大学図書館問題研究会 福岡支部(DF) 活動報告 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012年04月13日

福岡支部 2012年2月例会記録

福岡支部 2012年2月例会記録

期日:平成24年2月18日(土) 15:00〜17:30

会場:くまもと森都心プラザ図書館

   http://stsplaza.jp/library/index.html

参加:15名(うち、オブザーバ6名)

内容:くまもと森都心プラザ図書館見学会

  1.講演「battenn toshokann【ばってんとしょかん】」

   館長 田中榮博氏

  2.館内見学 

  3.意見交換 図書館コンシェルジュとの懇談


2011年10月1日にオープンしたくまもと森都心プラザ図書館の見学会を開催しました。田中榮博館長の講演内容と館内見学後の懇談内容を下記にまとめました。


基本コンセプト

「楽しく仕事したいね。」


千代田図書館時代

NIIとの連携事業−新書マップ

  • 関連書籍の紹介から新たなキーワードを発見できる。

UHF帯ICタグの採用とICタグ対応書架棚

  • 図書館の建築スタイルから、電波の性質を利用したUHF帯ICタグを選択した。
  • ICタグを活用し、棚にアンテナを設置し、ユーザが手に取った図書=棚から抜かれた図書がわかる仕組みを作った。
  • タグの選択は、図書の管理のみではなく、タグ活用の将来展望が必要。

電子書籍の導入

  • 導入にあたっては、著作権問題より不正コピーが心配だった。
  • 電子書籍は、期限になれば自動でファイルが開かないので延滞なし=督促不要である。
  • さらに、借りた人が画面上で自由に書き込みができることがある。
  • 「書き込み可」な語学関係の問題集と子供向け英語絵本を導入した。

くまもと森都心プラザ図書館

接遇の重要性

  • 利用者を「お客様」と呼ぶ
  • 丁寧な接遇を重要視しており、カウンターからお客様に挨拶(おはようございます、いらっしゃいませ、ご利用ありがとうございました。またのおこしをお待ちしております)とお声かけをしている。
  • 朝礼において、挨拶の唱和を徹底して行っている。
  • 接遇は、大学図書館にも必要なことではないか。学生さんも挨拶されると気持ち良いはずである。

熊本市で初めての「滞在型、課題解決型」の図書館を志向

  • 貸し出し至上主義からの脱却
  • 千代田図書館でいうコンシェルジェは「チーフ・ガイド」と呼んでいる

レファレンスカウンターは置かない

  • レファレンス方法の見直し。
  • 全員がレファレンサーを目指す。一人で全分野のカバーは無理がある。
  • 一人一人が得意分野を持つことで、全体で支える体制をとりたい。
  • 月に一回の休館日に職員全員でレファレンス研修を実施している。なお、この日は全員出勤が原則。

広報紙

  • 熊本市内のカフェや書店などに置いてもらえるように、職員が休日に交渉している。
  • 手に取って、更に持ち帰ってもらえるよう、サイズはコンパクトにデザインにもこだわっている。

その他

  • プラザは、紀伊國屋書店等、6社で運営している。
  • 図書館と隣接するビジネス支援センターは、専門家を配置し、ビジネス支援を行っている。
  • 図書館員では、本格的なビジネス支援は無理がある。
  • 滞在型図書館のため、蓋つきの飲み物は許可した。(食事は不許可)

大学図書館・司書に対して

図書館、学生センター、病院など、お客様と直接対峙するカウンターを持つ部署は重要である。

司書過程を持つ大学は指定管理者として図書館を『経営』することが可能である。

  • その先には、学生のインターンシップや卒業生の就職先を確保がある。
  • これからの図書館は、「運営」ではなく「経営」感覚が必須

大学図書館に必要なものは、数値目標

  • 「入館者数を30%増やす」など、目標を数値化して可視化することで、目標の達成度がはっきりする。

職員の育成

  • 職員に「知恵を出させる」ことが管理職の仕事。
  • 管理職は新しい仕事創出する。そのうち忙しい中から仕事に向き合う「知恵」が生まれる。

くまもと森都心プラザ図書館の皆様、お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました。

2012年03月14日

2012年1月例会「情報交換会」記録

福岡支部 2012年1月例会記録


1月例会では、広報関係を中心とした情報交換会を行いました。オブザーバー参加の方にもご発表いただきました。


期日:平成24年1月21日(土) 15:00〜17:20

会場:鹿児島大学附属図書館4階 情報リテラシー支援室

参加:13名(うち、オブザーバ4名)

内容:情報交換会


1.「かごしま読書フェス@鹿大」報告(鹿児島大学:西薗由依)

2.Library Lovers' キャンペーン実施報告

2−1.Library Lovers'キャンペーン合同企画「読書の木」キャンペーンにおける鹿児島大学の取り組み(鹿児島大学:宮里昌代(非会員))

2−2.熊本大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告(熊本大学:廣田桂)

2−3.熊本学園大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告(熊本学園大学:廣松亜矢子)

3.図書館内の展示、イベントについて

  鹿児島大学図書館の日常(鹿児島大学:上床亜衣(非会員))


1.「かごしま読書フェス@鹿大」報告

(鹿児島大学:西薗由依)

 鹿児島大学の西薗さんより、平成23年1月6日(日)に鹿児島大学図書館で開催された「かごしま読書フェス@鹿大」の報告。

 鹿児島大学の学生教職員及び市民をターゲットとして、鹿児島の二大読書イベントである、「天文館で朝読書『TenDoku』」、「ガーデンズ文学カフェ」との合同イベントとして開催した。また、エキジビジョンとして「ビブリオバトル」を実施した。事後フォローために、イベントで取り上げられた図書のリストを当日配布し、さらにリポジトリブクログで紹介している。

 読書のさまざまな楽しみ方を一度に体験することと、参加者を学外まで拡大したことで県内の読書に関わるコミュニティをつなぐハブの役割を果たせた。しかし、肝心の学内への訴求力が不足しており学生の参加が少なかったこと、申込みに採用したWebが普段インターネットを使用しない層に対し、参加の高いハードルとなったと思われることなどが反省点としてあげられる。

 


【参考】

鹿児島大学附属図書館Webサイト Library Lovers'キャンペーン

http://www.lib.kagoshima-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=395


天文館で朝読書「TenDoku」

読書会"TenDoku(てんどく)"は、個々人がオススメの本を持ち寄り、グループ内で本を紹介し合う読書コミュニティ。「本を通じて人生をより豊かにする仲間が集う場」をコンセプトにしています。

 公式HP http://www.tendoku.org/

 Twitter http://twitter.com/#!/tendoku


ガーデンズ文学カフェ

一冊の本をなかだちにして、さまざまな人が集い、お茶を飲みながら、その本をめぐってなごやかに語り合う。ガーデンズ文学カフェは、そんなカジュアルな読書会です。

小林潤司(鹿児島国際大学教授・副学長)と井原慶一郎(鹿児島大学准教授) の両氏が案内役をつとめ、その本の魅力をわかりやすく解説します。

  公式HP http://book.geocities.yahoo.co.jp/gl/gardens_bungaku

  Twitter http://twitter.com/#!/gardens_bungaku


2.Library Lovers' キャンペーン実施報告

 九州地区の様々な大学図書館で開催された「Library Lovers'キャンペーン(10/12-11/15)」について、各大学での取組、独自企画、実施体制等について報告があった。

Library Lovers'キャンペーンHP http://libraryloverskyushu.blog.fc2.com/

2−1.Library Lovers'キャンペーン合同企画「読書の木」キャンペーンにおける鹿児島大学の取り組み

(鹿児島大学:宮里昌代)

 宮里さんから「『読書の木』キャンペーンにおける鹿児島大学の取り組み」の報告。紹介された図書の購入、実施期間に行った様々な広報活動、魅(見)せる工夫等についての報告があった。葉っぱが増えて一つ一つのコメントが見づらくなったため、タイトルを記したラベルの裏にコメントを記載して、展示図書と併せて展示する等により、10−12月の貸出人数と冊数が5−9%増加した。


2−2.熊本大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告

(熊本大学:廣田桂)

廣田さんから、独自企画として開催した「ガイダンス」、「リユース(個人の図書)」についての報告があった。また、別の独立イベントである「ロビー展示(学生選書祭、100年文庫+先生の本棚)」、「貴重資料展及び講演会」、「オープンアクセスウィーク(研究者インタビュー)」等をLibrary

Lovers'キャンペーンと関連付けて広報すること、あわせて試行的に導入したTwitter等による広報などにより、例えば研究者インタビューは50日間で2500pv超という実績を上げることができた。


2−3.熊本学園大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告

(熊本学園大学:廣松亜矢子)

 廣松さんから、合同企画とオリジナル企画「図書館 de ラブレター」及び「映画と音楽の木」についての報告があった。合同企画については、期間が短いという声にこたえて「読書の木」を再活用したComeback

Library Lovers'を実施した。また、「図書館 de ラブレター」では、この手紙に図書館員選んだ図書2冊分のコメントを添えて展示した。展示した図書は6〜7割が貸出された。


3.図書館内の展示、イベントについて 鹿児島大学図書館の日常

(鹿児島大学:上床亜衣)

上床さんから、鹿児島大学附属図書館で行われている「ブックガイド」、アメニティルームに別置したキャリア形成関連資料、デジタルサイネージを活用した広報等に関する工夫などの紹介があった。ブックガイドでは、貸出状況やアンケートから学生のニーズを知ることで、次のブックガイドのテーマのヒントを得たり、キャリア関係資料の別置に繋げることができた。デジタルサイネージは「ちらっと見て、ほっこりできる図書館からのお知らせ」を心掛けている。