2009-07-14-Tue
■[本]カメラマンのための写真レンズの科学

- 作者: 吉田正太郎
- 出版社/メーカー: 地人書館
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
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愛すべき吉田正太郎本。わたしがまだチェリーなボーイのころから、センセの本にはお世話になっております。
なぜか買いそびれて、やっと読めました。
ちっとも撮影には役に立たない、収差論とレンズ開発の歴史が、多くの歴史的レンズの紹介とともにあげられています。
ホントにカメラマンには役に立たないです。
ペッツファールレンズ、クークトリプレット、テッサーからスタートした各社のレンズ設計を、豊富な構成図と収差曲線で説明した唯一無二の良書。完全マニア向け。
ただし、マクロレンズが、UMN 30mm だけなんですよね。Micro Nikkor 55/3.5 ぐらい出してくれたっていいのにさ。
(メモ)プラナー、ビオターは商標名。同じ名前で様々な構成設計のレンズが存在する。レンズ主点の前後に対称になるように四枚の準メニスクレンズを配置し、そのうち2群、3群が張合レンズのものを「ガウス型」と呼ぶ。ちなみに2群のみが張合のものが「クセノタール型」(シュナイダー社、G. クレムトの設計)。1群4群が張合のものは「オルソメタール型」(ツアイス社、G. メルテの設計)。オルソメタール型は像の歪曲を補正するのに向く。
■[つれづれ][日々是失敗]健康診断

有機溶剤特殊健診で、尿中の馬尿酸量でひっかかりました。
再検診です。
代謝前はトルエンなんですが、週に1リットルも使ってないですぜ。
で、問いつめてみると「清涼飲料水もしくはバナナを食べ過ぎると引っかかる」んだそうです。
なんじゃそりゃ。
次の検診前1週間は「清涼飲料水飲んじゃダメ」指令が来ました。夏だっていうのに。
■[つれづれ]想い出話

昨日、ある方と飲みながら「大学の先生ってのは、実は学生にすごく責任重大な影響があって、『オレはこれで一生喰っていく!』って人生の身の振り方の岐路を左右してしまう」って話がありました。
あー、そーかもなー、って思いました。
私は昔から根無し草で、大学学部は1年しかいませんでしたし、もともとヤサグレですから大学の先生の薫陶を受けたとは言い難いんですけれども。
もっとも影響があったのは、中学の理科の先生じゃないかと思いました。
テルミット*1でできるドロンドロンに融けた鉄(なかなかこれは楽しい)に味をしめ、「じゃあ酸化銅で銅のテルミットをやったらどうよ」と、家の前で酸化銅とアルミニウム粉末を混合し、塩素酸カリウムーショ糖を着火剤にしました。
これは、見事に閃光と共に大爆発しました。これが数日前の話題です。
閃光で目が見えなくなったので部屋で寝てたらオフクロが見に来て、顔上半分が真っ赤にただれているのにびっくりしたんだそうです。
(オフクロに後でいわせると、外に面した居間の磨りガラスが真っ赤に光り、ヨロヨロと私が入ってきて、さっさと布団に入って寝てしまったんだそうで。)
で、そこにオヤジが仕事から帰ってきたんですが、息子を病院に連れて行くことなどいっさい考えもせず、オヤジは「タニガワに行く」とさっさとサニーに乗って山に行ってしまいました。
しょうがないのでオフクロに連れられ病院で顔のほとんどを包帯で巻かれ、私はミイラになりました。
次の日に理科の先生(私が創設した科学部の顧問でもあった)が、授業で教室に入ってくるなりミイラと化した私を見て大声で笑い出し、「なにやった?反応式書いてみろ。」って笑いながら言うんです。
しょうがないから
3CuO + 2Al → 3Cu + Al2O3 + 熱!
って黒板に書いたら、やっぱりみんなに笑われましたね。
一度は水酸化ナトリウム水溶液をガラス容器に入れ、これにアルミニウム塊を入れて密閉したら発生した水素で内圧が上がって破裂し、それが寝転んでマンガを読んでいた私の足の裏に刺さってけがをして、またそれも先生に大笑いされたんですが。
そんな顧問の先生でした。
あるときは学校の備品の顕微鏡接眼レンズをばらしておはじきにしてたところに件の先生が入ってきてぶん殴られ、またあるときは数リッターのメタノールを実験台の上に撒いて火を付け、炎で火災報知器を作動させてぶん殴られ、といろいろ怒られましたが、理解のある先生でした。
毒劇物使い放題で、何でもやらしてもらえましたし、休日に科博に連れて行ってくれたのも先生。
反射望遠鏡の放物面鏡を磨くのに手配をしてくれたのも先生でした。
私は、ハイウエストのぶっといボンタンを穿き、中学の制服のボタン塗料をアセトンで落としアルコール清浄後に電解銀メッキしたものを闇で売ったり*2、無修正エロ写真の現像焼き付けをして流したり、水槽いっぱいのケミカルガーデンの廃液で悩んだり、夜な夜な流星を見たり、趣味の園芸を定期購読したり、いきなり半月も九州を放浪したりと、とにかく周りを困らせた科学ツッパリ中学生だったのです。
その後、とある中学校で生徒がシアン化カリウムを持ち出し自殺に用いて毒劇物の管理が全国的に厳しくなり、時代も流れて責任の所在を過度に追求するのが大好きな親も増えてしまいました。
学校から危険物を持ち出して家で吹っ飛ばして大爆笑、といったおおらかな時代はもう過去の話です。
でも、あの時のヤバさ120%の理科実験は、私にとってはたからもののような想い出なのです。


吉田せんせの本は中学校の時、図書室にあったんです。誰も見ないので司書の先生に話していただきました。当時、天文に嵌っていたのでおもしろ半分で読んでいて望遠鏡やら色々な光学製品の特徴などを学びました。
私も「天文アマチュアのための望遠鏡光学」(2分冊になる前)は穴が開くまで読みました。
望遠鏡製作ですと、木辺氏の「反射望遠鏡の作り方」は、熟読しました。球面研磨、ピッチ張り、放物面への変形、ナイフエッジ検査、なにもかも懐かしいです。
見ていたんですね==
しかしまあ、色々、多岐にわたり、共通事項が多いというかその・・・不思議ですな〜〜!
で、どこかで工学と理学の分岐にさしかかり、知らず知らずのうちにどちらかを選ぶ、と。