拠をご覧下さいとの事です。

早速読み進めてみました・・・が、すぐに頭が痛くなってきてしまいました。面倒くさがり屋のどらねこは既に検証意欲が失われてしまいました。


メタボリックシンドロームを予防する食生活より

http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/metabolic.html

日本人の食生活の基本は古来、「穀物+大豆+野菜(+魚介類)」でした。日本人は、過去1000年以上にわたって、コメをはじめとするデンプン(糖質あるいは炭水化物)が主成分の穀物に支えられてきたのです。

日本人が何世代にもわたって自らの身体で安全性を確認してきた食事が安全な「日本人の食事」です(上図)。この食事に見合うように日本人の身体が変化・適応してきたのです。穀物を中心とするこのような「日本人の食事」を「粗食」と呼ぶ人がいます。この食事はたしかに質素・素朴でありますが、決して粗末な食事ではありません。「日本人の食事」は「素食」(基本的な食事)であって「粗食」ではないことをご承知おきください。この「素食」を続けていればメタボリック症候群にはなりません。

1000年前には何人の祖先がいたか

1000年という時間の長さはなかなか実感できません。そこでつぎのように考えてみましょう。

f:id:doramao:20150409130454j:image

私たちひとり1人に2人(2の1乗人)の親がいます(両親)。その母親と父親にもそれぞれ2人の親(祖父母)がいました。すなわち祖父母は4人(2の2乗人)です。その祖父母にもそれぞれ2人の親がいました。曾祖父母は8人(2の3乗人)、曾々祖父母は16人(2の4乗人)になります。ヒトはだいたい30歳位までに子どもをつくりますから1世代を30年としましょう。30年毎に祖先は倍々に増えます。1000年は33世代に相当します。したがって、1000年前には2の33乗人の祖先がいたことになります(約86億人)。1000年間に存在した私たちの祖先は[2の1乗+2の2乗+・・・+2の33乗]人になります(2の34乗-2=172億)(上図)。

日本人の食生活の原型が1000年前に成立したと仮定すれば、この食事は172億人の祖先が食べ続けてきたものです。日本人はこの食事で考え、遊び、働くようにできているのです。この食生活は、明治維新によって西洋文化が導入されても基本的に変わることはありませんでした。それが過去40年という短期間で一変してしまったのです。私たちは、今、172億もの先祖が食べ続けてきたものを捨てて、祖先が全く知らなかったものを食べるようになりました。

172億人が食べてきたそうです。すっごいインパクトですねぇ。

おもわず信じちゃいそうになります・・・ってなるか!!

これを持ち出す時点で、この人は情報を有効的に取り扱えない人であることを宣言しているようなモノです。だから、どらねこは他に書かれたことを批判せずに済むのです。全部デタラメの可能性が高いですからね。あ〜〜良かった。

え、何がおかしいかですって?

算数も満足にできないアホな猫でもわかりますよ。

172億人でも十分おかしいのですが、その一世代前、借りに1030年前を想定してみましょう。先祖さんはさて何人でしょう。

ええと、約354億人でございますね。

たった30年で172億人も増えてしまいました。

この計算をあと2世代もさかのぼれば、過去に存在したであろう人類の数を軽く超えてしまうことでしょう。

この計算には様々な問題点があるのですが、一番の問題点は血縁関係が全く存在しないことが前提になっている事です。分かり易い例を考えてみましょう。

ある人は両親がいとこ同士だったとします。この人の4代前の祖先は何人いるでしょう?

4^4−2^(4−2)=12

 

この場合は両親が非血縁者であった場合の16人より4人少ない12人になります。

昔の日本では生まれた場所で生涯を終える、という生活が当たり前であったと考えられます。その地域に住む人は遠い近いあわせて、皆が親戚同士であった事でしょう。祖先を手繰れば、色々なところで絡まり合った網目になります。だから祖先の数はそのような莫大な数字にはならないのです

さて、あなたは彼の主張を信じられますか?

 

■間違えたくないから

なぜ本題ではなくてここに注目したのかというと、既に検証済の周回遅れの理論やトンデモ解釈ばかりで、一つずつ採り上げるのは面倒な割には益があまり見あたらないからという事なのです。

どらねこはアタマがおかしいので、普通の人だったらしないようなミスを連発します。それでも何とかやっていけるのは、でてきた数値なり、結果なりが妥当なモノかどうかを確認しているからなんです。いや、すごく当たり前のことであらためて語るようなものでは無いのですけれども。大抵の人は行っていると思いますし、俯瞰した後、細かい項目を点検するのですよね。(どらねこは細かいの苦手)

家計簿付けてて、今月の出費は150万円なんて結果になったら、計算ミスを疑うのは当たり前の話ですよね。ところが世の中にはまともな肩書きを持つ人でも出来ない人がいらっしゃる。

普通の人だったら「オイ、オイ」と思うような結果がでてきても普通に採用してしまうところです。トンデモデータをなぜか疑わず、これは誰も知らなかった事実であるようなぶっ飛んだ結論を導き出してしまうのですよね。そういう人はデータを適正に扱えない。だから、論文を引用していても参考にならない。例え、その元論文はしっかりしたモノでもトンデモ解釈を駆使して自分の考えを支持するデータに造り替えてしまう。

常識的理解を覆す理論を提唱している文章を目にしたときにそれがトンデモ解釈か否か判別したいわけですが、元論文に当たろうと思っても、ネット経由では手に入らなかったりすることも多いので、そこまでして検証するに値するモノなのかどうか本文を読んで判断するわけです、論理の導き出し方とか、提出されたデータが常識的な数値なのかどうか・・・そんなに時間もありませんし。

突飛なデータや解釈をまともに採用する人は、理論の裏付けとして採用した引用がトンデモか否か判断できる能力は無いとも考えられるわけで、そんな人の話は参考にする必要もないし、労力を掛けて検証する必要も無いわけです。科学リテラシーはもちろん、高い方が良いのですけれども、そういった知識が無ければ判断できないというものでも無いのです。厳密には切り分けられないのですが、実生活では十分役に立つと思います。どらねこも専門外についてはこんな感じで流し読み、アレ?どうなんだろうと思ったら、キーワードを入れて検索するわけです。

うだうだ書いてきましたが、落とし穴はそこかしこに有るわけで、自分も気をつけなければな、というオハナシでもあったりします。 

少なくとも、こんな人が書いている牛乳有害論の本ですよ、とわかればお金を出して買うのをためらって下さる方がいればと思います。

blaoodyblaoody 2015/04/21 11:53 高糖食が良いのではなくカロリーオフよりは高糖食がよいだけでしょう。

2014年9月17日のネイチャーオンライン版に、人工甘味料が腸内細菌叢に与える影響を研究した論文が発表されています。

人工甘味料が糖尿病の前段階とされる状態を引き起こすという結果です。

他にもマウスが人工甘味料の摂取で血糖値が上がったり(乳酸菌が代謝できるように変異する)そのマウスの腸内細菌を死滅させるとその変化が無くなる(腸内細菌の変化が糖尿病の前段階を引き起こすことを示唆)という論文もありあmす。
高糖食は10害1利で人工甘味料が100害0利といったところしょう。

blaoodyblaoody 2015/04/21 12:01 リンク先を閲覧しましたが、間違っていること・部分的に間違っていること・合っていることが混在しているようです。

ご飯がよいというのは、パンやパスタに比べてです。
パンやパスタは粉を固めたものなので吸収が早く、ご飯は吸収がゆるやか。
吸収が早いと血糖が乱高下しやすくなり、パンを食べる>血糖が急上昇>インシュリンの過剰分泌から血糖の低下>アドレナリンの分泌で血糖を上げる・・・といった事が起きます。

アドレナリンは攻撃性や集中力を高めますが、体内のストックに限りがあります。
食事のたびにアドレナリンが分泌されるとキレやすくなったり必要なときに集中できなくなります。

ですのでご飯のほうがパンやパスタより10倍良い。
ただし炭水化物は制限したほうが良い。

2013-11-05

母乳の成分

| 17:05 | 母乳の成分 - とらねこ日誌 を含むブックマーク 母乳の成分 - とらねこ日誌 のブックマークコメント

(この記事は旧ブログどらねこ日誌に2009年1月21日掲載した内容大幅に修正したものです)


■母乳の味

マクロビオティック実践者や、一部の助産師の間では肉や甘いもの、油っぽいものを食べると悪い母乳になり、逆に海藻や豆腐、野菜を食べることで良い母乳がつくられるという説明がされることがあります。そうしたものの中にはパンを玄米に変えただけで、甘みのある美味しい母乳が・・・というものもあります。

極端な例はともかく、なんとなく食べた物がそのまま母乳になるというイメージが持たれやすいせいか、そのまま受け入れられていることが多いように思います。しかしながら、どらねこが調べた限りでは、母乳の味と食事に関する信頼性のある論文は見つけられませんでした。

とはいえ、証拠が無いからといって簡単に否定できる話でも無いのが難しいところです。自分の経験でもニンニクを大量に食べた後には体臭がトンデモない状態になる事がありますが、よく観察すると皮脂が臭っているのに気がつきます。脂溶性の香気成分は油断ができませんので、これが母乳中にも移行して、赤ちゃんの嗜好にも影響を与える・・・なんて事ぐらいはあるかもしれません。しかしながら、肉や甘いものがダメで、海藻や豆腐などが良いとされる根拠として不十分である事には違いがありませんのでご用心です。

特に新生児はヨウ素過剰に敏感ですから、昆布などのヨウ素が抜群に多い食品の多用には注意が必要ですし、母乳を作るために必要な脂質やたんぱく質を控えすぎればお母さんの健康を損ねてしまうかも知れません。

よっぽど偏った食事であったり、刺激がやたらに強い食事で無ければ授乳期の母親に悪影響を、という事は少ないだろうとどらねこは感じております。


■脂質の変化

さて、前段にて脂溶性の香気成分と書きましたが、食事中の栄養素と母乳にはある程度の関係がありまして、ビタミン欠乏状態の母親では母乳中のビタミンも少なくなるというデータもあり、水溶性ビタミンに比べ脂溶性ビタミンでその割合は大きくなります。

「やっぱり食事の油は母乳に影響をあたえるのかぁ〜。という事は油の多い食事で乳腺が詰まって乳腺炎を起こすというのも本当じゃ無いの?」

なんて、考える人もでてきそうですが、そこまでの差はでてこないように思います。母乳に含まれる脂肪の量は産んでまもなくの頃の方が多く、時間によっても変動するもので、その変動幅は食事の変化よりも断然大きいので、食事をちょっといじったからといって影響を与えるほどの差はないだろうと考えられる*1からです。


■実際はどうなの?

今回、記事を書き直すに辺りざっと論文検索をしてみたのですが、最近の論文で良さそうなものを見つけられませんでしたので、以前と同じ食事と母乳の関係を調査した1985年の論文*2を参照したいと思います。

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こちらは食事調査に基づく摂取栄養量の比較データです。ベジ食グループの人でも動物性たんぱく質をとっている人がけっこう居るなぁという印象ですね。牛乳OKの人から全部ノーの人まで含まれているグループなのですね。

次に、菜食、非菜食の人の母乳を分析したデータです。

f:id:doramao:20131105170159j:image

脂質摂取量は非菜食の人で多いというデータでしたが、母乳中の脂質量にはあまり違いが見られません。脂質の質をみると、脂肪酸組成にはある程度の違いがでているところが面白いですね。

菜食の人でリノール酸が高くなっており、肉に多い飽和脂肪酸であるパルミチン酸、ステアリン酸の割合が低くなっている事が興味深いです。食べた脂質の種類はある程度母乳に影響を与えるということがわかります。

ところで、この結果が肉を食べると母乳に良くないとなるのかというとこれまた微妙なところです。飽和脂肪酸というものは基本的に酸化されにくものですから、乳腺に出てきて残ったあとも酸化重合されにくいと予測*3されるわけで、これが乳腺炎の原因だ!みたいな犯人扱いするのは無理があると思われます。

色々書いてきましたが、結局はよく分からないし、母乳中の脂質の量にはたいした違いは現れないだろうなぁという感触です。


■おわりに

十分量なn-6系統の脂肪酸*4が含まれていると、赤ちゃんの脳の発達に良さそうだというお話しがたまに聞かれますが、それを支持する知見*5が幾つかありますが、反対に効果は無いとする知見*6もあったりします。

たくさん与えれば頭が良くなったり健康になるというわけでもありませんが、これらは不足すると正常な発育を阻害する可能性もあるものですから、例え頭が良くなる効果がなかったとしても必要量は確保したいところです。

これらの脂質は主に海産魚類から摂取できるもので、脂がのった魚を食べると効率的に身体に入れることができるものです。脂っぽいものは母乳に悪い影響を与えるからと強迫的になり、大事な栄養素が不足してしまっては本末転倒です。

根拠があやふやな情報で極端な食事をするリスクにも目を向けて欲しいと思います。

*1:それ以前に脂肪が多いミルクだから詰まるというわけでもないと思う。そのあたりは助産師のふぃっしゅさんが考察してくれると思うhttp://d.hatena.ne.jp/fish-b/

*2:Finley DA, Lönnerdal B, Dewey KG, Grivetti LE. Breast milk composition: fat content and fatty acid composition in vegetarians and non-vegetarians. Am J Clin Nutr. 1985 Apr;41(4):787-800.

*3:予測通りの振る舞いをするかどうかは不明ではあるが

*4:主にIPADHA

*5:例えばコレとかhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23803884?dopt=Abstract

*6http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22641753?dopt=Abstract

コテハンコテハン 2013/11/06 21:54 乳腺炎には関係ないと思いますが・・・
当家の子女の場合、脂質の多い肉食のあとは飲みが悪かったですね。でもって勢い当人(細君)の好みのお餅が良いって云われ(之も伝説だろうとは思いますが・・・マアその昔はハレの食事の代表ですから)餅をここぞって食べていましたね。財布にはきつかったですが・・・(∂o∂)はは♪
 マア資質食のあとは、当家の場合間違いなく味に違いはあったようです。
 ・・・で、味覚のお話しになってしまうと、統計などになじまない好悪のお話しなんですがね・・・

ふぃっしゅふぃっしゅ 2013/11/07 07:03 doramaoさん、こんにちは!トラックバックをありがとうございます。
あと数回の記事のあと、今の母乳関連の記事のまとめとして本の紹介の記事になる予定です。
栄養と代謝に関しては私自身不勉強なことが多く、ちょっと冷や汗を書きながら書いています。誤りや不正確な部分がありましたらどんどんと指摘してくださいませ。ついでにdoramaoさんの方で解説記事にしてくださると助かります(丸投げすみません)。


↑のコテハンさんの「飲みが悪かった」に関してですが、新生児や乳児の「ぐずり」や「飲みの悪さ」が何かということがまだ十分にわかっていないので「確証バイアス」になりやすいところだと思っています。
「飲みが悪い」のではなく、「お腹の動きを待っている」ために長く吸っていたり、あるいはプイッとはなしてぐずぐずしたりすることもすべて「母乳」に関連付けられているのが現在の限界だといえるかもしれませんね。
もっと赤ちゃんは別のことを伝えようとしているのかもしれません。

doramaodoramao 2013/11/09 08:33 具体的に栄養と代謝関係でこの辺りが・・・という場所があれば、わかる範囲でお答えしますよ。
ふ〜んそうなんだ・・・という感じで読んでいますので。

青い猫青い猫 2014/03/22 01:59 餅や団子は乳腺炎になる、と友人や助産師に言われたことがあります。油については言われなかった。

2013-07-03

食育のすすめが勧められないワケ

| 18:18 | 食育のすすめが勧められないワケ - とらねこ日誌 を含むブックマーク 食育のすすめが勧められないワケ - とらねこ日誌 のブックマークコメント


■本当は危うい(?)食育の推進

食育という言葉をご存じでしょうか? 2005年に食育基本法が成立し、食文化や食生活、食と健康の関連性などについて家庭だけではなく、教育機関や地域とも連携を行い子供達に食教育を推進するという事になりました。これにより新たに栄養教諭と呼ばれる管理栄養士(栄養士)の資格を持つ教員が配属されるようになりました。

こうした動きにともない、食育をテーマにした本などが多数刊行されたのですが、その中には食育とは名ばかりの根拠のない食習慣の押しつけや、栄養学的に妥当でない内容を含む物も多く見られました。そんなわけで、どらねこは「食育」という文字を見ると身構えてしまいます。


食育関連のオカシナ主張などの具体例については「食育とか」タグのある記事を読んでいただければ、そんな気持ちになった理由も分かっていただけるかと思います。

http://d.hatena.ne.jp/doramao/archive?word=%2A%5B%BF%A9%B0%E9%A4%C8%A4%AB%5D

子供の健やかな育ちを望むという気持ちはわかるのですが、食べさせたくない食べものを「病気の原因になる」、「食べるとキレやすくなる」など不当に貶めたり、日本食の良さをアピールするために他国の食文化と比べその優位性を謳う必要などないと思うんですね。

せっかく教育の現場で食と健康のお話しを教える機会ができたのですから、そうしたオカシナ食育が入ってこないようにしたいものです。そんなわけで、勉強のために食育の権威とされる服部幸應さんの本をどらねこは手に取りました。


「食育の進め ゆたかな食卓をつくる50の知恵」 服部幸應著 マガジンハウス刊

服部さんは料理評論家で、1990年代後半から食育を題名に含む著書を多数書いていらっしゃいます。内閣府が行う「食育推進会議委員」のメンバーにも選ばれていらっしゃいますし、食育に対して大きな影響力を持つ人といえるでしょう。

ところが、読みはじめてすぐ期待は失望にかわりました。

この本を手に取る人は有名な食の専門家が書いた正しい情報だから大丈夫だろうと、その主張を信用して受け入れてしまう事でしょう。しかし、その内容には首をひねる箇所がいくつも見られます。TOSS食育や極端な玄米菜食などの行き過ぎた主張を批判する立場にある人が似たような主張を唱えていては困ってしまうのですが・・・

そんなわけで、今回の記事では問題と思われる箇所を示し、服部さんの考える食育の何がおかしいのかを指摘してみようと思います。


■6つの「こ」食

家族であっても個別の食事をそれぞれが行う「個食」や、独りで寂しく食べる様子を表す「孤食」という言葉はマスメディアでも採り上げられるなど、一般にも知られているものだと思います。服部さんはこれを発展させた『6つの「こ食」』を提唱し「こ食」は、心と体に赤信号の食べ方であると指摘します。服部さんの考える「こ食」とはどのようなものでしょうか。



孤食:家族が不在の食卓でひとり淋しく食べること

・好き嫌いを増やす

・発育に必要な栄養が足りない

・社会性・協調性がない

・引きこもりやすくなる。


個食(バラバラ食):家族それぞれが自分の好きなものを食べること

・好き嫌いを増やす

・栄養のかたより

・協調性が無くわがままに

・他人の意見を聞かない。


固食:自分の好きな決まったものしかたべないこと

・栄養のかたより

・肥満、キレやすい

生活習慣病

・わがまま


小(少):食いつも食欲がなくて食べる量が少なく、バランスの悪いこと

・発育に必要な栄養が足りない

・無気力

・栄養のかたより

・激やせ

・発育不全


粉食:パン中心の粉を使った主食を好んで食べること

・噛む力が弱い

・エネルギーが高い


濃食:調理済み加工食品やマヨネーズ、ケチャップ、味の濃い食べ物

・本来の味がわからなくなる

・味覚障害

・肥満、生活習慣病

なるほど、現代的な食生活の特徴を抜き出す面白いゴロ合わせだと思います。ですが、こ食が続くことで生じるだろうとする問題点の指摘についてはちょっと見過ごせないようなものが存在します。特に気になるところを指摘してみます。

まず「固食」ですが、確かに同じものばかり食べることは栄養バランスをとりにくいでしょうし、食を楽しむという文化的な面からも問題がありそうです。しかしながらその結果が「キレやすい」としてしまうのはいけません。まず、キレやすいの定義も明確でもありませんし、偏食を続けるとキレやすくなるとしてしまうのも乱暴です。一見食生活の乱れが本人の素行に影響を与えているように見えるケースもありますが、別の要因が先にあって、結果として食生活が乱れているという事も考えられるからです。偏った食事の背景に何があるのかを探ることが大事ではあないでしょうか。

つぎに「粉食」ですが、パンなど粉ものを主体とする食文化のどこが問題であるというのでしょうか? 文化とも関係するような大きな話は、それ相応の根拠の提示が必要と思いますが、主食の好みと咀嚼力の関連性を示す論文は示されておりません。また、食育には食文化教育も合わせて行われるものであると理解しているのですが、こうした文化の問題を取り扱う場合には他国の文化を尊重する態度が求められるのは当然のことですから、粉食文化を否定するような内容が含まれるというのは不適当であるとどらねこは思います。


■母親の責任は重大?

服部さんが心配する6つの「こ食」、それを解決する知恵が本書にはあるのでしょうか。適宜引用しながら検証してみようと思います。


p6より

 一家団らんのシンボルである食卓の上では加工食品が七割を越え*1、家庭料理のできない母親が急増の一途です。親が栄養に無関心でいることが子供の偏食につながり、食べ物の好き嫌いを助長しています。小さい時の悪い食習慣は成長を妨げるばかりではなく、大人になってとても危険な病気をひき起こす原因ともなるのです。また、好き嫌いがないようにきちんと躾けないと、わがままになり、協調性のない性格が強くなってしまいます。人から何か気に入らないことを指摘されると、すぐにムカツク人になり、カッとなってナイフ等による殺傷事件を起こすなど、すぐキレる子供達の犯罪につながり、社会問題化してきました。その根底には、親子ともテレビに気を取られた食卓を囲んでのコミュニケーション不足や躾不足が問題です。


たしかに親が子供の食事に無関心であるというのは子供にとって良くない事でしょう。しかし、母親ばかりに責任を求める論調に疑問を抱きます。母親が苦手な家庭であれば、父親が担当すれば良いと思います。なぜか食育については、家庭のことは母親が賄うのが当然といった前提を元に議論がなされる事が多いように思います。本書においてもその傾向が随所に見られるのですが、偏った育児観で社会や家庭が関係する食の問題を解決するのは困難ではないかと思います。

いやそうは謂うけれど、実際に家庭での躾が行き届いていた昔の方が子供達はしっかりしていたではないか?という意見もあるかも知れません。もしそれが本当であれば、昔にはこのような凶悪な少年犯罪は発生していなかった、若しくは少なかった筈です。これについては少し調べるだけで事実では無い事が簡単にわかります。

少年犯罪データベース「少年犯罪データベース少年による殺人統計を見れば実際とは異なる事がよくわかります。

食習慣の形成が大事である事には異論はありませんが、現実には存在しない危険を煽るやり方には賛成できませんし、社会全体の問題を母親ばかりに背負わせるというのも解決策としてはお粗末だといえるでしょう。これでは真弓定夫先生監修の食育漫画シリーズと大差はありません。

次は魚食のススメです。


p33より

 魚も切り身を香辛料や調味料などで生臭さを消して調理すれば、喜んで食べてみるでしょう。ご両親が美味しそうに食べてみせたり、無理強いしないこともポイントです。そして子供の目の前で嫌いな食べ物を料理してみせて、食べたら拍手してほめてあげるのも、食べることの楽しみを増す雰囲気づくりです。


これについては賛成です。服部さんは、明るく楽しい食事は雰囲気の悪い食事に比べて健康になれるという持論の持ち主でいらっしゃるのかな。やっぱり食事は楽しくなきゃね。と、思いきや・・・


p199より

 かつては、年上と年下の間での一定の順序というべき、“長幼の序”が守られていました。父親より前におなかがすいたからと食べようとして、母親から「待ちなさい」と手をたたかれたりした経験のある人も多いはずです。食事の際は、目上の人がハシを取るまで手をつけてはいけないというのが当たり前の礼儀作法でした。ところが今は食事時間がバラバラなため、このような基本的な家庭教育もおろそかになっているのではないでしょうか。

ええと・・・親の顔色を伺いながらご飯を食べるのって楽しくないんですけど。

箸の上げ下ろしから、食べる順番まで監視される。そんな食事にイヤな思い出があり、「自分が親になったら、食事中にあんまりうるさくいわないようにしたい」そう語っていた人がおりましたよ。のび太が親に怒られて、「自分がお父さんになったら子供の事おこらないぞ〜」というエピソードなどもありました。全く注意しないのは論外ですがやり過ぎは逆効果だと思います。

また、家族揃って食べる事を推奨しながら、昔みられた日本での食卓を例に挙げるというのは色々筋悪であるとどらねこは思います。家庭にもよりますが食事時間であっても、母親が父親からあれ持ってこい、コレも食べたいなんて要求され席を立つというのは服部さんのいうような昔の日本では当たり前の風景であったかと思います。

この本を読む限り、『服部さんの考える「こ食」の問題点』には色々と問題があるように思えます。


■食の常識非常識?

本書には「こ食」の他にも食と健康についての知識が紹介されております。その主張は妥当なものなのでしょうか、これも検証してみます。


p57より

さばなどの青身の魚を食べるとアレルギー症状を起こす場合がありますが、例えばさめを食べるとアレルギーになりにくくなります。それはさめの細胞にはたんぱく質が分解しにくいホルマリンが含まれており、ヒスタミンなどに変化しないからです。


短いですがツッコミどころが盛りだくさんの文章だと思います。

トリメチルアミン-N-オキシドという物質が酵素により分解されてホルムアルデヒドを生成という話が実際タラの加工で生じるという話はありますが、サメの話題は聞いたことがありません。それ以前にホルムアルデヒドの有害性は今更語る必要ないものですからホルムアルデヒドの含む食品*2を勧めること自体どうなのかと思います。

さらになのですが、ヒスタミンによるそうした症状は、ヒスタミン中毒によるアレルギー様症状であり、アレルギーとは別のものでありアレルギー体質とは関係のないものです。サメを食べればアレルギーが抑制されると誤解を与えかねない表現でしょう。


p58より

オメガ3系列は血液をサラサラにし、血管を広げ、血流を良くして炎症を起きにくくします。逆にオメガ6系列の脂肪酸は、血液をドロドロにし、血管を狭め、血流を悪くして炎症を起こしやすくし、免疫力を抑制します。

一般むけの本なので血液サラサラや免疫力という定義の明確でない表現を用いたのだろうと思いますのでそこはスルーしても、ちょっと説明が乱暴かなと思います。

どちらの脂肪酸も人間が生きていくためには無くてはならない成分で、両者の摂取バランスが健康に影響を与えます。この特徴だけ抜き出す事はオメガ6系列の脂肪酸に悪い印象を与えてしまいそうです。




p94より

 豚の脂分である「ラード」は不飽和脂肪酸である「EPA」(エイコサペンタエン酸)を含んでおり、成長期の発育を助けているのです。

p58の記述でもしやと思いましたが、服部さんには脂質栄養についての知識はあまりないようです。

基本的に「EPA」*3は海産由来食品に多く含まれる脂肪酸であり、豚などの陸上生物には通常含まれていないか、含まれていてもごく微量です。特殊なエサを食べさせた豚では多いかも知れませんが、大抵のラードには含まれておりません。ラードに多い脂肪酸はオリーブ油でもおなじみのオレイン酸です。


p168より

肥満を無くそう

どうして脂肪が蓄積するかというと、膵臓からインスリンという物質が出ますが、これが日本人は欧米人の二分の一。ということは、糖分を分解する力が低いのです。


これについては全く意味不明です。インスリンは糖分を分解する酵素でもありませんし、糖分を分解する力が低いと脂肪が蓄積するという理屈もよく分かりません。

インスリンは血糖を下げるホルモンですが、インスリンが働く事で血液中の糖質を細胞内にとりこみ、エネルギー源として利用することができます。そして、必要以上の分は脂質などにかえられて体内に蓄積されますから、分解能力とは無関係です。

ところで、日本人のインスリンの分泌能力は一般に低い傾向があることが知られておりますが、それは膵臓に負担がかかるなどした場合に分泌量が低下しやすいという意味で、健康に問題のない時に分泌されるインスリンの量は欧米人に比べて少ないという事はありません。


■まとめ

ここまで指摘してきた事からわかるように服部さんの栄養学や食品学に対する知識にはどうやら怪しいところがあるようです。

さらに肝心の食育についても「こ食」の問題で見たように昔は良かった的な予断に基づくものが主張の中心に存在しております。こうした主張は懐古主義の方によく見られますが、問題点は、服部さんは栄養や食育の専門家として多くの方から認識されていると思いますので、見過ごす事はできないとどらねこは考えました。

これを機会に服部さんは栄養学や食育の専門家では無く、食文化を評論するテレビタレントという認識をみんなが持って頂ければ誤解が少なくて良いのではないでしょうか。

折角の食育基本法ですから、昔は良かったばかりではなく事実に基づいた食教育がなされることを願いこの記事を終わりに致します。

*1:原文まま

*2:たぶん、尿素→アンモニアによる腐敗抑制の勘違いだと思います

*3IPA(イコサペンタエン酸)とも。どらねこは通常コチラを採用している

コテハンコテハン 2013/07/06 18:11 以下引用・・・
このような感覚にはもちろんいかなるエビデンスも存在しません。ですから「勝手なこと言ってないで、どこがどう『ざわざわ』するのか、科学的なエビデンスを出せ」というような野暮を言われても困る。
グルメ本で美食家たちが「おお、このソースのまったりとしてそれでいて・・・」というような読者には経験できない感想を交わしているのに向かって「それを食っていないオレにも実感できるエビデンスを出せ。それが出せないなら感想とか言うな」とか凄まないでしょ、ふつう。それと一緒です。美味しいものを食べたときに背筋に戦慄が走るのも、すばらしい音楽を聴いたときに深く癒やされるのも、「霊的切迫」と経験としては変わりません。その外部からの感覚入力がどういう経路を経てある種の身体感覚を生み出すのかその理路を生理学的に述べよとか言われたって、知りませんよ、そんなこと。
・・・引用終わり
元々なじまないお話しを抜き出して、乏しめて、何か意味があるのでしょうか??
発言者がえらそうに見えるから・・・そんなこともなさそうですが・・・

2013-06-26

伊藤先生って何者?

| 17:19 | 伊藤先生って何者? - とらねこ日誌 を含むブックマーク 伊藤先生って何者? - とらねこ日誌 のブックマークコメント

(この記事はどらねこ日誌2009年5月2日掲載分に加筆・修正したものです)


■おかしな感染症対策

一部ホメオパシーサイトやブログ等で新型インフルエンザへの対応法が掲載されておりました。その内容は誤解を招きかねないもので、流行を助長さえする可能性があると考えられます。これについてはkikulog http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1240968090に情報がまとまっております。

ホメオパシーがそうであれば、マクロビオティック界隈でも便乗エントリーが挙がっているのでは?

そう考えたどらねこは、『マクロビ』『インフルエンザ』のキーワードで検索をしてみました。そこで引っ掛かったのがこちらの記事です。


楽しいマクロビオティック生活(玄米菜食・レシピ)より

ttp://macrobiotic.at.webry.info/200904/article_3.html

豚インフルエンザ レベル4

とうとう来ましたね。

http://news.biglobe.ne.jp/international/001/ym_090428_0012280668.html

レベル4ですから、国家封鎖してもおかしくないほど要注意な出来事です。

国家封鎖されたら、食糧が入らなくなります。

過去記事ご参照の上、ご注意下さい。

これから、我が家もいつもおなかをすかせられるような少食モードに入ろうかと思います。インフルエンザに感染しないからださえあれば、どこにいっても大丈夫だし、病気の人を指導することもできるそうです。

(伊藤先生はこう断言されておられました。)

ウィルスに勝つには、かなりの「少食」と「培養するものを体内に取り込まない」だそうです。

ttp://macrobiotic.at.webry.info/200809/article_24.html

別件で、今7号食*1に近い食事をしています。

玄米を7〜8割食べ、味噌汁と少々のおかずという食生活です。

豚インフルに限らず、あらゆる意味でおすすめしたい食事法です。

ウイルスなどの病原性のある微生物に対抗する免疫細胞をつくりだすために十分な食事は不可欠ですが、低栄養ギリギリの体力の落ちた感染予備軍みたいな人が、精力的に危険地域でお仕事をなさるというのはかなりリスキーな行動だと思います。また、ウイルスは生きた細胞の中でないと増殖をしないものですが、培養できる食べ物というのはよくわかりません。生きた動物を丸呑みするのでしょうか・・・。

ところで、伊藤先生っていったいどんな方なのでしょう?


■伊藤先生ってどんな人だろう?

伊藤先生とはいったいどのような方なのでしょうか。今度は『伊藤先生』『マクロビ』をキーワードに検索をしてみました。


「Vida講演会食といのち」より*2

「その人に起こる目に見えるところの出来事は全て、想い(波)のあり方と生命力の両者の物質的現れ・現象に過ぎない。正しい想いを持ち(脳幹の活性化)、正しい食事法を行い、生命力を高める生活が大切! 伊藤慶二」

伊藤慶二先生プロフィール

昭和4年生まれ。九州大学医学部卒。医学博士。マクロビオティック医学研究会初代会長。医療法人二至誠会 梅田病院院長、勝間クリニック院長を歴任され、産婦人科医師として、全国に先駆けて昭和41年から母親教室を開き、食生活の大切さを説いてこられました。

現在、山梨県の大自然の中で執筆活動、また全国各地での講演等にご活躍中。

お会いできた講演会で印象に残った内容のほんの一部ですが、紹介したいと思います。

「...奇形の子どもが生まれることが分かった。みつくちやロ蓋裂、上顎が割れた子、心臓の真中に穴が開く中隔欠損という子どもがわりと多かったのです。そして、その原因はお砂糖でした。どうして砂糖が多いと奇形ができるのだろう?それは砂糖は陰性が強い食品だからです。陰性のものは拡散力があり、くっつかない性質を持つのです。だから、例えば流産だとか、子宮のロが弛んでくるわけです。だったらお砂糖を止めれば治るはずじゃないかと、やってみたら本当に治っちゃったんです。(中略)

...それが分かったので、私は診察も治療も何もしない。お砂糖はなるべく控え、あとは仏さん拝むしかない。仏さんをちゃんと拝んで、適当に運動して、しゃがんでする仕事だけはやめてくれと言ったら、無事に女の子を産んだ。こんなことは医学部では教えないことですから。医学部では、糖尿病のときにカロリー制限するぐらいで、食べ物の重要性なんて何も教えないで、ものの一面しか教えません...」

いえいえ、それは医学部で教えられたら困る内容ですね。陰性のものは拡散力があるというのはマクロビオティックの理論に過ぎません。どのような物でも食べ方を間違えれば健康を損なうおそれがありますが、砂糖についても同じ事です。→参考http://d.hatena.ne.jp/doramao/20120608/1339122588

伊藤先生については、別の方のブログでも紹介されておりましたのでこちらも引用してみます。



食と健康より

ttp://syokutokenkou.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_8769.html

伊藤慶二先生の癌の治し方は丸山ワクチンを越えられるか?

薬を使わない小児科医の真弓定夫先生と親交の深い、医学博士の伊藤慶二先生から教わった癌の治し方のポイント3つを紹介いたします。

おっと真弓大先生登場です。お友達だったのですねぇ、産婦人科出身の伊藤先生から小児科の真弓先生への連携がしっかり出来ているのですね。これは頼もしい限りです。

1.癌は熱に弱いので、体温を一分でも二分でも上げること。体温が下がると、癌は大きくなります。湯たんぽなども使って、体温が下がるのを防ぐ事が大事です。(電気毛布などは電磁波被爆の影響で免疫力が下がります。)体が動くようであれば、運動量を増やして体温を上げてやります。波動の悪い(低い)物も摂らない様にします。

2.進行癌を止めるには、1〜3ヶ月、タンパク質の量を1日20〜30グラムに抑えるといいと思います。症状が一段、改善されたらタンパク質を3〜4ヶ月、50グラムを超えないようにします。(動物性でも植物性でも同じタンパク質と考える)

3.半断食に近い食生活。これは、癌に限りません。上手に半断食を組み込んで、神の御心のままに、自然に生きる事です。例えば、胃がんになった人がむかついて食べられないというのは、それは神様が食うなと教えておられるんだと解釈しましょう。半断食で、体が参る方が先か、癌が降参する方が先かというと、癌の方が必ず負けます。


全身を温めるのだそうですが、ハイパーサーミアなど通常の温熱療法とは違うようですね。粗末な食事と高体温で癌より先に参ってしまいそうです。

最後にもう一つ紹介しましょう、伊藤先生の治療の様子がうかがえます。


なんちゃってマクロビオティックより

ttp://hihumi.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_99f9.html

伊藤慶二氏の講演録

マクロビオティックマガジン「むすび」2月号に掲載されていたのだが、非常に示唆に富んでいるので紹介したい。

タイトルは「確実に病気をしない生活の仕方」・・・タイトルからしてちょっとヘン?確実にということは、100%病気をしないという意味だそうです。伊藤先生は50年以上、医療に携わっていて医者に成りたての頃、産婦人科をやっている時、奇形児(その頃は1%くらい)を産んだお母さんの食べ物に問題があることに気づき、それ以来正食に関心を持つようになったそうです。

その後、7回流産・早産で失敗した方が甘いもの漬けの方の食事を改善して、無事8回目で初出産に成功して、いっそう確信を得たことのなかで、

○体は常に正しく働く・・・自然から逸脱しない、できるだけ自然に沿った生活をしていたら、人の体は常に正しく働く、病気は偶然になるということは絶対にない。必ずなるべくしてなっている。場合によっては、その人に必要があってなっている。病気になる過程で、原因として圧倒的に多いのは食べ物と思いの世界〜ガンのような命にかかわる病気は思いの世界も対応していないと、食べ物だけでは治らない場合が多い。

生命力が高まり、体の細胞がイキイキしてくると、人の体はますます早く正しく働く〜そうすると病気やガンはスッと消える。また、人の体は常に正しく働くという「信念」をどれほど強く確信しているかによって、その人の病気の治し方の選択が全く変わる〜そうかも知れないなー程度の信念だと、やっぱり薬をもらおう、医者にかかろうかということになる。〜確実に治ると確信を持っている人は、そんなことはしない。

○生命力を高める4つの方法・・・〇廚い寮こ ⊃べ物 生活の仕方 さじやヒーリング・浄霊など外からエネルギーをもらう方法

大事なのは食べ物と思い、あとのふたつは補助的なもの。まず、思いの世界は、その人が何を考えるかによって、脳の働く場所が変わり、それによって生命力が高まりもし落ちもする〜欲と知識で肥大化した新皮質から、生命情報のある脳幹へと脳の働く場所が変わるような瞑想、あるいは神仏の正しい拝み方をすれば、脳幹の働きで体がイキイキしてくるし、スピリチュアルな能力も高まってくる。


〇廚い寮こ(バイオフィードバック?)⊃事療法(マクロビ)、生活の仕方(昔ながらの生活)こ暗エネルギーによる健康回復(信仰療法等)

すべて代替医療と呼ばれるものばかりで目眩がして参りました。

伊藤先生の講演を聴いた方々が、誤った理解を持ってしまい、ワクチン接種を拒否したり、罹患した状態で人混みに出かける事の無いよう願うばかりです。

こうした伊藤先生のお話は、最近になってもるいネットhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=267303&g=122107などで採り上げられたりしており、病気に苦しんでいる方々が記事を読み広まってしまう事が心配されます。

砂糖を食べると病気になる、牛乳は身体に良くない食べものだ、というような特定の食べものを悪者にするような言説にであったら、他の説明も疑った方がよいようにどらねこは思います。


※参考にした資料

代替医療ガイドブック Barrie R. Cassileth 著 浅田仁子 長谷川淳史 訳 春秋社

*1:どらねこ注※マクロビオティックの10段階食の最高峰(?)玄米のみと番茶などの飲み物少々という何だかなぁという食事

*2:リンク先URL削除され現在閲覧できません

いたぞーいたぞー 2013/07/09 20:02 なんか必死にマクロビ批判しているようですが、いたい。
現代医療の方がよほど巨額なお金をマニアックな分野につぎ込み続け、未だガンやアレルギーは増える一方。
現代医療を批判しているは数知れず、マクロビを批判しているのは、身元もはっきりしない少数のみ。
マクロビなんか、要は戦後急激に変化した日本人の食生活を伝統食に戻し、アメリカみたいな病気大国にならないようにしようっていう雰囲気でいいじゃん。細かい理論はおいといて、今はやっているのは、楽しくみんなで伝統食をアレンジして、たのしもって感じで温かいじゃん。
いい方向に進んでんじゃん日本。
砂糖良くないってニューヨークの市長も言ってるし、っていうか世界の常識じゃねーの?それ批判って、どんだけ?

つっこみどこ満載なのは、細かい不備はありつつも、頑張って伝統的な日本を作り上げようとしている人々ではなく、このブログだと思う。必死に理論的に反論しているけど、マクロビみたいなあいまい分野(西洋医学のデーターもかなりあいまい分野だが)は理論というよりは、思想だからね。んで、思想や宗教にここまで必死にアレルギー示すのはザ日本人だな。

ALAALA 2013/07/09 21:13 いたぞーさんは素晴らしい!!!
自分の馬鹿を惜しげもなくさらしていらっしゃる。

実は馬鹿が真理を言ってることも世の中には実際多いんです。
実測したことないけど、たぶん0.00001%くらい。
すごく多いです、馬鹿なのに!


まあ本人わかって書いてると思いたいが、
アレルギー起こしてるのはお前だろ、現代医療に。

ちなみに思想と宗教は同列ではない。
思想(哲学)は反論を受け入れるが、宗教は反論を受け入れない。

もちろん、現代医療は反論を受け入れる。

あなたは盲目的に信仰してるだけですよ、マクロビという宗教を。

あと「現代医療を批判しているは数知れず、マクロビを批判しているのは、身元もはっきりしない少数のみ」これすごいなwww

ういろうういろう 2013/07/09 22:28 《思想や宗教》を、さも科学的な《理論》であるかのように装うやり方が、批判されているのですよ、《いたぞー》さん。

青い猫青い猫 2014/03/22 02:34 産婦人科医って、大げさでリスクを回避することばかり考えていて、知識が浅くて、ヤブが多いので妊婦は困ります。
ごく稀に良い先生もいるのだけど。

2013-05-23

メレンゲが腐るほど

| 20:50 | メレンゲが腐るほど - とらねこ日誌 を含むブックマーク メレンゲが腐るほど - とらねこ日誌 のブックマークコメント

(この記事は旧ブログどらねこ日誌に2009年02月19日掲載した内容に若干の加筆修正をおこなったものです)

意味深なタイトルすみません。メレ子さんのブログを読んでいいにゃ〜と思いながら、その人気にあやかろうという魂胆です。


■有名パティシエ大いに語る

10年以上も前でしょうか、結構有名なパティシエさんとお話をしていた時、ムラング細工*1のコツなどの話になりました。どらねこはその頃、製菓に凝っていて、しつこくいろいろと教えていただいていたのです。

パティシエさん曰く、メレンゲを作るときにきめ細やかな泡を立てるには卵白のコシが弱い古い卵、そして銅製のボウルを使用すると良いとのことでした。

実際、手で泡立てる場合には、新鮮な卵はかなりの労力を要するのに対し、古い卵は比較的短時間に泡立てることが出来るんですね。

これらは経験則から導かれたものだと思いますが、実際には銅のボウルだけでなく、銀や金のボウルでも良好なメレンゲが出来ることが確認されています。

この現象は、金、銀、銅が卵白タンパク質中のチオール基と結びつきやすい事で説明がつくとされます。チオール基同士がくっつく力が強すぎると折角できた気泡を壊す元になるので、結合を弱めてあげるとちょうど良い泡が出来るのでしょう。


■良い卵白はどうやって手に入れる?

ところで、上手なメレンゲを作るための卵白はどうやって調達するのでしょう。

オーブンの側においとけば、一週間くらいでちょうど良くなるよ


ええっ、それって本当に大丈夫ですか?


本当はもうちょっと放置して、腐る寸前くらいのが一番良い泡なんだけどね

これが美食の世界なのかもしれません*2

*1:メレンゲで様々な形をつくり、それをオーブンなどで乾燥させてつくるお菓子の飾り

*2:細工用だから良いのかしらと思いつつ、たしかフィナンシェもそうやってつくっているといっていたような・・・

マタイ24マタイ24 2013/05/22 20:51 ファティマ第三の預言とノアの大洪水について
h ttp://ameblo.jp/haru144/

第二次大戦前にヨーロッパでオーロラが見られたように、
アメリカでオーロラが見られました。
ダニエル書を合算し、
未来に起こることを書き記しました。
エルサレムを基準にしています。

2018年 5月14日(月)新世界
2018年 3月30日(金)ノアの大洪水

第三次世界大戦

2014年 9月17日(水) 荒らすべき憎むべきものが
聖なる場所に立って神だと宣言する
            
2014年 9月10日(水)メシア断たれる

世界恐慌

2013年 7月3日(水)メシヤなるひとりの君(天皇陛下)
御国の福音が宣べ伝えられる

2013年 5月15日(水) エルサレムを建て直せという命令が・・・。

天におられるわれらの父とキリスト、
死者復活と永遠のいのちを確信させるものです。

全てあらかじめ記されているものです。
福音を信じる全ての方、
救いを待ち望む全ての方に述べ伝えてください。

烏賊丸烏賊丸 2013/05/22 21:16 一応プロの工房でちょっとお手伝いしてた事がありますが、そこでは一度凍らせてから半解凍してシャーベット状にしたものを使っていました
こうすると泡立てはむしろ時間がかかるのですが、キメ細かく安定した泡になりやすく、冷やしながら泡立てる必要もないとのこと
熱いシロップで加熱するイタリアンメレンゲを用いる場合はこの手は使えませんけどね

doramaodoramao 2013/05/23 07:53 >烏賊丸さん
私も冷凍卵白は使っていた事がありますが、なるほど半解凍ですか。
暖めながら泡立てるスイスメレンゲなど奥が深いですね、調理は。

machida77machida77 2013/05/23 09:39 こんにちは。
メレンゲと卵の鮮度では、以前こういう論文があったことを思い出しました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004736928
この辺もどういう特性を活かすかとどういう製法でメレンゲを作るかで求めるものが変わりそうな話ではあります。

doramaodoramao 2013/05/23 11:09 参考になる文献ありがとうございます。
早速ダウンロードして読みました。
メレンゲもそうですが、それ以外の部分について色々と示唆をいただきました。

ハンドルハンドル 2013/05/23 19:02  すみません、また質問ですが・・・
 皆さん定義もなく『おいしい』と呼ぶ用語使われていますが、何を持って美味しいとするか、定義なり、基準になる測定方法があるのでしょうか。
 例えばそばの硬さでは「ハリガネ」「粉落とし」「バリヤワ」など、通常上級者と呼ばれる少数を除いて消化不良を起すのではと思えるような調理も存在します。となると、科学的な基準などではなく、単に好みの問題、別の言葉で言えば、ぶっていて他の人との差違を得意になっていると考える方が適切なのではとも思えます。
 とすると・・・モードなり中央値や中間値を取ったとしても、個人的な経験値の痕跡や習慣をただただ引きずった好みを言い立てているにすぎないことになるのですが・・・

doramaodoramao 2013/05/23 21:18 好みについては、美味しさというよりも、好ましさとして傾向を検出して、文化的な側面をも考慮し、民族や文化等の差異なども比較しますよね。
その好みが、経験や雰囲気によるものか、それとも人類全体にみられるような傾向を持つモノかを検出するようなメソッドなども考える意味も生まれてくるわけで、何も悉無律的な閾値を求めるようなものでも無いでしょうね。
ソムリエの言葉一つで安ワインが高級ワインとして感じる人が多いのだとすれば、それがどのような機序によるものかを検討するのもまたそれもまた楽しいんじゃないでしょうか。
私にとって厭くまで科学はツールなので、定義や基準「自体」にはあまり興味はありません。