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Rowing to another dawn.

2014-04-13

ドアノブ / Leitz SUMMICRON 50mm F2 + SONY α7

実に思わせぶりですが、ただの私の部屋のドアノブです。

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もとは叔母の部屋で、私の部屋になってから20年ばかり付き合ってる代物ではあります。

  • Leitz SUMMICRON 50mm F2 + SONY α7

さすがにこれ以上カメラを増やすつもりはない、と思いながらもまた増えてしまいました。

こないだのNikon FGの撮影済みフィルムさえまだ現像に出していないというのに…

言い訳をすると、最近ブローニーの現像をお願いしているお店に、ほぼ未使用品+充電器と予備バッテリーのセットがそこそこの安値で委託に出ていたのです。元オーナーはα7Rとの買い替えで放出した臭いですが、手持ちのレンジファインダーカメラ用レンズの母艦としたい私にとっては渡りに舟というもの。

EVFもずいぶん実用的なものになってきました。そもファインダーを通したとき、それまで漫然と見ていたものを、再発見することがあります。ファインダーをのぞくというのは、選ぶ行為であり、区切る行為であり、切り取る行為である。限定するということは際立たせる行為でもあるわけです。

だから、たとえどんなにしょぼいEVFであってもファインダーがないものをカメラ(=部屋/暗室)と呼ぶことには少々抵抗があります。

スマホ等のディスプレイを構えて撮るとき、それは窓枠程度のフレームとしてさえ意識されていない。無批判に視界そのものとイコールに扱われすぎているのではないかと。

動画撮影時ならともかく、デジタル一眼レフを両手を伸ばしてライブビューで撮ってるってのはさすがにどうなの。

…あ、まったく別件ですが、横の額に入ってるのは絵本作家田島征三さん(「しばてん」とか「とべバッタ」とか「くもだんなとカエル」を読んでない人はすぐ図書館GO!)の肉筆画だったりします。長崎に講演会で来て下さったとき、トークの合間にいろいろ書き進めていって、大根かなにかだったものが最終的にトキのような鳥になったもの。

しばてん (田島征三)

しばてん (田島征三)

とべバッタ (田島征三)

とべバッタ (田島征三)

ご本人もとうに描いたこともお忘れだろうけれど、宝物です。

2014-04-12

記録しておかないと忘れてしまうので その2 / Mamiya RB67 Pro S + K/L127mm F3.5 + FUJICOLOR PRO 400とか

旧職場の某所。ある意味、一番活発に議論が行われる場所。

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ここが紫煙に包まれた心地よく秘密めいた場所でいられるのは、さてあとどれくらいのことなのだろうか。何でもかんでも効率と正義と健康で塗りつぶされていくのは神ならぬ人間のありようとしてどうなんだろうと思わなくもない。

動きを作るのは、空白なのですよと。その空白を作り出す力を持つモノとか無駄とかの力はもっと重視されて良いと思う。

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今更中判カメラ抱えて街を歩くというのも、まぁ、そんな悪くない時間としてある。

2014-04-11

存在と時間 / Lomo SuperSampler + FUJI SUPERIA X-TRA 400

XPのサポート終了までに新マシンを調達できなかった(駆け込み需要殺到で一ヶ月待ち)ので、Ubuntu側で使ってます。仕事しないなら問題ないというか、Win 8.1より好きなのでこのままいくかという思いがほんのちょっとだけ脳裏をよぎったりしないでもないのです。

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写真は連射カメラSuperSamplerによるもの。

  • Lomo SuperSampler + FUJI SUPERIA X-TRA 400

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その「時間を切り取る」連射機能だけに焦点を絞って、あとはネガフィルムラチチュードと広角レンズの被写界深度の深さに頼って撮るだけ、という写ルンですシリーズに通じる哲学が素晴らしいカメラです。Amazonではおもちゃに分類されていたりもしますが、そんなバカな。

この手の連射カメラも、時間をいかに切り取るか、ということについていろんな発想があっていろいろおもしろいのです。

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またプラレンズの独特の色彩と不鮮明さがちょっと非現実的な空気を加味するいいスパイスになっています。たぶん、スマホアプリなら似たようなカメラは出ているんでしょうし、そちらの方がいまの使わない(使えない)機能にあふれて誰もが似たような写真しか撮れない惨状に陥っているデジタル一眼よりよほど工夫されたおもしろい写真を生む気がします。

2014-04-07

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森美夏+大塚英志 『八雲百怪』 完結?

店頭で立ち読み用に置いてあったヤングエースをぱらぱら眺めていると、「八雲百怪」完結とか。1000頁強ある極厚の雑誌の、一番後ろでひっそりと。公式サイトを確認しても、確かに最終回の文字が。

いつか単行本になるだろうと待っている間に幾星霜。登場していた研究者の名前からしてどうやら台湾統治-植民地支配民俗/民族学の関係辺りをテーマにしたエピソードだったようだが、果たしてシリーズの締めとして想定されていたものだったのかは疑わしい。

大塚英志原作の民俗学ロマンシリーズの第三弾と書いても、もう全く注目を浴びないのかもしれない。どちらかというとこの作品でやろうとしたことのある程度は、同誌上でも組んでいる山崎峰水との黒鷺死体宅配便や、そのスピンオフとしての松岡國男妖怪退治で描かれているのかもしれない。

どちらも順調に巻数を重ねているのに対して、八雲百怪はもともとも掲載紙であるコミックチャージ休刊になったあとにまとめて出版された1・2巻のみで単行本のリリースが止まっている。その時点でも、レーベル名さえない不遇の扱いだったことはこのあたりに書いた。なんと五年前。

このコンビによる民俗学ロマンシリーズは一作目の北神伝綺も二作目の木島日記も、掲載紙の休刊等の諸事情で中断を余儀なくされている。もともと民俗学テーマにするうえで避けては通れないはずの松岡参事官(=のちの柳田國男)が作品上にキャラクターとして登場したのは、いよいよシリーズ三作目であったこの作品であったとを考えると、腹が据わるのにそれくらい時間がかかったということかもしれないが。

シリーズを進めるごとに先鋭化し、ある種の凄みと引き換えに読解に頭と時間がかかるようになっていった森の絵柄と構成では、その絵柄でしか表現できないものと引き換えに、読者は減っていったとと思われる。だが、僕はいまだにカグツチのエピソードで赤子を殺そうと石を振り上げた取り上げ婆の姿を闇としか言い表せない何かで表現した駒(アップでもなんでもない一コマなのだが)を目にしたときの背筋の寒さを覚えている。

八雲百怪 (2) (単行本コミックス)

八雲百怪 (2) (単行本コミックス)

その物語がどのように語られていったのか。今はただ、新装版でもなんでもいいから、語りが終わったところまでの単行本がリリースされることを祈るばかりだ。

2014-04-06

記録しておかないと忘れてしまうので / ZEISS IKON + KMZ Jupiter-8 F2.0 50mm + KODAK UltraMax400)

タイトルの通り。

街を歩いてはシャッターを切り続けているわけですが。ようやっと、こういうシチュエーションではこのフィルムとレンズみたいな組み合わせもなきにしもあらずと言うことで。

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最近は現代カメラ新書まで手をつけている始末。機械としてのカメラ好きと作品としての写真好きは厳密に区別しておきたいところ。

さて、そんななかとある昭和レトロ系(笑)の飲み屋で複製ポスターを撮った一枚のスナップ

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地方都市ごとに独自の芸能界が成立し得た時代。これは名古屋雷門の創始者であり、落語会のシーラカンスと呼ばれた名人、雷門福助とその弟子として長く名古屋唯一人の落語家として孤塁を守って先頃亡くなった雷門小福の活動の記録だ。司会とある辺り、芸能プロダクションを運営した小福がむしろ福助を引っ張り出した形だろうか。

名古屋雷門の活動についてはもと立川談志弟子であり、破門後に小福門下に移った雷門獅篭の著作に詳しい。

最近の彼の絵柄は力や油が抜けて本当に良い感じなのだが…売れないだろうなぁという気がしてならない。雷とマンダラの続刊が読みたいのだけれど。

そう言えば大須演芸場は年初に閉鎖の危機が報道されていたが、そのあと高須クリニックの院長が救済に乗り出すのどうのという報道があっていたが、さて、その後どうなったのやら。