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Rowing to another dawn.

2014-09-03

夜に起き出すもの / PENTAX Q7 + 01 STANDARD PRIME

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  • PENTAX Q7 + 01 STANDARD PRIME

撮影後、デジタルエフェクト(ソリッドモノカラー)で加工。

最近行きつけになりつつあるカメラ屋さんの委託(中古)コーナーにPENTAX Q7のダブルレンズキットがかなり手頃な値段で放出されていたので確保。

ちょうどものがたり文化の会のテーマ活動合宿に旅立つところで、短期決戦の強行軍にフィルム用の一眼レフデジタル一眼はきついなー、でも手頃なコンパクトデジタルカメラがないなぁと思っていたところだったのでついつい。

使ってみて、これは自分が本格的に写真を始めるときに本当に勉強させて貰ったPENTAX Optio RZ10の正統かつ進化した後継機に思えます。

RZ10で隔靴掻痒の感があったところは基本的に解消されていますし、標準レンズが準備されているのも良い。どうやらSTANDARD PRIMEもRICOHブランドで出し直しているみたいですがここはPENTAXに敬意を表して、PENTAX版で買い増しました。

もっともデザインだけなら初期型が好きですし、Q7に乗せてしまうとわずかに広角よりになってしまうので、初期型のボディも欲しくなってしまって困ります。それならいっそRICOH版のSTANDARD PRIMEも買おうか…なんて。いや、そういえば新版も出ていたか

デジタルカメラを使いこなすコツは、使わない機能は使わないとばっさり切ることだろうと思っています。

背面の液晶ディスプレイはシェードでふさいでしまって、光学ファインダーを買いましてつけているのは単焦点の標準レンズ。それ以外に使っているのはAF合焦音だけで、そうなると街を撮っていくリズムフィルム用のAF一眼レフと変わりません。

そういう意味で、このナノ一眼には一眼レフごっこにとどまらない、レンズ交換ができる意味がしっかりあるのだなぁと思えます。

こんな仕様だとときどき変な機能がオンになって、予想外の写真になっているのも◎。後はディスプレイオフが記憶されるようになると、バッテリーの持ちからいってもありがたい、ってくらい。

私はピクセル等倍表示してスペックがどうのこうの悦に入って、その実プリントの一枚もつくらないくせに写真をやっているつもりになっている"カメラマニア"は心底嫌いです。

今の時代、人を警戒させないこのシリーズは、羊の皮を被った狼になりうるカメラだと思っています。

[追記]

S-1のクラシカルなデザインは嫌いじゃないんですがどうしても人の目を引いてしまうことになりそうで、そういう意味ではせっかくのアドバンテージを失ってしまいそう…と思わなくはないです。

ここはやっぱり初期型のQのボディを買い増そうかしらん。

2014-08-26

こどものとも / Fuji X-S1

対象年齢が変わると、いろんな物に抱く印象がずいぶん変わってきます。目線が低くなるというか、上から見下ろす構図で認識していたものを同じ高さで見るようになるというか。

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X-S1はいろんなところで隔靴掻痒の感のあるカメラですが、本当にときどきハッとする写真が撮れます。

なんどか手放そうかと思ったこともあるんですが、結局いろんなところで地味に活躍してくれているんですよね。

2014-08-24

だいぶん

仕事が変わってまだ四か月。浮いたり沈んだりしながらやっているけれど、とりあえず私は元気です。というわけでぼちぼち本気出す。という現状報告。

はてなダイアリーインターフェイスが一番落ち着くなーというわけで、別にちまちま計画していたのも今更ながらはてなダイアリーに移そうかと。はてなブログは高性能だけれど、なんというか隔靴掻痒というか。

2014-07-11

谷川雁 単行本未収録資料について その8 / 生鮮食糧としての米を

松本輝夫著『谷川雁』は刊行初日にAmazon品切となり、その後も断続的に入荷と品切れを繰り返していました。いまでは在庫があるようなのですが、順調な売れ行きなのではないかとうれしく思います。

内容的に不満がないではないのですが、とりあえず谷川雁の一生をバランスよくつかみ取ることができる本は、この一冊しかありません。そこに補足を書き込んでいくのは私のような者の仕事なのでしょう。

ツタヤはおろか、地方の小さな書店まで谷川雁の名を冠した書籍が一斉に配本されている状況には本当に驚きます。それが、10年前でも20年前でもなく、今だとは。ここで、まったく谷川雁を知らないような世代が手にとって、この谷川雁とはなにものか?という問いがつながり始めればおもしろいのですが。

残念ながら六月末の出版記念会には上京できませんでしたが、サプライズプログラムのビデオメッセージには紛れ込ませていただきました。まぁ、五月末の読書会で祝辞はお伝えできましたが。仕事を変わって時間はできているはずなのに、かえって自由がきかなくなっているのは不思議なところです。

さて、一年ぶりの単行本未収録資料の投稿です。

A5版上下二段組、三頁半。

以前、「しらぬひの魚の歳時記断片」(1987)を投稿したときにも書きましたが、谷川が食の分野を語るのは珍しいように思うものの、黒姫移住から九年が経とうとする時点では、だいぶん感覚も変わってきていたのかもしれません。

文章はごく短いものですが、まず黒姫での各地の食品を楽しむ"豊かな"食生活を描くことから始まり、そういう山海の珍味をほしいままにする姿が実際には日本の平均的な実態であるとはぐらかしてみて、しかしそれが絶対に"豊か"とはいえないのだとして、1987年当時の米と塩という食生活の基本にある食材の惨状を語り始めます。

米の置かれた現状を「保存食糧としての米」といい、そのような状況にある限り絶対に小農(日本)は大農(海外)に勝てないとして、「生鮮食糧としての米」を取り戻せとアジっています。

日本農家は不特定多数の顧客のために生きてはならない。それは滅亡への道だ。彼方で食卓をかこむ老人やこどもたちの固有名詞を知っていて、そのために汗を流」す農家でなければならないのだと謳うあたり現在の農の置かれた状況と関連する動きを先取りしているといえるのかもしれませんが、このあたりになにか口を挟むには私が力不足ですね。

かつて雁が自分の執筆活動において、さらには文化運動においてこだわり続けた「読んでほしい顔が浮かばなければ」「書く喜びがない」と通い合うところでもあるでしょう。

以上、紹介でした。

2014-06-22

こんな感じで / Nikon F-401

少し前に発掘した祖父の遺品、F-401

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マニュアル撮影もできますがまったく直観的でなく面倒くさいので、カメラに任せると決めてしまってプログラムオートで撮る方がテンポよくいけます。

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今回はモノクロだけですが、いつもモノクロ時代のカメラとレンズを使っているせいで、この80年代のカメラで撮れる色が鮮やかなのと絵がシャープなのに驚いています。それでいて今のデジカメのように妙に派手な感じではない落ち着いた色で好ましいです。むしろ「クラシックカメラを使ってみたい!」と思う今の若い子が想定する画ってこれくらいじゃないだろうかとおもうところもあり。

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少し前のトイカメラブームもすっかり沈静化していますが、今からフィルムで撮ってみようとする人が想定するのはどうしても金属マニュアル一眼レフかなどクラシックなカメラになることが多いと思います。

これにはプラスチックAF一眼レフなんかは壊れた時に修理できない、価値がないので状態のいいものがすくない、中古でも捨て値なので却って扱ってないなど理由が多々あるのですが、失敗せずにフィルムカメラを楽しめるという意味ではこの80年代後半〜90年代の普及帯のプラスチックAF一眼レフというのも入りやすいかもしれません。ほんとに捨て値だし。

初めてフィルムで撮って高い金払って現像したときの写真の半分以上が(ひょっとしたら全部!)失敗しているときの衝撃はでかいですからね。そういう意味では最初から失敗上等と覚悟が決まっているトイカメラはすごいっちゃすごい。

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そのうち、現像代もフィルム代も気にならなくなっていくんですが。