日本英文学会全国大会

昨日と今日は英文学会@慶應義塾大学三田キャンパス


初日は、珍しく開会式にも出た後、シンポジウム第三部門「空間表現の英文学 「旅立ち」と「到着」の謎(エニグマ)」。副題はV・S・ナイポールThe Enigma of Arrival からとのこと。文学テクストにおいて空間的想像力の現われる様を、16世紀末から21世紀までという恐ろしく長い射程で論じるもの。いちおう初期近代を勉強している身として、特に最初のお二人のご発表を興味深く聴いたのだけど、後のお二人のご発表もそれぞれいろいろと勉強になるものだった。最初の冨樫先生のお話を聴いていると、やはりウォラーとダヴェナントはもっときちんと勉強しないといけないなとあらためて思ったり。この発表についてはまたあらためて整理できればと思う(けど、するのかな)。


懇親会に出て、その後は今年度から専任になった先輩方といろいろと話を。一口に専任といっても、職場によって状況がだいぶ違ったりして、それぞれにご苦労がある様子。果たしてこのブログのタイトルが「一専任講師がたまに書く〜」になる日は来るのだろうか。


二日目は、午前から研究発表。大学院の後輩さんの発表を聴いたり。フロアから鋭い突込みがあったりしたものの、成功といってよいのでは。私も頑張らないといかんなと、発破を掛けられた気分。その後、聴きに行くつもりだった別室での発表を、勘違いで逃す(てっきり四番目だと思っていたら三番目だった)。聞くところでは「歴史的発表」だったとか。惜しいことを。


で、午後の特別講演はパスさせていただいて、早々に帰宅。原稿執筆。いちおう一通り書いてみたものの、気付けば規定の分量の二倍に。これはそもそも規定の分量が短いためであって、別にバリバリ書く筆力が私にあるわけではない。要するにきちんとまとまっていないだけで、次の週末にはこれをどうにか形にしないといかん。


ところで、学会の2日間を通じて、このブログの以前の記述をお読みいただいた何人かの方々から、頭痛の心配をしていただく。ここ数日は、時々疲れたときに起こるので余計にイライラしたり集中力をそがれたりすることがありますが、いずれにしても大したことはありません。余計なご心配をおかけして申し訳ありません。