2011-04-23
■[Dr.にゃんこの日記]研修医会
月に1度、研修医会なるものがある。
研修医会とは、初期研修医、シニアレジデント、指導医、研修委員会メンバーの病院事務員たちが一同に集まり、
その主目的は、研修医ひとりひとりについて、研修医自身の自己評価と、指導医による評価、他職種からの評価を行うことである。
また、研修医から研修内容に対しての指摘や要望を提示するなど、意見交換の場でもある。
今回は、わたしたち1年目の研修医にとっては、初めての研修医会であり、
まだ自己評価や他人からの評価に値するようなことを、悪いことも、いいことも、そもそもしていないわけで、
研修2年目の先輩ドクターたちの自己・他者評価をおとなしく聞いていた。
研修医会のあとは、参加メンバーみなで連れ立って、病院近くのお寿司屋さんへ。
研修医会のあとの飲み会の場所は毎回そのお寿司屋さんらしく、
新参のわたしたち1年目の研修医以外は、すでに酔っ払い状態だったご主人ともすっかりなじみの様子。
さて、宴もたけなわのころ、昨年の夏に勃発したジュニア対シニアレジデントの確執を聞いた。
ここで、医師のキャリアの呼び方を説明しておく。
病院によって呼び名は色々だが、うちの病院ではこんな感じで呼んでいる。
ジュニア対シニアレジデントの確執とは、こうだ。
昨年の夏ころ、当時研修医1年目、すなわちジュニア・レジデントだった3人は、
彼らにもっとも身近で指導する立場である、内科のシニア・レジデントと、かなり険悪な状態だったという。
それを察したある上級医が、ジュニアたちを飲みに連れていったところ、
シニアに対する不満が出るわ出るわ、ジュニアたちは日頃の鬱憤をここぞとばかりに吐き出すように、シニアをこきおろしたそうだ。
しかし、そもそもジュニア・レジデントとシニア・レジデントの関係とは、
往々にしてそういうものであるらしい。
シニアは甘ったれのヒヨっこジュニアたちを、
厳しい世界で生き抜く力をつけさせるべく、最も身近で鍛えねばならない立場にあるからだ。
そんなシニアの「愛」は厳しさとなって表れる。
ジュニアたちを連れ出した上級医は、かつては自分も通ってきた道、どちらの立場も心中も理解しているので、
両者の間に入ってジュニアたちをなだめつつ、
そして、ジュニアたちの成長とともに、確執は次第に収束に向かったのだという。
わたしたち1年目の研修医たちは、そのエピソードを戒めとして聞きながら、
その横には、わたしたちが来月からお世話になるシニア・レジデントが同席していて、
上述の上級医が、そのシニアに向かって「シニアはジュニアにぼろくそに言われることを覚悟しておけよー。そういうものさ」と慰め、
それを受けてわたしたちヒヨっこ研修医は、とりあえずすみませんと先に謝っておき、よろしくお願いしますと頭を下げ、
みなで苦笑したのだった。

