組み立てベッドについて
ネットショップでベッドを買うと、脚付きマットレスタイプのベッドでない限り、間違いなく組み立て商品です。
家具屋さんで買えば、持ってきてくれて、組み立てもしてくれます。
どちらがいいでしょう。
そりゃ、家具屋さんで買う方がいいに決まっています。
古いベッドも頼めば処分してくれるでしょう。
では、ベッドは家具屋さんで買うべきものなのか。
ところで、家具屋さんに行かれたことはあるでしょうか。
そこでベッドをご覧になったことがあるでしょうか。
びっくりする値段と、びっくりするほど少ない品揃え。
ネットで販売されている家具は全般に、実店舗の販売価格の半分以下です。
特に、ベッドのように陳列に大面積を取る商品は、1/5程度ではないでしょうか。
もちろん、ネット販売を前提としたベッドが数多く存在します。
でも、家具屋さんで普通に売っているベッドを通販しているものもたくさんあります。
価格帯がが全く違います。
実店舗でも売っているベッドは、通販だからめちゃめちゃ安くする、ということはできないからです。
さて、いわゆる組み立て家具=安物、という公式があります。
ただ、それはいわゆる軽家具のことで、大型ダイニングテーブルにしろ、大型本棚にしろ、大型のリビングボードにしろ、最近は組み立て式というものが多くなってきました。
さすがに、洋服ダンスや和ダンスで組み立て式というものはないと思いますが、普通に家庭で使う家具は組み立て式でいいじゃないか、ということだと思います。
保管も輸送も、圧倒的に安く済むからです。コストダウンできるからです。
そして販売価格も抑えることができるからです。
でも、1万5千円のベッドフレームを買って、20万円のベッドフレームの品質を求めるのは間違いだと思います。
コストと品質のバランスを考えて、かつ、保管と陳列と輸送のコストをできるだけ抑えた組み立て式のベッドが、お買い得なのかな、と思います。
店側にしても、購入者としても、保管と陳列と輸送のコストは払いたくないと思うでしょうから。
いい家具を見分ける方法
ベッドに限らず、引き出しのある家具は、その引き出しがどのようになっているかで「良い家具」は簡単に見分けることができます。
(一例ですし、絶対的な基準ということではありません)
引き出しを抜いてみてください。
中はどうなっていますか。
空洞? それとも各引き出しの形にぴったりのボックスになっていますか?
空洞の場合は、引き出しのレール部分だけがあって、引き出しを覆う箱がないということです。
横の引き出しや上下の引き出しが見えていたりします。
つまり、たとえばベッドの場合、ベッドの枠そのものが引き出しの覆いとなっているわけで、脚付きのベッドなら室内の空気がそのままベッドの下に流れているし、引き出しの中にも流れているということです。
部屋の中にむき出しで置いてあるのと同じということになります。
ま、だから湿気がこもらないということもあるでしょうが、加湿器をしていたりすると、また梅雨時はその湿った空気が引き出しの中にも同じように流れているということです。
埃も含めて。
それに対して、引き出しそれぞれがボックスに収納されている場合は、その逆ということになります。
どちらが良いものか、は一目瞭然ですね。
ただ、当然のことながら、ボックスタイプの引き出しの方が、材はたくさんいるし、万一組み立てベッドの場合は、組立工程が大変なことになります。
価格ももちろん高め。
どちらがいいか、はそれぞれの個人のお考えでしょう。
ベッドの品質3
ベッドに限らず家具の材は、無垢の木でなければほとんどがMDF(木質繊維板)です。
MDFとは、粉砕した木質繊維を接着剤で固めたボードのことです。
家具だけでなく、扉の材料などの建築材料として広く使われています。
ベッドなどの場合は、たいていはシート貼りか塗装をしてあります。
MDFなどの木質繊維を固めたボードにはいろいろなタイプがあります。主に密度の違いですね。
カラーボックスや安価で小さな本棚などに使われている、密度の低いものもあります。小口面を見ればすかすかした空隙の開いたもの。これはこれで安価で軽いという利点があるわけです。
ベッドのように重量がかかって強度が必要なものは、もう少し密度の高いものということになります。
小口面を見れば詰まっていて、平滑です。
さて、家具でも内装でも、無垢の木が断然いいという方がおられますが、家具の場合は強度がポイントですし、経年のゆがみや劣化が少ないことも重要になりますので、必ずしも無垢の木の方がおすすめというわけではありません。
安すぎる無垢の木のベッドは、強度も、先々のゆがみの恐れなども気になるところです。
それなりの費用を出されずに、単に無垢の木のベッドがいいからとお選びなることはあまりおすすめしません。
無垢の木=本物の家具 ということではないです。
アレルギーがあるので、絶対に無垢の木のしかも無塗装のもの、でないとダメという方もおられるでしょうが。
MDFは工場で生産されるものですから均質で安定した性能を持っています。
しかも比較的安価です。
MDFそのものは水に弱い性質を持っていますから、それを表面処理でカバーしています。
ベッドの品質−2
家具全体にいえることですが、ベッドの品質つまりベッドフレームの品質は、その材にかかっています。
いわゆる木製の場合、大きく分類すると、
無垢材
MDFのシート貼り
MDFのソフトレザー貼り
合板のシート貼り
合板のソフトレザー貼り
の5種類になります。
無垢材の場合、たいていのベッドフレームは塗装がしてあります。
ラッカー塗装・ウレタン塗装など。
ラッカー塗装はご存知のように木目を生かす塗装ですし、ウレタン塗装の方は強度を高める塗装です。また、ウレタン塗装はいろいろな色を使えるのでカラフルなベッドとなります。
MDFや合板のシート貼りというのは、プリント化粧板と書かれていることもあります。つまりプリントした紙等のシートを貼って化粧した板ということですね。
実はシートにいろいろなグレードがあります。
安いベッドは紙のシートを貼ってあります。たとえばガムテープを貼ってはがすと、紙ですから、貼った紙ごとはがれてしまうこともあります。
強度を高め、かつ、艶を出すために、紙の上から塗装をしてあるワンランク上のベッドもあります。
紙ではなく、塩ビシートやオレフィンシートなどを貼ったベッドもあります。
コチラのほうは紙よりは高いベッドということになります。
これらのシート貼り系のベッドは、いろいろな木の木目は自由自在ですから、デザイン的にお気に入りが選べます。
本物のチーク材ではないけれども、そういう雰囲気のものを選べるという利点があります。
無垢材では、実質的に使える木は限られていますから。
ベッドの品質 続きは次回へ
ベッドの品質−1
ベッドフレームの品質は何で決まるのでしょう。
耐久性?デザイン?引き出しやコンセントや照明などの機能?
あるいはゴージャス感?
答えは、個人的にはデザインにあると思っています。
「長持ちだからよい」「高級に見えるからよい」というより、優れたデザインの方が重要ではないでしょうか。
つまり、
洒落ている
格好いい
オシャレだ
センスがいい
というようなことが大切だと思います。
「不細工でも、前時代的なデザインでも、丈夫ならよい」というのは、ベッドに限らず家具では今やNGじゃないでしょうか。
ベッドというものが高嶺の花だったころならいざ知らず、今は、誰でもがベッドで寝る時代。
気に入ったデザインのものを探すことを厭うことはないのです。
ネットでもたくさんのベッドが売り出されていますし、少し足を伸ばして大手の家具屋さんに出向けばそれこそデザイン性あふれるベッドが並べられています。
まずは、デザイン中心で選んでもいいのではないでしょうか。
じゃ、ベッドを選ぶ次の条件は?は次回に続きます。
折りたたみのスノコベッド
折り畳みベッドは通常、マットレスが付いています。
マットレスといっても、本格的なスプリングマットレスではなく、簡易ベッドとして敷布団代わりにはなるかなというマットレスです。
スノコになっている折り畳みベッドはめったに見かけませんが、あるにはあります。
例
折りたたみすのこベッド【Bolero】ボレロ
折りたたみベッドスノコ仕様
宮付き折り畳み収納天然桐すのこベッド【スペース】
今後、こういうタイプの折り畳みベッドがもっと開発され、増えていくのではないかなと感じています。
クール快眠系のベッド
こう暑くなると、クール快眠ベッドってモノがないかな、と思ってしまいます。
ベッドに横になるだけで涼しくて、あっという間に眠りの中に。寝苦しい夜なんてものが嘘のよう〜。
しかし、まだありませんね。
最近、クール快眠系グッズはいろいろなものが発売されています。
昔ながらの竹マットやイグサシーツから始まって、ジェルを内包したシーツや特殊な放熱機能のあるシーツなど。
氷枕や水枕もかわいいものやしゃれたものなど、さまざま。
まあ、ベッドのマットレスそのものがクールにならなくても、その上に敷くシーツなどが冷たくなればそれでいいんですけど。
あまりに暑いと、こんなどうでもいいことを考えてしまいます。