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とらねこ日誌

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2018-08-06

野菜ジュースは栄養素の吸収が良いから健康的なの?という話についてメンドクサく考えてみる

| 16:31 | 野菜ジュースは栄養素の吸収が良いから健康的なの?という話についてメンドクサく考えてみる - とらねこ日誌 を含むブックマーク 野菜ジュースは栄養素の吸収が良いから健康的なの?という話についてメンドクサく考えてみる - とらねこ日誌 のブックマークコメント

 どらの頭の中で考えている事をちょっと提示してみますよ、という記事です。

 最近はお仕事として記事を書いてばかりでしたので、それ未満のお話をツイッターで流したりしてましたが、残しておくのも良いなと思ったので久々コチラに書きます。ちゃんとした結論はないです。


■前提

 野菜ジュースは食物繊維など大事な固形成分が取り除かれたり、加熱でビタミンとかが壊れるから栄養分が残ってない、野菜のかわりになんかならない。そんな噂(?)や情報がある程度広く共有されている。そんな話がある事自体が前提。

 それを踏まえたメーカーからのカウンターの記事とかもある。

 どらは、ビタミン等の栄養素の補給はできるし、有形成分を取り除いていないタイプであれば、その他の野菜由来成分もとれるだろうね、というスタンスで著書で言及していたりする。


■野菜ジュースは栄養素を効率良く摂れるのか

 最近の野菜ジュースメーカーの広告で、野菜ジュースは加熱と破砕操作により、栄養素の消化吸収を阻害する細胞壁を壊してるから、栄養素の吸収効率はむしろよい。カロテノイドの吸収は生野菜より良いというデータがあるぞ、と謳っているのを目にした。(職能団体の機関誌の広告で)

 なるほど、生の野菜は消化吸収が悪いのが一般的だ。排泄物を観察すると野菜の一部が形を保ったまま排出されることはよくあるが、人によってはその割合が多かったりする。これらは当然、十分に栄養素が吸収されているとはいえないだろう。一理ある。

 加熱により変性し、効力を失う割合よりも、吸収率が高くなり体内で利用される割合が上回るのであれば野菜ジュースは効率良く栄養を摂れる食品であるといえるかもしれない。全部が全部というのは当然ないが、栄養素によってはそうだといえるのだろう。


■野菜はなんのためにとってるのか?

 さて、ここで考えなければならないことがある。私たちは野菜をなんのために摂っているのかだ。美味しいから食べている、いいですね。食物繊維が必要かな・・・ありです。健康のためです、まあそんな気持ちですよね。うん、いろいろあります。

 さて、健康のためにと考えると、死亡率や循環器疾患の指標に着目した疫学調査では、野菜ジュースなど、植物性食品を液体として摂取した群ではそれら指標ではどちらかというと悪い影響が示唆されるような報告が多い、という結果が出てるようだ。

 じゃあ、野菜ジュースは健康に良くないの?健康目的に飲むのは奨められないのかしら?

 こうした相関が示され、因果も疑われるような食品とどうつきあうのか、で答えは変わると思うのだけど、それをどう判断したら良いのか、それはとても難しい問題だと思う。

 栄養素を効率的に摂れるかどうかもそうだし、食品の摂取頻度と健康指標の関係をみた疫学調査の結果を踏まえて行動にどう採り入れるのかというのは両者とも科学的なお話だからだ。科学的根拠に基づいて栄養を考えているから、これらの情報を受け取った人は行動にどう反映させたら良いか戸惑ってしまうのではないか?(戸惑うのかどうかは不明だが)


■効率アップは良いの悪いの?

 栄養素の吸収についてもう少し考えてみよう。例えば糖質が効率良く吸収されるとしたらどうだろう。糖質が効率良く吸収されすぎることで体に負荷がかかり、糖尿病などの病気のリスク要因とされていることが最近は良く知られており、一般の人でもGIやグリセミックロードを気にして食事をしているぐらいだ。果物や野菜を飲み物としてとることの健康への悪影響というのはこの部分が関係しているとしたらどうだろう? 吸収が良くなること自体がデメリットである・・・と、いえるかもしれない。

 では、次のケースはどうだろう。普段からあまりおかずを食べていないビタミン欠乏のリスクが高い人がいたとして、その人がご飯を食べるときに野菜ジュースを飲むとする。ビタミン不足が解消されるメリットはデメリットを相殺するだろうか?


■メリット、デメリットどうとらえるか?

 野菜ジュースが健康に資さないかもしれない、その理由は色々想像できるが、その理由が次のようなものだったとしたら、どうだろう?

 野菜ジュースを生活に採り入れている人は食事時間の確保や準備に時間がかけられず野菜不足を実感している。それを補うために、ちょっとした仕事の合間などに野菜ジュースを単独で飲んでおり、そのため、糖質の多い飲み物が吸収されやすい形で提供されることになる。

 これが正解(?)だとしたら、食事の時に一緒に飲んだり、カレーなどのコクだしという感じで料理に使うのは問題ない飲み方ということになる。道具でもなんでもそうだが使い方次第で毒にも薬にもなる、というのはいろんな処にある。

 良い物、悪い物という分類で考えがちだが、そうした単純な二分法で考えるのには向かない問題はあって、食事と健康の話はその典型ではないだろうか?


■不足しているって分かるの?

 私は糖尿病じゃ無いしカロテノイドが不足しているから野菜ジュースを飲もう!そう妥当性を判断できる人はどれぐらいいるだろうか?そもそも、自分の体に何が過剰で何が不足しているのか、正確な処をしるのはなかなかに難しい。

 商品を売ってナンボの食品メーカーの立場はわかるけど、こうした一般の人が判断するのが難しいような情報を提示して商品の優良性を謳うというのは誠実なのかな、と思ってしまう。これが今回の記事の論点の一つだ。 


栄養士の出番では?

 そうした判断のできる職種として「栄養士」という名前が挙がって欲しい、そしてそうした評価ができる栄養士でありたいと、どらは思ってる。

 栄養士はこうした食べものの良い悪いという話とどう向き合うべきなのか、とか最近は色々考えている。もし良かったらこのような問題をどらと一緒に考えて欲しいなぁと思う。栄養士でもそうでない人も、興味を持ってくれたら良いなぁと思います。

  

2015-10-02

イベントのお知らせ

| 18:18 | イベントのお知らせ - とらねこ日誌 を含むブックマーク イベントのお知らせ - とらねこ日誌 のブックマークコメント


どうも、どらねこです。

管理栄養士パパの親子の食育BOOK



朝日新聞の書評欄に取り上げていただいたり、購入してくださった方がお友達に紹介してくださったりと、どらねこの宣伝力不足を補っていただいております。


さて、出版を記念イベントとして、毎日メディアカフェにてトークショーを行うことになりました。

えるかふぇとコラボ企画で、かわいいイラストで知られる小児科医の森戸先生や翻訳者のナカイサヤカさんとわいわい楽しい話をさせて頂く予定です。どらに興味のない人もきっと楽しめると思います。

申し込みは下記の告知を参照してください。

モフニャン!



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まるもったんまるもったん 2015/10/03 15:51 遅ればせながらご出版おめでとうございます!
読ませてもらいましたが、悩める親の心にすっと入ってくるようなわかりやすい文章で、実にいいですね!絵もかわいいし、早速友達にも勧めています。
朝日新聞の書評も読みました。大好評で、ホント嬉しくなりました。これからますます話題になることを願っています。

そうそう、この本を読んで涙がでそうなほど感激した、というブログを見つけたので紹介します。「タミアのおもしろ日記」http://blog.goo.ne.jp/ptamia というところです。「食の欧米化で沖縄の寿命が縮んだ」説の批判なども載っていて、結構おもしろいです。

それに限らず、あちこちのブログでもこの本が話題になっているようで、嬉しいです。これからも陰ながら応援しています。

doramaodoramao 2015/10/04 14:00 >まるもったんさん
読んで頂き、有り難うございます。
このコメントを、苦しんで書いていた頃の自分に聞かせてあげたいです。
ご紹介頂いたブログも先ほど読ませて頂きました。本当に嬉しい感想を沢山頂いて感激です。
有り難うございました。

arrowarrowarrowarrow 2015/10/24 22:58 本日の講座に参加させて頂きました!大変興味深い内容であると共に、子育てまっただ中の人に沁みる言葉をたくさん頂き「また明日から頑張ろう」と思いながら帰路に着きました。駄文で申し訳ないのですが、本日のブログの感想を記載しましたので修正点がありましたらご連絡いただけましたら幸いです。お手数をお掛けいたしますが、どうぞ宜しくお願い致します。本日は貴重なお話をありがとうございました。http://blog.arrowarrow.org/entry/2015/10/24/223629

doramaodoramao 2015/10/26 12:53 >arrowarrowさん
記事読ませて頂きました。
大変嬉しい内容で、東京行ってよかったなぁと思いました。
とても美味しそうなお弁当の仕込みで、羨ましいかぎりです。
どうもありがとうございました。

モグモグ 2015/11/09 09:08 偉大なる学者 新谷弘美博士が東洋経済オンラインに
「死んだ食品があなたの老化を加速させる」(11月6日付)
という記事を書かれたのを読んで
毎日毎食、白魚の踊り食いにしていますが
お財布にもお腹にも結構きついです

どらねこさんは「生きた食品」として何を食べてますか?

2015-09-01

○○何個分の栄養が詰まった食品は△△何個分なの?

| 16:03 | ○○何個分の栄養が詰まった食品は△△何個分なの? - とらねこ日誌 を含むブックマーク ○○何個分の栄養が詰まった食品は△△何個分なの? - とらねこ日誌 のブックマークコメント

ネタ記事です


■マグロ9皿分

先日、なんとなくテレビを眺めていたらいわゆる健康食品の宣伝が流れてて「またいつものやつかぁ」なんて思っていたら、あんのじょういつものパターンなんだけど例えがあまりにもアレだったので感心をしたのでした。

内容はこんな感じです。


私たちの体を若々しく保つのにたいせつな栄養素DHA、1日の必要量1g*1をとるためにはマグロのお刺身だと9皿分も食べなければなりません。

それが「○○」(いわゆる健康食品の商品名)なら1日わずか6粒で、1日に必要なDHAをとることができるんです!


なるほど、9皿分も食べるのは難しいからサプリメントでとりましょう、というわけだ。納得、納得・・・していいの?

ここで納得しては業者さんの思うつぼです。

マグロはDHAが豊富な食品であるというイメージ*2がありますが、DHAは多価不飽和脂肪酸に分類される油であり、赤身のような脂肪の少ない部位にはあまり含まれておりません。マグロであればトロの部位に多い事が知られております。赤身100 gに含まれるDHAは食品標準成分表によれば、120 mgですが、トロ100 g にはなんと3200 mgも含まれております。トロだとわずか0.3皿分でOKです。いやぁ、余裕ですね。

 え、財布が余裕でない? いえいえ、イワシでしたら一匹およそ80 g を食べるだけで宣伝で謳っている量を確保*3できてしまいます。財布にも優しくて助かりますね。


■○○何個分をつくってみた

こういうのはレモン3個分のビタミンCとかレタス1個分の食物繊維という表現で既にお馴染みですが、ウソはつかないで消費者に沢山入っているだろうというイメージを与える技術としては巧みであると思います。

どらねこも架空の健康食品を考え、○○何個分ごっこをやってみたいと思います。

f:id:doramao:20150901160215j:image:w560


牛乳瓶50本分ですって、コレぜったい飲めませんよ。

やっぱりこのサプリを飲まなきゃダメなんですかねぇ・・・



f:id:doramao:20150901160216j:image:w560


いやぁ、それぞれの栄養素が豊富な食べものを探してみるものですね。

やっぱり食べものの栄養価を知っておく事はとても大事だと思います。

*1食事摂取基準ではDHAのみの基準値は示されていない

*2:あるよね?

*3:季節により異なります

山口(産婦人科)山口(産婦人科) 2015/09/07 07:45 全くです。いつだったか「ダイエットしようと思えば簡単。栄養を考えなければ1000キロカロリーでキャベツ1個丸ごと食べられる。問題はバランスなのだ」という言葉を見て、うんそうだよねえと深く頷いた記憶があります。なのに未だに「これさえ食べれば痩せられる!」というのに飛びつく人がたくさんいるんです。

doramaodoramao 2015/09/11 19:53 キャベツが売れても健康食品業者さんは嬉しくないですよね。
釣った魚に餌をあげる人は少ないように、飛びついた人に優しくない社会のようです。

養生サバイバー養生サバイバー 2015/12/17 16:17 質問よろしくお願いします
完全栄養飲料COMPやソイレントで「手軽に健康な食生活を送りたい」というのは間違いですよね。
kibi-dango.jp/info.php?type=items&id=I0000190
500円以内で作れるバランスの良い一人暮らし1日分の食事レシピ
togetter.com/li/757827
時間を削らないように10分以内で作れる簡単なものとの比較して。

2015-08-15

食育はだれのため?

| 16:02 | 食育はだれのため? - とらねこ日誌 を含むブックマーク 食育はだれのため? - とらねこ日誌 のブックマークコメント

管理栄養士パパの親子の食育BOOK』も発売から3週間、読んでくださった方からは概ね高評価をいただいており、嬉しいかぎりです。

子育て中の親御さんに役立つ本、というコンセプトで書いておりますので、ニセ栄養学的なものや食育の問題点を追求するような内容はあまり入れないようにしております。

そこでブログでは補足として、本の性格上入らなかった、栄養や食育の問題点などにも言及してみたいと思います。


■なんのための食育?

今回は『第1章 Q4 1日3食とらないとダメ?』で説明した、子どもの食事と栄養の特徴について、今の食育ではあまり配慮されていないことについて考えて見ました。

 このQ&Aでは、どうして子どもはキチンと3食をとる必要があるのかを述べていますが、だいたいこんな理由です。


成長するために、子どもはたくさん食べる必要があります。体の大きさの割に栄養をたくさん必要とするのですが、消化吸収するために必要な消化器官はまだまだ未発達です。

一度に食べられる量は少なく、蓄えておく機能も十分でないので毎食の食事をきちんと摂り、おやつも楽しみだけでなく栄養面に配慮した食事の補食として考えることが大事です。


 本の中では、十分な栄養をとるための工夫や、朝食が十分に食べられない状況を改善するためのアドバイスをさせていただきました。

 しかし、家庭の工夫や努力だけでは改善するのは難しい問題はいくつもあります。それを補うためには社会全体で子どもの栄養と健康について配慮して欲しいところですが、子どもにとって家庭の次に長い時間を過ごす、学校内での配慮がまだまだ不足しているようにどらねこは感じております。

 食育の目的の一つは、子どもの心身の成長ですが、それを支援するための学校なのですから、もう少し融通を利かせてあげてもよいと思うのです。


■朝食たべてる?

 小学校の食育でよくみかけるのは、朝ごはんの重要性を謳うものでしょう。中には文字通り、ご飯は良くてパンはダメというなんだかなぁ、というものもありますが、好きな方を選べばOKです。

 「毎日しっかりと朝食を食べましょう」というのは簡単ですが、休日が少なく労働時間が長めのお国柄ですので、どうしても家庭での生活時間は夜型になりがちです。そうすると気持ちよく朝早く目覚めるのはむずかしくなり、お腹もあまり空いていない、という状況がつくられます。

 これを家庭レベルでなんとかしなさい、というのが今の食育にありがちな問題点です。食育を推奨する側が社会に対して配慮を求めていくようでなければいけません。小さい子どもがいる労働者に対しては、夕方以降の労働を免除とか、家事のヘルパーさん無料券の配布(浅はかな思いつき)とか、子どもに朝食をしっかり食べて貰いたい親が、朝早く活動を開始できるような取り組みをして欲しいものです。状況をちゃんとつくってあげないと、ムリが生じて長続きしなかったり、無理がたたり体をこわす可能性もあるでしょう。そんな状況で食育もクソもないですからね。

 では、学校レベルで出来ることってなんでしょう? どらねこなりに考えてみました。


■栄養補給や食事環境にも配慮を

 「朝食をしっかり食べましょう」という文言は、毎食たべないと十分な栄養摂取が難しい子どもの体の特徴を考慮したもので、子どもの健康と成長を願うような意味合いであるはずです。もし、朝食を食べなくても十分な栄養が摂れて子どもが元気なのであれば、朝食を摂らないことを問題にする必要はなくなることでしょう。食育を行う目的はなんであるのか、というのを見失ってはいけません。食育は子どもや子どもを持つ親を自分の考える理想に沿って行動させるためのものではないはずです。

 この視点で考えると、朝食を十分にとることが難しい子どもに対する学校側の援助や環境作りは違ったものになりそうです。

 そんなわけで、どらねこが学校に期待する「食育」と「食事と栄養確保の支援」です。

 



その1:始業開始時間前に「飲み物・軽食タイム」を設ける

 早起きが苦手で、朝食をしっかり食べることが難しい子どもであれば、飲み物や軽食を家から持参するのもありじゃあないでしょうか。でも、その時間で食べてね、という感じ。栄養確保が大事だというのならそのための配慮は必要だよね。


その2:牛乳タイムは給食の時間に限らない

 子どもの栄養を考えると、牛乳などの乳製品は成長に必要なカルシウムを手軽にとるのに優れた食品だといえるでしょう。給食に合わないという理由で拒否をするのはもったいないと思います。お腹が空くような時間帯に牛乳や飲み物を補給する時間をつくったら如何でしょう。


その3:給食は子どもの意思を尊重しよう

 子どものためにといいながら、子どもの意に沿わないことを強要するのはよくありません。ましてや給食は個人の嗜好には配慮しきれないものですから。嫌いな物を残す事を非難しない。早く食べろと急かさない、残しても叱らないは基本でしょう。


その4:快適な環境で食事を

 極端に蒸し暑い環境では食欲が落ちるのは当然です。学校だからといって過酷な環境を子どもに強いてよい理由はありません。環境改善については前向きに考えて貰いたいですね。


その5:お米偏重にならない

 パンが好きな子はパンを提供しましょう。ご飯じゃなきゃ力が出ないとかアタマが良くならないとかそんなデータはありません。必要な栄養素を充足できるのなら給食として問題ないです。


その6:部活動など学校での活動時間が長い日にはおやつタイムを

 夕方までいるような場合でも学校での給食以外の飲食はダメ、というのは子どもの生理を無視した拘束ともいえるでしょう。おやつを提供するなどの配慮があってもいいのでは?


 どらねこの提案は如何でしたか? 現状では難しい項目も多いと思いますが、食育が大切だというのなら考えて欲しい問題であると思います。


■おわりに

 残念ながら、子どもの栄養状態も家庭環境によって差がついてしまうという現実があります。自分で環境を選べない子どもにスタート地点の差をつけないために、子どもに対する公的な援助はとても大切な物であると思います。親が家庭が、という食育に憂慮するのはその辺りなんですね。

 何度もしつこいですが、食育は子どもの健やかな成長のためにあるのだという基本は忘れてはいけないと思います。

 

 

えのきえのき 2015/08/15 21:28 子供の自然な食欲は、もっと研究されてもいい。大人は、平均的な栄養学でもいいんだけど、成長期の子供って、平均的な栄養を与えるより、本能のままの方が、本当に必要としている栄養を多く食べようとしているみたい。どちらかというと、本能をおかしくする、依存性のある食べ物を極力与えないってことの方が大切だと思う。そういうのを食べてしまうから、必要な栄養が不足してしまうから。

日本の給食のダメなところは、同じものを同じ量を食べさせて、子供に選べないようにもなってること。そうしないと、提供できないなら、やめた方がいい。少数の子供が医学的にも傷つくだけだし。

大人の栄養学は、日本人の飲酒率の高さがあって、飲酒を解決しないかぎり、たぶん、無駄、笑。飲酒していて、ダイエットするとか、ありえないし。もともと、アルコール代謝が悪い人ほど、多く飲むしね。

山口(産婦人科)山口(産婦人科) 2015/08/20 07:29 結局食事の問題も医療過誤と同じで、システムの改善を行わないと根本的解決にならないということですね。
我々も昼頃しか起きられなくて受診できない妊婦とか、叱って早く来いとか言いますけど、夫の帰宅が遅い事実をなんとかしないと解決しませんよね。

doramaodoramao 2015/08/20 17:59 >山口(産婦人科) さん
そうなんですよ、ほんと。ですけど、個人レベルで働きかけたり行動を変容させるのには方法が限られてますから、目先の対応ばかりになってしまうのはしょうがないんですけどね。
行政が似たようなことをやってちゃダメということで。

2015-06-14

牛乳は血液?

| 15:01 | 牛乳は血液? - とらねこ日誌 を含むブックマーク 牛乳は血液? - とらねこ日誌 のブックマークコメント

どうもお久しぶりです。久しぶりでブログの書き方を忘れてしまっているどらねこです。お仕事も一段落したのでリハビリもかねてちょっとした更新です。


■牛乳は牛の血液からできている?

 牛乳について調べ物をしていると「牛乳は牛の血液からできているんだよ」という話を良く目にします。中には「牛乳は牛の血液からできているので、牛乳を飲むのは牛の血を飲むようなものだよ」という、いやんと思ってしまうようなものまでありました。

 確かに、乳腺細胞には栄養や水などが血管を経由し血液から供給されるわけですから、血液由来というのはおかしくもない表現ではあります。しかし、それは殊更強調される必要のある情報なのでしょうか?

 血液由来といえば、涙もそうですし、汗もそうです。おしっこだって血液由来といえるでしょう。解剖生理学的知識としては知っておいて損のない情報ですが、これが実生活での牛乳を評価する上で何か参考になる情報かといえばそれは疑問だと思います。


■血液飲んでる?

牛乳が血液からできているとすれば、それを飲むということは血液を飲む事と同じ・・・、そこまで極端ではないにしろ、血液由来のものを飲むというのはイメージとしてはマイナスの印象を持つ人が多いように思います。そういう意味で、どらねこは「牛乳は牛の血液」とか「母乳はお母さんの血液」というような例えがどうしても受けつけないんですよね。

感情的な話では説得力がありませんので、牛乳の成分に着目して考えてみましょう。そうすれば牛乳は牛の血液という極端な表現については妥当なものではないと分かっていただけるのではないかと思います。


牛も人間も体の中を流れる血液には栄養成分や、血球であったり免疫細胞であったりと血液には生きた細胞が数多く含まれております。

ところが、牛乳など乳腺細胞から分泌された液体には、栄養素などの固形成分は含まれるものの、赤血球は含まれませんし、免疫細胞などもごくわずかしか乳汁中には出てきません。大量の赤血球が酸素を運ぶという血液の持つ特徴と大きく異なります。

「牛乳は血液である」という言葉からうけるようなイメージと、血液が由来ではあるけれど乳腺細胞がつくりだし分泌された牛乳(乳汁)の特徴は合致するものではない、というのがどらねこの見解です。



血液に占める血球などの細胞成分の割合は40〜45%程とされており、その役割はとても大きいものです。それを殆ど含まない牛乳(乳汁)を血液と呼ぶのは妥当な表現ではないですよね?

ちなみに、細胞成分が少ないということは牛乳はプリン体のあまり多くない食品だともいえるでしょう。痛風の人も安心(?)して飲んで大丈夫*1です。

*1:太らない範囲で飽和脂肪酸量に気をつけながら