2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

敬う

能の大鼓方 亀井忠雄氏へのインタビューが新聞に載っていた。 うなづきながら読んでいたが、こうした芸能者、職人に対する敬意はどこから来るのだろうか。 優れた技を持っているからとするのは、単純な見せかけの答えだろう。 それは、すぐれて人間的なこと…

蕗の薹ふたたび

寒の戻りで、この二・三日寒い日が続く。 小河内の桜はまだ咲く気配が無い。 今日も庭先に出て、蕗の薹を二つばかり採ってくる。 心なしか小さい。 摘む事で、春を呼び寄せているような気になってくる。 今回は少し丁寧に写生をした。 動きをコントロールす…

浅蜊

春になって、やっと店頭に並んだ浅蜊を買う気にもなってきた。 椀種に、出汁も良く出て、味噌との相性も良いこの貝は申し分が無い。 先日から、味噌の仕込みについて、あちこちで情報を集めている。 大豆を潰すのが大仕事なのだ。 方法として、ひき肉器や餅…

花粉の舞う毎日で、外に出て何かする気が起きない。 庭先に出て、蕗の薹を摘んで、直ぐに部屋の中に退避する。 そろそろ終わりになるシクラメンを写生する。

抹茶

茶葉用の碾き臼を手に入れる。携帯するポットに入れるお茶を、碾き茶にしようという心積もりだ。 以前、製品になった碾き茶をつかってみた事があるが、美味しい物ではなかった。 思いの外にマシなのは、葉を無農薬にした心理的なことと、碾きたての為に香り…

早春の木花

早春の山には黄色の木花が多い。キブシ、サンシュユ、アブラチャン。 庭木の梅やトサミズキも咲き出した。 物憂い気分は、続く弔いのためではなく、花粉症のためと思うのだが。

蕗の薹

急に暖かい日がやって来たので、蕗の薹が顔をだしていた。まだ、小さくて貧弱ではあるが、初物である。 春の訪れを祝おう。

書家 馬渕幽明

近代美術館のベーコン展へ行く。 なかで、土方巽の舞踏符が展示してあり、ビデオが流されていたのに驚いた。彼がベーコンの絵画に触発されたというのだ。 ビデオを見ていて、彼の舞踏の技術の一端が分かって嬉しかった。緩慢に見えるその動きの中で、緊張が…

クロッキー会

一ヶ月以上の空白をあけて、クロッキー会へ顔を出す。 半分くらいまで全く手と目が連動しなかった。やれやれ。 後半、何とか調子を取り戻すが、筆を握る大事さを痛感する。 形を取るとか、描写するとかではなくて、反応する事が大事なのだ。 感覚に体で反応…

病院の窓から

随分と筆スケッチをご無沙汰していて、久しぶりに筆を握った時に腕の動かないのに驚いた。 年齢の衰えなのか、不鍛練の為なのか、見極めが大事だなぁと思う。 嫁ハンの術後診療についてきた合間の手持ちぶさたに、筆を握る。