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ドレーパー記念幼稚園園だより

2017-10-13

2017年10月 動く

                      園長 佐 竹 和 平 
 
 運動会では子どもたちの成長している姿、最後まであきらめずに頑張っている姿、友だちを応援し、励ます姿を見ることができてうれしかったです。特に各学年のダンスは子どもたちの成長を見るよい機会となりました。年長さんのダンスは難しい隊形移動も、子ども同士で声をかけあいながら行っていました。衣装も自分たちで作った物で、楽しそうにみんな踊っていました。年中さんのダンスは「OK!」の掛け声とともにみんなリズムにのって体を動かしていましたね。バンダナを気持ちよさそうにグルグルまわしていました、自分たちで作った腕につけたブレスがキラキラで素敵でしたね。年少のひよこ組のダンスはかわいいパンダさんでした。練習では踊れていたのに、お客さんがたくさんいたからか、踊らずにいた子もいましたね。でも、大丈夫、来年はきっと踊れるようになります。年中さん、年長さんの姿がそれを示してくれていました。

 運動会は種目によっては競い合いもしますが、その多くは競い合うの反対の協力し合うものとなっています。一人ではできないこと、みんながいて、協力しあうからできることを楽しむのが運動会です。年中さんのパラバルーン、年長さんの組み立て体操、リレーなどは協力しあう喜びを体験を持って自分のものとする競技です。このような経験により、これからクラスとしてのまとまりが今まで以上に出てくるようになります。

 10月のカリキュラムのテーマは「動く」となっています。子ども自身が主体的に「動く」ことが大切です。朝、子どもが目を覚ます。起きて顔を洗い、ご飯を食べる。トイレに行って、歯を磨いて、服を着て、幼稚園に行く準備をする。この朝の日常の中であなたのお子さんは動いていますか?それとも動かされていますか? 保護者の皆さんの中には子どもを動かせすぎている方もいるかもしれません。やるべきことを伝えて、子どもを動かすほうが簡単ですが、そのようにしていると言われたことだけしかしないようになっていくかもしれません。子どもが自主的に動く環境、言葉がけを心がけていきましょう。

 幼稚園では子どもが動きたくなるような環境を作っていく必要があります。動くのは何も身体だけではありません。心も動くような環境を作って行かなければなりません。運動会を終えて仲間意識も強まりました。外での遊び、室内での遊びもその内容が深まって行く時期です。ますます楽しい幼稚園生活が導かれるよう教職員一同、心を合わせてまいります。

2017-09-07

2017年 9月 試行錯誤

                    園長 佐 竹 和 平 
 夏休みの思い出がたくさん詰まった思いで帳をみさせていただくのが9月の楽しみです。おじいちゃん、おばあちゃんの家に行ったこと、花火を見たこと、相鉄線のスタンプラリー、恐竜展など・・今年の夏は雨の日が多くありましたが、それぞれ楽しく過ごされた様子がうかがわれます。様々な経験をしたこともあってか、子どもたちは夏休み期間中にずいぶんと成長したようです。

 今月のカリキュラムのテーマは「試行錯誤」。元々はアメリカの心理学者が「Trial and error」という人間の能力獲得の過程に関する学説を打ち立てたその訳語です。試してみる、失敗するという意味です。人間は何かの能力を身に着ける際には試してみて、失敗をして、また試してみて失敗をして・・その多くの失敗の中に偶然に成功が現れると、その成功を反復して行うようになるという学説です。発明家のエジソンの言葉には「それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだよ。」とあります。赤ちゃんがハイハイをして、立って、歩くようになる。子どもの成長過程を思い起すとまさに失敗、失敗、失敗・・試行錯誤です。しかし・・いつの間にか出来るようになっていきます。失敗が大切なようです。

 「ほめるのは1秒以内、怒るのは3秒待って」ということを学びました。子どもの良い姿を見たときはその瞬間にほめてあげましょう。一方で怒りたくなる場面があったら3秒待って・・冷静に対応しましょうということ。失敗したからと行ってすぐに怒っていては子どもは失敗するのが恐くなって失敗しそうなことはしない、試行をしない子どもになってしまいます。子どもの失敗をいつか出来るようになるための成長の過程と思い、温かいまなざしで見守れるようだといいですね。

 2学期が始まりました。行事も多く、子どもたちの幼稚園生活がいよいよ充実してきます。保護者の皆様にもご理解とご協力をたくさんいただかなければなりません。試行錯誤が深まる2学期でもあります。共に試行錯誤の時を楽しく過ごしていきましょう。

2017-08-29

2017年 8月 ゆったりと

  
ゆったりと                       園長 佐 竹 和 平 

 児童精神科医の佐々木正美先生が6月にお亡くなりになられていたことを遅ればせながら知り、その著書「子どもへのまなざし」を改めて読み返してみた。この本は1998年に発行され、子育てに悩む多くの親を励まし、勇気づけベストセラーとなった本です。佐々木先生による子育ての要諦は「過保護は良い、可能な限り子どもの満足を親がかなえてあげようとすることは子どもの現状を肯定することにもなる。子どもは自分が良いものとして育てられるので自立心、自尊心のある子に育っていく。しかし、過干渉はいけない。子どもがやりたいことをやらせないで親がしてしまう、子どもがやりたくないことを親がさせてしまうのは子どもの現状を否定していることになる。このように育てられた子は自分っていいなぁという感情、自己肯定感が育まれないため健やかな成長が見込めなくなる」というものです。

 過保護と聞くと必ずも良いイメージがないかもしれません。甘やかして育てるといった印象があるようです。しかし、上記したように過保護と過干渉の違いをしっかりと認識して、大切なお子さんを自信を持って過保護に育て、自己肯定感のある子、自分って良いなと思いながら育つ子にしていきましょう。

 今月のテーマは「ゆったりと」となっています。8月は夏休み期間中ですから、ご家族とゆったりと過ごして欲しいという願いでしょうか。佐々木正美先生の言葉に『ぶったり、無視することは子どもたちを否定することですね。これは誰でもわかります。しかし否定とはそれだけではありません。子どもの個性を認めない。「早く!」と言い続ける。あるいは「もっと、もっと」と過剰に期待をする。そういったことも否定です。子どもは、自分が否定されていると感じます。』とあります。親としては子どもに期待することが大きくもあり、結果として子どもをせかしたり、短所ばかりに目が行き怒ってばかりということもあるかもしれません。ゆったりとした気持ちになって、子どもの良いところに目が行くようになれるといいですね。

 さて、いよいよ、2学期が始まります。行事も多くあり、子どもたちにはやらなければならないことがたくさんあります。しかし、やらされてその行事の日を迎えるのではなく、やりたいことをやった結果としてその行事を迎えられるように教職員一同が力を合わせてまいります。保護者の皆様にも引き続き、多くのご理解とご協力をいただくことになります。どうぞよろしくお願いします。

2017-07-07

2017年 7月 気持ちよく

                       園長 佐 竹 和 平 
 80歳になる私の母がこの度、自分の人生を綴った本を出版しました。「あなたに平安がありますように(大空社出版):佐竹順子」。キリスト者としての歩み、社会福祉事業へのかかわり、7人の子育てなどについて記した本です。園長の私は7人兄弟の6男、下に弟がいて、全部で7人、みんな男です。6男の私までは年子です。せっかくなので母の本の中で、子育てで大切なこととして記されているもののいくつかを紹介させていただきます。

・子どもと接するときは、決してイライラさせないように心がける。ゆったり受け止める。
・決して過干渉にならない。
・自分で考えて判断できるようになるために子どもの人格を信じ、信頼関係を築く。
・親としての最も重要な役目は子どもの背後で祈ること。

 改めて、思い起こすと、幼少期、思春期と今日にいたるまで、私は母に叱られたことがありません。きつく注意されたこともありません。以前紹介した、幼稚園教育要領の改正では「「教師は幼児との信頼関係を十分に築き、幼児が身近な環境に主体的に関わり・・」とありますが、母の本の中に同じような記述があることに驚かされます。

 子どもはその多くを大人に依存していますが、成長するにつれ自立していく必要があります。そのときに必要な能力が主体性、自らの意志や判断に従って行動できる能力です。大人が子どものためと思って何でも手出し、口出しをし、過干渉になると、子どもの中に本来ある主体性が芽生えていきません。子どもとの信頼関係を築きながら子どもの姿を励ましつつ、背後にあって、見守り、祈ることでこの主体性が伸びるのを待ちましょう。

 さて、7月のカリキュラムのテーマは「気持ちよく」です。7月ということもあり水遊びをイメージするテーマでしょうか。水や砂、土の感触で気持ち良いと感じる子どもたちです。でも、「気持ちいい」ではなく「気持ちよく」がテーマとなっているので、どうやら水あそびだけを意識したものではないようです。友だちとのこと、クラスのこと、家族、夫婦、職場・・「気持ちよく過ごす」ために一人ひとり、自分に何が出来るか、何に注意を払う必要があるのかを改めて考えるよい機会としていきましょう。

2017-06-08

2017年 6月 不思議

                       園長 佐 竹 和 平 
 子どもの成長を導く道標として定められているカリキュラムの今月のテーマは「不思議」となっています。子どもたちには不思議だなと思うことを経験しながら、その不思議なことの意味を自分なりに解釈する経験をしてもらいたいと思います。
子ども自身が不思議だなって思ったことを、子どもが持つ豊かな想像力で自分なりの答えを考え出す経験です。

 どうして雨ってふるんだろう?大人が子どもに質問するのではなく、雨の日で外で遊べない、つまんない。なんで雨って降るんだろう?そういう自分の中からでる不思議だなと思う気持ちが大切なのだと思います。「神様が泣いているのかな・・それとも神様のおしっこ・・!?・・もしかしたら、昨日、友だちに意地悪なことしたから神様が怒っているのかも・・」子どもはそんな風に考えるかもしれません。
この答えを否定する必要はないかと思いますが、状況によっては、その不思議なことの意味を大人が説明すること、調べる方法を教えてあげるのもいいことです。
子どもの持つ探究心の芽生えを導くことは、生きる力を育てることになります。
不思議だなって思う気持ちが「自分から進んで学ぼうとする」「考えたり工夫したりしようとする」「相手の立場になって考える」などにつながっていくのです。

 新学期から2ヶ月が過ぎ、子どもたちの幼稚園での生活も充実しているようです。朝、喜んで登園してくる子どもたちの姿がうれしいです。今日は先生は何をしてくれるんだろう?今日は何して遊ぼうか・・、誰と遊ぼうか・・、誰と一緒に座ろうか・・。様々な思いで登園してくるその子どもたちの思いに応えていけるように教職員一同、心を合わせ、祈りつつ日々の保育に取り組んでいます。

 保護者の皆さまの中には、新しい環境の中で戸惑いも多くあった4月、5月かと思います。家とは明らかに異なる子どもの姿を見て、聞いて驚かれている方もいるでしょう。お子さんのことで不安や疑問などありましたら、遠慮なく教師にお尋ねください。
保護者と幼稚園が協力し、情報の交換をしあいながら子どもの成長を導いていきましょう。