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下総ミリタリースクエア このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-11-11

展示セッション 「軽量装着型付加装甲」

21:29 | 展示セッション 「軽量装着型付加装甲」を含むブックマーク 展示セッション 「軽量装着型付加装甲」のブックマークコメント

軽量装着型付加装甲について。

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現有の車両・艦艇に対して、驚異に応じて脆弱性解析により最適位置にそれぞれの付加装甲を装着。

付加装甲は大別して3種。

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外面取付型(空間型)付加装甲

チタン等の硬度のある金属によるもの。 



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外面取付型(密閉型)付加装甲

脆いセラミックスを封入した装甲。

コスト重視ならアルミナ等、特殊なものだったりしたら別のものを入れるそうです。



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内面取付型付加装甲。

車両・艦艇等の内張りとして使用。

ちなみに、下の写真はひっくり返した場合の写真。装甲を貫通しても、内張で止めています。

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これらの付加装甲は研究はしているものの、陸幕からの装備化要求は無いそうです。

弾丸や破片に対するものよりも、現在はIED対策の方に重点が置かれているからだそうです。

現場で聞いたこと(聞いた分だけ)

20:11 | 現場で聞いたこと(聞いた分だけ)を含むブックマーク 現場で聞いたこと(聞いた分だけ)のブックマークコメント

・TK-Xのスプロケット(出力)は90式と同じ。90式より軽量化されているので、機動性は増している。

・車両コンセプトシミュレータが開発中の段階なのに、TK-Xの開発に利用できたのは、車両コンセプトシミュレータ(その1)(その2)と、各コンポーネントのシミュレータずつ開発していたため。開発できたシミュレータから順次利用していったらしい。

・90式は発進時に結構黒い煙が出るが、TK-Xは出ない。

・最近は4サイクルでも小さいエンジンができるようになった。2サイクルと比べて熱負荷が小さくなったので、信頼性も上がる。

・エンジン自体から放出されるIRも小さくなっている。

展示セッション 「トリマラン船型」

19:56 | 展示セッション 「トリマラン船型」を含むブックマーク 展示セッション 「トリマラン船型」のブックマークコメント

トリマラン(三胴)船型の水槽試験用の模型。

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 伺ったところ、この船型は米海軍のLSCの様に沿岸を高速で移動して現地に駆け付けるよう、高速性を目的にしているとのことです。

平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会 展示セッション 「車両コンセプトシミュレータ」にて

19:46 | 平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会 展示セッション 「車両コンセプトシミュレータ」にてを含むブックマーク 平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会 展示セッション 「車両コンセプトシミュレータ」にてのブックマークコメント

 質問にもご丁寧に答えて頂き、大変勉強になりました。

 取り急ぎ、写真まで。 

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 右上は写真としては多分初公開になると思う、将来装輪戦闘車両の振動試験の様子。左下も写真初公開かも。

平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会 特別セッション「新戦車」要旨

19:29 | 平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会 特別セッション「新戦車」要旨を含むブックマーク 平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会 特別セッション「新戦車」要旨のブックマークコメント

取り急ぎ、ノートに書いた要旨を挙げてみます。

覚書でもありますので、判りにくいですがご容赦ください。


概要

概要は基本的には今年2月のプレスリリースと同様なので、気になったとこだけを箇条書きで。

・トランスミッションの性能向上。90式の半分の旋回半径。

・90式は基幹連隊指揮統制システムへ組み込まれるが、TK-Xは更に戦車相互の情報共有が可能。自己位置評定のみではない。

・技術の進歩に合わせ、装甲のモジュール交換可能。被弾後の交換も可。

・全備重量44トン。(一部報道にあった全備重量48トン説はやっぱガセなのか?)

・比較としてM1A2のモニタも表示。ほぼ同様のものらしい。


シミュレーション技術の活用

ハードウェア・イン・ザ・ループ・シミュレーション(HILS)

  →数学モデルのシミュレーションを実際のハードウェアに置き換えて、シミュレーション結果を反映しつつ、コンポーネントを組み上げていく。

・現有(90式戦車)のモデルを作成、及び修正。HILSによる試験データの反映を繰り返す。

(例)モデル2(90式ベース) → 砲部 → モデル3 → 車体 → モデル4 → 車体システム と言った具合で、結果を反映させつつシミュレートして組み立てていく。

・車体、動力等の各試験装置は別棟にあり、それらを光ファイバーで結び、一つの車両システムとしてシミュレートして試験を行う。

・人間、ハードウェアを含んだ形のシミュレーション

・不整地(上富良野北海道大演習場等)がモデル化されており、仮想環境上で試験できる。

・逐次、試作品を仮想的に組み立てられる。

・新戦車以降の戦闘車両の開発にも応用(装輪戦闘車はまず96式のモデル化から始めているらしい)


技術試験

・戦闘車両システム研究室が主体となり、弾道技術研究部と機動技術研究部の協力を得るなど、技術研究本部の総力を挙げて行っている。

・総務課らが膨大な事務処理を行ってくれたことへの謝意。

・陸戦の王者戦車の3要素、火力・機動力・防護力に情報力を加えた試験を実施。

・火力試験:下北試験場、陸自演習場、民間企業の施設(神岡の洞窟内にある)で実施。

・機動力:陸上装備研究所、札幌試験場、陸自演習場で実施。

     防衛省規格に定める試験方法にて実施。

     俊敏性を重視した試験を行う。90式以上のとんでもない制動を行っている様子の写真表示。

・防護力:下北試験場、陸自演習場、民間施設で実施。

     モジュール装甲についても試験。

・C4I2:指揮・統制・通信・コンピュータ・情報・相互運用性について試験。

    陸上装備研究所、札幌試験場、陸自演習場にて実施。

    HILSを活用した試験も。

・現在:小隊4両編成による総合試験を実施。

平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会

18:37 | 平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会を含むブックマーク 平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会のブックマークコメント

 本日のNHKとフジで流されると思うので、そこよりも早く陸上装備研究所の手投げ型情報収集ロボットのデモ映像をアップしました。

D

 

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 取り急ぎ、映像と写真まで。

dragonerdragoner 2008/11/11 22:20 チラウラ
 IED関連の話が会場内でもちらほらと聞けたのですが、その中で印象的だったのを一つ。
 「IEDかあ。IEDが使われる戦場なんてのは、日本じゃないよな」
 この発表会の特別講演にて、拓殖大学大学院の森本教授が「米新政権が日本に投げるよりも早く政策(要はアフガンにどう対処するか)を作り、日本が先に投げる必要がある」と言っていただけに、複雑な雰囲気があったりしてどうにも。
 守る技術の発展を願っておりますよ。

KoteiKotei 2008/11/11 22:33 はじめまして。発表会当日に更新とは凄いですね。お疲れ様です。

振動試験の映像の新戦車には転輪が6つあるように見えるのですが、
これは今までに公開された試作車両とは別タイプの試作車両なのでしょうか?

だとしたら新戦車の試作車両には5転輪Ver.と6転輪Ver.が存在するということになりますね。

dragonerdragoner 2008/11/12 23:08 Koteiさま
 初めまして。コメント頂き、ありがとうございます。
 
 発表の中で試作車両は4両ということが明言されていました。その4両で小隊編成試験をやる場合、転輪数が違う車両が混ざっているのはちょっと考えにくいと思います。恐らく、試作その1(TK-Xはその5まで作られています)で製作された車体部なんじゃないかと想像しています。

 発表会は色々と勉強になりましたが、見学した後での反省点も多いです。私はまだ情報をうまく加工・解析できるほどのレベルでないので、出来る限り生に近い形で皆さまにお伝えできればと思います。これからも時間ができましたら、写真や聞いた話を上げていきたいと思います。

dragonerdragoner 2008/11/12 23:44 チラウラ
 某掲示板で将来装輪戦闘車両の姿を見て嘆かれる方が多いみたいですが、機動戦闘車と混同されている方も多いのではないかと。
 近接戦闘車と比較して詐欺レベルだと言っている方もいますが、自分はhttp://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/14/jizen/youshi/06.pdfとほとんど同じだったねという印象でした。

KoteiKotei 2008/11/13 23:52 なるほど、と言うことはTVで公開された新戦車よりも3〜4年前に試作された車両ということですね。
そう言えば平成13年度の政策評価書には転輪が6つのイラストがありましたね。
転輪が5つになったのがどの段階からなのか少し調べてみましたが資料は見当たらず・・・。

地方在住ではなかなかこの手の展示会に行くことは困難なので、詳細なレポートは大変助かります。

KoteiKotei 2008/11/14 00:16 連投失礼します。書き忘れたことが一つ。

将来装輪戦闘車両の試作車両は砲塔がかなり大きいおかげでかなり不恰好ですね。
これが新戦車と同時期に試作された車両だとすれば研究試作(その1)ですから、
その後の研究試作(その3)や量産車では砲塔が小型化されていることを願います。

dragonerdragoner 2008/11/15 01:00 Koteiさま
 TK-Xの開発で行われたハードウェア・イン・ザ・ループ・シミュレーションでは、一番最初に90式のモデルを作ることから始めているそうですから、一番最初に試作された車体はそれに習っているのかもしれませんね。また、TK-Xの初期のモデルはMRVからもデータをとってあると伺いました。MRVは転輪数を変えることができたりするので、そこいらも影響しているのかなあと(これは全くの想像ですが)。
 将来装輪戦闘車両は、装備化してもあれとたいして変わらない気がします。あれ、対空型ですし。

>地方在住ではなかなかこの手の展示会に行くことは困難なので、詳細なレポートは大変助かります。
 そう言って頂けると嬉しいです。これからも宜しくお願いいたします。

みっちぇるみっちぇる 2008/11/15 18:50 はじめまして。
対空型だと、射撃コンピューター等のかさばる機材を詰め込まなくてはならないので、砲塔が大柄なのも納得です。
思えば、87式自走対空砲も砲塔はかなりずんぐりしてますし。
CV90の対空型も、兵員室だったスペースは機材とオペレーター席で埋まっていたような…。

dragonerdragoner 2008/11/15 23:30 みっちぇるさま
 コメントありがとうございます。
 みっちぇるさまと同じように、砲塔が大柄なのは仕方がないと思う反面、それでもどうにかならんかったのかなあとも思う自分がいます(笑)。機動戦闘車はまだ分かるんですが、対空車両も装軌じゃいけなかったのかなあって。
 でも、将来装輪ってどこにレーダーあるんでしょう。

さむざむ。さむざむ。 2008/11/15 23:57 この試験機。ロードシミュレータと言います。このロードというのは負荷ではなく道路の方です。
ぐぐると自動車の開発には普通に用いられているのが分かると思います。
でもって、同じロードシミュレータでもこの機材の様に振動だけ加えるもの(勾配程度は加えられますが)、ダイナモもしくはローラーがついており、車輪の動作をもシミュレートするもの(6軸ロードシミュレータって奴がそれ)がありますが、陸装研にあるものは色々な車輌(裝軌、裝輪)に対応する必要があること、駆動力に関しては別のシミュレータがあるし、そもそも1000馬力を超える軸出力をシンクさせる機材が市販品にはないことから、振動試験のみに特化したものになっています。

まあ、ぶっちゃけ既設のシミュレータもいい加減ガタが来てるのでロードシミュレータとして統合試験ができるよう当初は更新機材として企画・予算要求されてたんだけど、予算が大幅に削減されちゃって振動試験のみという最低限の仕様にされちゃったという話もなくはないのだけど、それはそれでお約束ということで:)

dragonerdragoner 2008/11/16 14:15 さむざむ。さま
 コメントありがとうございます。
 うーん。様々な試験装置を連接していたのには予算的な理由もあったのですね。効率的開発に繋がるシミュレータも予算がつきにくいというのはなんともやりきれないものが……。
 この試験機については、パンフレットには日本語で「車両振動試験装置」、英語で「Off Road Simulator for Tracked and Wheeled Vehicle」とあったので、英語の方がまんまで分かりやすいですね(笑)。市販品にないということで、わざわざ英語ではそんなに説明しているんですね。

さむざむ。さむざむ。 2008/11/16 15:57 財務が言いたいことも分かるんですわ。例えば現在だと戦車の開発スパンは約20年周期ですので下手打てば一度使った試験機は20年近く使われない「可能性」がある事に関しては完全に否定できないですし。弾薬に限ったとしても下北試験場にある屋内射場(ドーム射場)ですら10年以上メンテナンスできずに(予算が付かなかったということもある)いたのでTKX本開発時には装置類がまともに動かず急遽全面改修になったという事もありましたし。その辺も鑑みて今後は新規開発ではなく改修に改修を重ねる方針にすることで機材をもっと活用しようという話になりつつあるのが現状にあります。基礎研究なんてやる暇ないかもね。基礎研究なくして小開発〜検証という仕事ばかりになりそうです。

dragonerdragoner 2008/11/16 16:16 さむざむ。さま
 なるほど、シミュレータの紹介でも「今後の開発にも〜」と敢えて言っていたのはそういう背景が裏にあったと思えるようになりました。
 陸ではないのですが、札幌試験場の高空性能試験装置で今後は高高度対空無人機のエンジンを試験するのですかと質問したところ、レシプロには使えない施設で、現在は装置自体も使われていないようなことをお聞きしたので勿体無いなあとは思っていたのですが、事情はどこも同じなのですね。
 基礎研究ができませんか……。特別セッションでの米国の研究機関の説明で、一つの施設に技研本部並の人員がいるってなによと思った後だけに、悲しいものがあります。こういった傾向が続くと、これから先、米国等の研究機関と結びつきが強くなっていくのでしょうか。