「俺」という存在は単なる「オルタナティブ(代替品)」に過ぎないのであって、代わりは幾らでもいる。だが同時に、「俺」は「俺」であり、「俺」という人間は他にいない「特別」な存在でもある。そういう矛盾する二つの意識、感覚、思考が同じ重さを持って俺の心の中にあって、ずっとバランスを取り続けている。自分の意識がどこか別のところにあるような感覚。
その事をここに記す事によって何か変わるんだろうか。変わらないのだろうか。どうしたいのか。どうなりたいのか。意識の原野はただっ広く、最果ても見えない。何となく方向を決めて歩くだけ。頭の中はぐるぐるしながら歩くだけ。何処かへ、辿り着けるか。
こんな事を考えた夜。妄想でした。
実際行かなきゃね。
外尾悦郎『ガウディの伝言』を読む。タイトル通り、アントニオ・ガウディについて。ガウディの建築、そしてサクラダ・ファミリアのことを、実際に彫刻家としてサクラダ・ファミリアで働いている著者が語る。
まぁサクラダ・ファミリアどころかスペインも行った事ないのだが、興味があるので読んでみた。ますます行きたくなった。建築は専門外なのだが、わかりやすくて面白かった。
ガウディの建築は「自然との調和」というよりも「自然の延長」なんだなぁと思った。それでいで計算もされている。すげぇな、ガウディ。天才とはこのことか! 六本木ヒルズを作った連中に読んで欲しいね、本当に。とはいえ、昔だからできたような気もする。とりあえず、行って実際に見たいと痛烈に思った。というか、行かなきゃいけないね。
- 作者: 外尾悦郎
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