「アサヒ スーパードライ エクストラコールド」体験会

dubrock2010-05-15

今日は、「アサヒ スーパードライ エクストラコールド」体験会。
ビール呑みの間で俗に「ハイオク」と呼ばれる、発泡酒でも新ジャンルでもない、“ホンモノの”ビール。
しかも、「スーパードライ」がタダで飲めるイベントとあって、事前に「ウコンの力」を服用しての参加となった。

発泡酒でも新ジャンルでもない、“ホンモノの”ビール。」

税制の問題とはいえ、そう断りを入れなければならないほど、「発泡酒」や「新ジャンル」が普及した時代。
そうそうアサヒさんと言えば、先日ストロングオフのキックオフミーティングにも潜入してきたトコロ。
その記事でも若干触れたが、あまりに偉大すぎるヒット商品の呪縛から、逃れられない企業のジレンマ、いわゆる「スーパーカブ現象」が、このアサヒさんにはあると思うのだ。

ビールシェア

これは1950年代からの、日本国内におけるビール会社別シェアの推移を示したグラフである。
(一番目立つのが「アサヒ」、キレイに「山」が出てるのが「キリン」と思われる。)
戦後GHQの指導により、東のサッポロ(国内シェア35%)、西のアサヒ(同35%)に分社化された大日本麦酒(分割前シェア70%)。
これで、シェア2位だったキリンと、キレイに3割ずつ分け合う体制が取られたのであるが、東西に分断された販売網では「全国規模の販売網を持つキリン」に適わず(アサヒさん談)シェアはズルズルと後退。
一時シェアは10%を割り込み、「サントリーにも抜かれるんじゃね?」などと噂されたこともあったのだという。

「シェアが10%を切ると、赤字になる」というコトで、メインバンクから社長が送り込まれ、建て直しを図ったのが1985年。
企業ロゴを変え(バブル期に流行った。w)、新商品として打ち出したのが、「スーパードライ」だったのである。

「バブル」という未曾有の好景気に、ライバルのキリンは市場占有率60%を超え、「7割超えたら公取が入る」と出荷制限を掛けている好機。
ドライ戦争」なんて煽るマスコミに後押しされて、市場シェアもココから急上昇し、ついに「キリン」を抜くまでに至ったのである

となれば、・・・

「新商品」ももちろん大事だが、限られた資本を主力商品に注力するのは、不況時の企業戦略のセオリー。
当然、「スーパードライ」を“もっと”売る方法を考えることが、ベターだったりするのであった。

そんな中で考案されたのが、ビールを“もっと”冷やすという手法。
通常2℃から5℃くらいで提供されるビールを氷温の0℃からマイナス2℃まで冷やすことによって、「若いヒトに好まれる」のみならず、「フレーバーが変わる」というコトまで発見されたのである。
(ちなみに、それ以上冷やすとビールが凍り、成分も分解してしまうらしい。)

専用サーバー

そのためにで開発されたのが、この「エクストラコールドサーバー」。
通常氷水の中を通すことによって冷却していたビール。
しかしこれでは、“氷点下”までは冷やすことができない。
そこで、「特殊な冷媒の中」を通すことによって、「マイナス2℃のビール」を提供してしまおうという算段なのである。
(ちなみに、サーバータワーにもその冷媒が循環されていて、タワーが凍っている。これは、「演出」的意図のほうが強いみたいだ。)

提供温度を安定させる為に、そんな特殊な冷却機を直列に2連装した「エクストラコールドサーバー」。
果たしてその「お味」は、・・・

エクストラコールド

写真?

ないよ。

だって、「冷えた状態をお楽しみ頂くため」に、こういうイベントではお決まりの「乾杯」まで廃止されたんですよ。
そしたら、飲むでしょう。
そんな、写真なんかそっちのけで、飲むしかないでしょう。

で、そのインプレッションであるが、・・・

マイルド」。

オレはそういう風に感じたね。

クリーミー」なのは、サーバーで細かい泡を乗せてあるからなのかな?

とにかく、サラーっと流れ込んでくる感じ。
喉に引っかかることもないし、後味もほとんどなくなるのでございますよ。
で、それは、

飲み比べ

このように“普通の”スーパードライと飲み比べると、ハッキリ分かるのでございました。
(汗のかき方で、温度の違いが分かるかな。)

とはいえ「敵」は、ビールの中でも“王様”のスーパードライ
テイスティングも3杯を超えた頃には、・・・

3杯あけた

もうワケワカンナイことに。
(それでも、「もう1杯飲みたい」と思ってしまうのは、きっとあの「喉ごし」にあるのだろう。)
そんなワケで、この写真

帰途

のあたりの記憶がほとんど無い今回の体験会。
あと覚えているのは、この後始まるキャンペーンで「シールを48点集めると、“必ず”もらえるエクストラコールドクーラー

エクストラコールドクーラー

かなぁ。

コレは、「凍らせた塩水の力を利用して、ご家庭の缶入りスーパードライを“エクストラコールド”にしてしまおう」というもの。
帰りにソレが「お土産」に出るワケもなく、・・・

つか、“エクストラコールド”はサーバーから注がれたものを飲んでみて欲しいやな。

アサヒさんでは、この“スーパードライ エクストラコールド”を提供できる専用サーバーを順次設置の予定。
のみならず、“エクストラコールド・バー”なんてのも企画しているといから、街角で見掛けたら“ぜひ”体験してみてほしい。

死んだオヤジにも飲ませたかった。。。