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2006-11-08

[] 最近買った本の紹介

かなり手抜きなエントリーかもしれませんが、最近買った本を紹介させていただきます。内容があれこれありますが・・・。「創価学会に関する本」、「日本に関する本」、「皇室に関する本」、「日本の危機に関する本」についてです。

まずはこの本、「イケダ先生の世界」

私は身近に創価学会関係者とかがいないので、この集団の恐ろしさについて実感はあまりなかったのですが、なかなか怖い人たちだと思います。そういう組織が日本のありとあらゆるところで影響力を持っているわけです。この本に書いてあったわけではありませんが、今や警察官とか自衛官とか教員の2〜3割以上が学会員だとか聞いたこともあります。

それからこの本にも書かれていることですが、創価学会関連マネーは莫大で(10兆円規模とか)、その影響力はすさまじいです。創価学会マネーの前には銀行も市場も出版・マスコミ関係も商売人も、みな口を閉じてひれ伏すのみと言った現状です。

彼らは宗教法人の優遇税制をとことん利用して、それをもとにしてものすごい資産・財産を持ち、それを武器に影響力を広くおよぼしています。宗教活動とビジネスと政治活動の境界線があいまいになっています。信者たちは選挙運動に布教活動の如き熱中をしています。

そうやって自民党に取り入って連立与党に食い込むことによって、自民党のあらゆる政策や行政に影響力を及ぼしているのです。一部自民党支持者は、それを見て敵に回すより懐柔して影響力を弱らせているなんて強がり言ってますが、実際は逆に自民党が公明党・創価学会にスポイルされつつあります。

自民党は権力のためなら社会党とも組むような政党なのです、あの時にまともな自民党は腐って無くなったと考えたほうが良いかもしれません。ちょっと話がそれました。

次はこれ、山本七平氏の「日本人とは何か。」

新書の大きさですが、ものすごい分厚い本です。まだ途中ですが、目からウロコ、なるほどとヒザを叩くことしばしば、かなり面白い本です。

日本人はなぜ、明治維新を成功させることができ、スムーズに近代化ができたのか。また戦後はなぜ、奇蹟の経済復興を遂げ、民主主義をも抵抗なく受け入れることが出来たのか―そんな素朴な疑問に答えるべく、著者は、神代から幕末までの日本人の意識と行動をたどっていくことで、その秘密を解き明かそうとする。その試みは奇しくも、著者が長年にわたって独自に築き上げてきた「日本学」の集大成の観を呈するにいたった。著者他界の二年前に上下二巻で刊行された名著を、今回一巻にまとめて再刊。

次は皇室関係2冊です。

まずは、渡部昇一氏が監修したマンガ「皇室入門」です。

皇室入門 (マンガ入門シリーズ)

皇室入門 (マンガ入門シリーズ)

全部ざっと読みましたが、歴史の物語も含めて面白くわかりやすく書かれています。ごく一部ですが、渡部氏らしい「?」な部分がなきにしもあらずかもしれませんが、全体としてはそれこそ「入門」に適しているように思います。あまり話題になっていないようですが、多くの方々にまずは読んで頂きたい本だと思います。マンガですから、じっくり読んでもそれほど時間はかかりませんし。

次はこちら。篠沢秀夫氏の「だから皇室は大切なのです」

だから皇室は大切なのです-日本人と皇室

だから皇室は大切なのです-日本人と皇室

篠沢氏については、最近ところどころで名前を見かけるようになりましたが、私はこの人が昔あの大橋巨泉の「クズダービー」に出ていた珍回答連発の篠沢教授だとは、思ってもみませんでした。何かの雑誌での顔写真を見て、「あ!この人、クイズダービーに出ていた篠沢教授だったのか!」と知ったわけです。

それはそうと、この本、最近よくある語りおろしなのか、くだけた書き方をしていて文体がちょっとどうかと思いますが、とっつきやすい、読みやすいのは確かだと思います。

まだ、ざざっとおおまかに読んだ程度で、これからもう一回じっくり読もうと思っていますが(私はいつも本はこういう読み方で2−3回読みます)、なかなか参考になると思います。

皇位継承問題を取り上げていた頃に感じていた事ですが、現代の日本人は皇室や天皇の存在意義を完全に見失っています。そして実感としての崇敬心みたいなものも、どんどんなくなってゆきつつあります。

だから、皇室や天皇という存在がいかに尊くて重要であるかと、感情とか実感のレベルではなくて、ある程度理屈で説明してもらわないと理解できなくなってしまっているように思います。ですから、そういう事をわかりやすく、そしてある程度理屈でもって説明しなければならないと思っていました。

だからこの本みたいなのも入門としてふさわしいとのではないかと思います。まあでも中にはY染色体の話を持ち出したり、他にもちょっと「?」な部分がないわけではありませんが、これも入門にはちょうど良い本だとは思います。

なにせ、戦後は天皇を否定する理屈ばかりであふれかえっているくらいですから、天皇を守る理屈もしっかり理解して整理しておかねばならないと思います。

理屈屋たちは巧妙に「皇室に親しむのは愚かな民衆である」かの如きイメージをじわじわと植え付けてきたのです。その事についてもこの本で書かれています。そうしたおかしな理屈には、やはり理屈で対向しなければならない部分も少なくないと思います。

個人的には、この本の内容で、「天皇陛下万歳も君が代も個人崇拝ではない」という部分に共感しました。

特攻隊員は突撃の際に「天皇陛下万歳」を叫んだのではなく、実際には「おかあさん」と言ったとか言う人もいますが、まずはそれへの違和感が書かれています。私も同感です。

私は「おかあさん」と叫びながら突っ込むのは難しいと思います。「おかあさん」ではその後に続くのは「助けてください」じゃないでしょうか?

それはともかく、「天皇陛下万歳」と言った時の「天皇陛下」とか、「君が代」の「君」、戦前は第二の国歌とまで言われた「海ゆかば」の「大君」は、特定の天皇個人をさして言うものではないと言っておられる点です。

もちろん昭和天皇などは人格的にもかなり立派な方だったので、個人崇拝とか尊敬の念があって何の不思議もありませんが、普通一般に天皇が偉大なのは、個人の人格の問題ではなく、日本という国の歴史とか公とかそうしたものを背負った存在として偉大なのだろうと思います。現在および過去、そして未来すべてを含む日本という存在の象徴が天皇だという事ではないかと。

だから天皇陛下万歳と言ったときには、現在および過去、そして未来のすべての日本および日本国民万歳という意味もあるなのじゃないかと思うわけです。

それから似た話で言うと、戦前は「天皇=神」と思われていたかのような誤解について書かれているところでしょうか。これは上のマンガでもこの本でも、そして山本七平氏の「日本人とは何か」にも書かれていることですが、日本の神(=カミ)と一神教の神(=God)とは全然別物で、これらを混同もしくは誤訳したことが、問題のようです。

日本人がカミと言ったとき、それは政府を「おカミ」と言ったり上流を「かわカミ」とか、国の中心地を「カミガタ」と言ったりの、要するに「上なるもの」というような広い意味で使われてきた、そういう意味であり、少なくとも「唯一絶対神」というような意味ではないということを書いています。

これは、上で紹介した山本七平氏の本によると、新井白石や本居宣長による「カミ」の定義らしいですね。そのへんがごっちゃになっているんだと思います。そういう使われ方ならば、天皇=カミと言っても何ら不思議はないわけです。


西尾幹二氏「民族への責任」

民族への責任

民族への責任

皇室・領土・企業買収・歴史教科書などなどについて、つまり、今の日本にとって、「待ったなしの決断が迫られているテーマ」について書かれています。

これらの課題が待ったなしであると私も思いますので、共通の問題意識があるのではないかと思って買ってみました。

まだ読んでいませんが、少なくとも日本人は「国の守り」と言ったら軍事力のことしか思いつかない、いや、下手したら9条とか憲法さえ守っていれば良いということで、それすら目に入っていないかもしれません。

しかし、国を守るということは、軍事的な侵略から国民の生命・財産を守るだけではないと私は思っていました。国家存続のためには三つの要素があるからです。この3つの要素が守られなければ国家は守れないのです。

国家存続の三つの要素とは「軍事力」、「経済力」、「価値の力」だと以前に書きました。これは西村眞悟氏に、著書で教えられました(こちら参照)。こういうまともな国家観を教えてくれる政治家もいるということです。

それはともかく、国家存続のためにはこの3つあるわけですから、この3つのいずれにおいても、他国からの脅威にさらされる可能性があるということになります。

「軍事力」の脅威については説明不要でしょう。北の核実験だけでなく、拉致や中国の武力、それ以外のあらゆる国の武力が我が国の軍事力をおびやかす脅威になりうるのです。

「価値の力」は、日本という国を守る価値(理由)、国をまとめる価値のことです。天皇や靖国もそうした価値です。日本という国を攻撃する場合に、現代においては軍事的な攻撃は簡単にはできませんから、日本という国をまとめる価値を攻撃することで日本を徐々に弱体化しようと考えるのは自然なことでしょう。中国による靖国攻撃もその一種だと思います。これらに対する守りも必要です。

次いで、「経済力」ですが、これだって他国から脅かされ、ある種の戦争状態になる可能性が常にあるわけです。したがって、他国による我が国の経済に対する攻撃や侵略にも、しっかりとした守りが必要ということになります。こうした面での危機に気づいている日本人は少ないのではないでしょうか?

西尾氏はここらあたりの危機に気づいていて、たぶんこの本の「日米経済戦争に備えよ」の章を書かれているのだろうと思います。まだ読んでいませんが。

他にも勿論中国やロシアなど資源も含めて日本の経済力を脅かす国があるのは言うまでもないことです。他国は日本経済の力を頼りつつ、いかに自国に有利な展開に持って行けるかを考えて、常に日本経済を弱体化すべく、さまざまな攻撃をくわえているということです。

この他、待ったなしの課題について書かれているでしょうから、これから読ませていただきたいと思います。

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