『good!アフタヌーン』2017年5月号「ゆらめく僕たち」熊澤深夜

「ゆらめく僕たち」熊澤深夜
 ――クラスメイトの小野寺ひよりが幽霊になった。車にはねられ、今は学校近くの川原でひとり踊ってばかりいる。幽霊を見ることのできる菊池は、四十九日が終わるまでは「お別れ会」に狩り出されていた。生前の記憶を持たない幽霊となった小野寺ひよりは、「ともだち」「さば」「てんぷら」「しゃしん」等の言葉を繰り返していた。小野寺と親しかった橋本は、寄せ書きを頼んで煙たがれていた。

 2016年四季賞夏のコンテスト準入選作。幽霊の存在が国からも認識されている、という設定は、なくても成立させることはできそうです。身近な存在のせいで緊張感がなくなってしまっている反面、そうした日常感のぬるさがあるおかげで、橋本の嘘や小野寺の言葉が一つにつながる場面がびしっと締まっていました。
 

『ツッコミーノ・ブルボン』6「ツッコミと青山くん」7「ツッコミと似てるもの」富本祥太
 二本立て。第6話は、気になっている同士の挽さんと青山くんを含めた面々が動物園に行く話。枕が強引でしたが、メインのツッコミはめずらしくストレート。第7話は卓球のスマッシュをツッコミで練習するという話で、独特のボケとツッコミを堪能できます。

 
 

巨娘木村紺
 新社会人の営業モブ田さんが、行く先々nお店でジョーさんに遭遇します。さながらこれまでの登場人物(店)たちの総ざらいです。ジョーさんのプロ根性のお話でした。

  


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