まめ太の思い出 その10. 朝ごはん
マメちゃんの世話は妻と娘の担当でしたが、唯一マメちゃんの「朝ごはん」
だけは私の役目でした(トシのせいで一番早く目が覚めるからです...)。
一晩中ゲ−ジの中にいて、エサ皿のごはんがなくなるとひたすらガマンの訳
ですから、朝 私が姿を見せると、もう「ゴハンくれ!」とばかりにゲ−ジ の囲い金を猛烈な勢いでガジガジかじります。私がゲ−ジの中のエサ皿をとり
出そうとトビラを開けるとスルッと外に出て、その場でグ−ッっと大きく伸びを
します。お腹がう〜んと空いているときは、その場でごはんが出るのをまって
いるというか、エサ皿に首をつっこんできます。さらにお腹が減っているときは、
口の空いているエサ袋に頭を突っ込んでごはんを食べだすこともありました。
おい、ちょっと待て、です。 あまりお腹の空いていないときは、そのまま部屋の
反対側に行き、そこで毛づくろいをします。エサ皿にごはんを入れ、軽くゆすって
カサカサと音をさせ「マメちゃん ごはんだよ」と呼ぶとバッ、バッ、バッ―!と
ものすごいダッシュでごはんを食べにきます。 この後、私も身支度があるため、
マメには一度ゲ−ジに戻ってもらうのですが、これがなかなか大変でした。夜、ズ−ッと
ゲ−ジの中にいたのですから外に出ていたいのはわかるのですが、入ってもらわないと
こっちも困ります。いつも“鬼ごっこ”でした。この時間を考慮して、私の起床時間は10分 早くなりました。今になってみれば、あのころはマメちゃんも元気で、一番楽しく面白い 時間を過ごしていたんだなと思います。ありがとね、マメ。