Dr.マッコイの非論理的な世界 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2006-09-25

[][] 日米で正反対な「保守」の定義

下のエントリーでは「ポチ保守度チェック」というのをさせていただいたわけですが、ここでちょっとこの「保守」であるということにおける日米での違いについて考えてみたいと思います。日米ではその性質がずいぶん違うものだからです。

性質が違うどころか、日本の保守はアメリカの保守とは180度反対のものであると言ってさしつかえないと思います。唯一の共通点は「家族を大切にすること」くらいでしょう。根本的なところでは正反対と言って良いと思います。

ですから、日本の保守派はアメリカの保守派に親近感を感じるというのはかなり倒錯したことだと思います。

アメリカの、たとえばネオコン(ネオコンサーバティブ=新保守主義)に思想的な親近感を感じる日本の「保守」がいるとしたら、それはニセモノの保守だと言えると思います。

別に親近感など感じずに同盟関係を守るためにつきあうだけというのならば結構なのですが。同じ「保守」を称しつつも、日本とアメリカではその中身はまるで異質で正反対のものだということをしっかり確認しておかなければなりません。

いきなり日本とアメリカを比較するよりヨーロッパを考えてみればわかると思います。

ヨーロッパで保守=コンサーバティブといったときには、歴史・慣習・伝統を大事としようという当たり前のことですが、アメリカというのは、そうしたヨーロッパから離れて理念で作り上げた実験国家であり、その建国の精神は歴史から切り離されたところで個人主義や自由主義を最大限に掲げた、ヨーロッパでならば歴史破壊として警戒されるものがアメリカにおける保守になってしまっているなわけです。

つまり、保守という言葉に関してはアメリカはかなり特殊なものだし、アメリカ的な保守主義を日本に持ち込めば、それは日本という国の歴史・慣習・伝統を破壊しかねない、つまりそれは保守ではなくなるのです。

ですから、親米保守というのが、「アメリカとは国としての理念は違っても同盟国としてつきあってゆきましょう」というレベルを超えて、「日本もアメリカのように自由と民主主義をとことん大切にする」とか、「それこそが共通の守るべき価値だ」とか言って両国を同じような視点で見ようとするのは、日本の保守主義者が取るべき立場ではないのです。

ヨーロッパ的保守とアメリカ的保守という言葉の定義から日本を見ると、戦前と戦後がちょうどそれぞれに当てはまると思います。

ヨーロッパ的保守や、本当の意味での日本的な保守であるなら、戦前までの長い日本の歴史・慣習・伝統も大切にするはずです。日本の戦後はそれらを否定してきました。日本の戦後は保守的ではないのです。

一方、アメリカ的保守ならば、戦後の日本が大好き、つまり、日本の歴史・慣習・伝統なんかどうでもよくて、壊せば壊すほど進歩だと考える人々なわけです。

なぜならば、日本国憲法は歴史を顧みず自由・民主主義・人権と言ったアメリカの理念が極端な形で示されたもの、アメリカ人が理想として描く国柄が示された(押しつけられた)ものだからです。

アメリカの保守は日本やヨーロッパの保守とは違う、もっと言えば、アメリカに保守なんていないとすら言えるんではないでしょうか。

アメリカの保守主義は日本に来れば単なるリベラリズムにすぎません。アメリカ人は社会主義的な事や左翼的な事をリベラルと言いますが、日本人から見ればアメリカの保守主義はリベラリズムの亜種ということでしなないのです。

念のため断っておきますと、自由や民主主義が大切であることはその通りですが、個人の自由や民主主義が我が国の歴史の物語を否定し、慣習の体系を破壊し、伝統の精神を放棄するようであれば、場合によっては自由や民主主義に制限を加えることもありうる、自由や民主主義の暴走からそれらを守るくらいの構えを示すのが日本の保守なのです。

今こそそうした姿勢が求められているのは、皇室典範改正問題や教育基本法の改正を見ればあきらかです。教育基本法には個人の尊重や人権や自由などアメリカ生まれの理念が充ち満ちています。それが戦後の日本をどう変えてしまったか。教育基本法を議論するならば、日本的な保守の立場に立って、アメリカニズムを排除することからはじめなければなりません。

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[][] ポチ保守度チェック

以前は人気ブログランキングの政治部門からいろんなブログを拝見していたのですが、最近は自分のところを書くので精一杯で、あまり他のブログを読まなくなってしまいました。

最近、「皇国史観研究所」さんというブログがあるのを見かけて、遅ればせながらその中身を拝見すると、面白い「診断」があったので、早速やってみました。親米度を測る診断です。

私は、以前どなたかに「反米保守」に分類されたことがあるのですが、私としては日本とアメリカの歴史観は違うし社会のしくみも違うから社会制度でアメリカの真似をしてもダメだと思っていますし、国家にとって重要なのは独立ですから、アメリカが日本に内政干渉してくることには文句を言わねばならないという意識なのであって、別に日米同盟を破棄せよとか単独防衛だとかまで言っているわけではありません。

日米同盟だって対等な同盟関係にするために、少なくとも日本はきっちりと自国の独立を守り、自国の国土くらいは自分の力で守った上で、その他お互いにそれだけで不足する部分を同盟関係で補えば良い、それが本当の同盟、対等な独立国同士のまともな同盟関係だと思います。

しかし現状ではそうなっていないので、日本が独立を守れるようにとりあえずは集団的自衛権を認めるとか憲法9条に縛られず行動するとか、防衛費倍増して日本の国土の防衛は米国にかわって自衛隊がやれるようにするとか核武装の議論をせよなどとも言っているわけです。

それらをやらずにアメリカ依存ばかり強めたり、ひたすらアメリカの信頼を得るとかばかり言い続けてしまうようでは、将来的に日本の独立を危うくする、アメリカの都合でいつ切り捨てられるかわからない国になってしまいます。今や、アメリカが世界から信頼されなくなっているのですから。

国と国との関係において、双方の国民同士の間では信頼関係が重要ですが、政府と政府の間になってくると、信頼うんぬんというのは意志疎通をしっかりやるという程度にして、あとは何よりも力と力の関係が重要になってくるものだと思います。「信頼」というきれいごとにのぼせあがっていてはいけません。これは対米だろうが対中だろうが、どこの国にたいしても同じだと思います。

そのような考えである私が、「皇国史観研究所」さんが

ポチ保守度診断」というエントリーで立ち上げた診断をやるとどうなるか、早速試してみました。

 あなたはどれだけ親米か?ということで今回、「ポチ保守度診断」をつくってみました。やり方は簡単。設問の回答に「はい」ならば2、「どちらともいえない」ならば1、「いいえ」ならば0を選んで、合計25問の質問に答えながら数値を足していってください。

問1、日米同盟は大事だと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)はい・・・ただし、「現状においては」ということに限る


問2、家に星条旗、もしくは星条旗がデザインされたものがある。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ、一切ありません


問3、アメリカのイラク戦争を支持する。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ


問4、イスラエルとパレスチナは、パレスチナの方が悪い。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ


問5、イラクへの自衛隊派遣は当然だと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)どちらともいえない


問6、在日米軍への「思いやり予算」は当然だと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ


問7、在日米軍再編成の予算は日本側が多く負担すべき。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ


問8、日本の核武装はアメリカの合意を得て持つべき。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)どちらともいえない〜アメリカの反発を買うと裏で妨害してきますから、何らかの根回しや説得は必要かと。


問9、日本が持つ核ミサイルはアメリカを射程にいれてはいけない。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)どちらともいえない〜とりあえず核武装するならアメリカに反対されると不可能になってしまうし、現状では中国のほうが日本にとっては脅威ですから、武装するまではアメリカを射程に入れず、その後は他の核兵器保有国すべてが射程にはいるように以降すればよい。


問10、アメリカには民主党と共和党の、二つのアメリカがあると思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜どっちも自国の国益中心主義で、本質的には同じです


問11、日本の既成政党よりもアメリカ共和党が好きだ。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜日本の政党もろくでもないですがだからと言ってねえ。


問12、この世で最も悪しき思想は共産主義だと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)どちらともいえない〜共産主義という思想が悪いのではなく、そういう思想を疑いもなく信じ込む共産主義者が悪なのでしょう。


問13、その共産主義の脅威は依然として強いと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜共産主義の国はもう存在していません。中国だって実質は共産主義ではありません。


問14、テロリズムや全体主義とは戦わなければいけないと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜何がテロを招いているかの考察をまずすべきでしょう。自国に害が無いかぎりは他国のことにはあまり干渉すべきではありません。


問15、自由と民主主義が最も素晴らしい価値だと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜自由も民主主義もそれなりの良さはありますが、最上の価値ではありません。


問16、小さな政府の下、規制緩和で自由な経済を目指すべき。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜アメリカみたいな国になってしまいます。


問17、格差が発生するのは仕方がない。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜格差が存在するのは当然ですが、それを煽ったり度はずれの不公正な格差は社会を荒廃させるので、そのような格差を誘発する政策は間違っていると思います。


問18、郵政民営化などでアメリカに日本人の資産が流れてもいい。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ


問19、戦前の日本は自由のない全体主義国家だったと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜戦中の一時はたしかにそう見える部分がありましたが、基本的には民主主義も自由もそれなりにありました。アメリカが脅威だったから国中一致団結してその結果ああなったのだと思います。


問20、日独伊三国同盟は間違いだった。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)どちらともいえない〜結局ドイツを信じすぎたのが間違いでしょう。今の日米同盟もその域に近づきつつあります。日米同盟をかつての日英同盟に例える人もいますが、むしろ同盟国を盲信しているという点で今の日米同盟はかつての三国同盟により近いと思います。


問21、大東亜戦争は共産主義者の陰謀で開戦されたと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)はい〜これはハルノートをつきつけたハルの周辺にそういう人たちがいて日本を開戦に追い込むために一役買ったという話を聞いたことがあるもので、日米開戦に関してはそういう側面も多少はあるのではないかと思います。


問22、大東亜戦争は自由と民主主義の国アメリカを相手にした間違った戦争だ。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜アメリカが日本を追いつめなければ日本はそれなりに自由で民主的な国にその後なっていったと思います。大正時代にはどちらもありましたから。


問23、原爆投下は仕方なかったと思う。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜これは説明不要でしょう。


問24、東京裁判の結果は受け入れなければならない。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜これは何度もエントリーで書いています。


問25、日本はアメリカと運命をともにすべき。

いいえ…0  どちらともいえない…1  はい…2 

(私の回答)いいえ〜日本とアメリカは別の国ですから。


ということで、私の合計は何と「9点」でした。診断は・・・

5以下…生粋の国士

10以下…日本人  ←ここでした!

20以下…やや親米(渡部昇一レベル)

30以下…かなり親米(田久保忠衛古森義久レベル)

40以下…アメリカ人(岡崎久彦レベル)

40〜50点満点…生粋のアメリカ人(中川八洋レベル)

いやー、いがいにも、かろうじて「日本人」でした。生粋の国士と呼ばれるように、もっともっと努力しなければならないと思います(笑)。

まあ、個人的には20以上の人の言うことはちょっと信用できないと思いますが、10前後ならまだ普通じゃないかと思います。

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