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Rowing to another dawn.

2012-02-20

千松信也「ぼくは猟師になった」

獲って、さばいて、食べる。

岡本健太郎の「山賊ダイアリー」を読んでから、射撃競技の経験なんかも手伝って、つい空気銃免許その他の取得を真面目に考え始めていた自分がいるのだけれど、より具体的に考え始めれば始めるほど、これがなかなか難しい。

山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)

山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)

山賊ダイアリーで描かれるのは、ついつい過剰な幻想を抱きがちな"猟師"というものからかけ離れた、もうほんとにそこらの兄ちゃんがごくあたりまえにやっている狩猟で、その姿がとても良い感じなのが魅力だ。

考えてみれば海や河川での漁である"釣り"については日本中に相当な装備を揃えて日々情報を収集し、腕を磨いている厚い層があるわけで、それが(免許等の制約はあるにしろ)山の方に移ったものだと考えてもおかしくないし、そう考えた方が、多分狩猟の実状に近いんじゃないか。猟場ごとに猟期や規制など様々な制約やマナーがあるのは、漁場でも一緒だろう。

さて、獲物はいる。撃つのも獲るのも、獲れるかは別として、できるだろう。解体も上手い下手は別として、まぁ、できるだろう。そのあたりも釣りと一緒だろう。ただ、それをどこでやるか。鹿や猪を捕らえたとして、それをどこで解体し、解体したとして、それだけの精肉をどこに保存し、どれだけの時間をかけて消費するのか。これが鳥や狐狸(マズイらしいけれども)でも、問題は多分あまり変わらない。やれ、この辺りが釣りとはずいぶん変わってくるようだ。

そういうことを考えながら本屋を覗いていると一冊の本を見つけた。

ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった

著者は運送会社に勤めながら猟をしている。京大在学中に猟を志したとのことで、最初に鹿を捕らえたときには学寮に持ち込んで寮生みんなで一気に食べ尽くしたと言うエピソードが紹介されているのだけれど、これ、吉田寮だろうなぁ、多分。寮内放送をかけて寮生を集める辺りのノリが、まんま有朋寮でさすが旧帝の自治寮という感じ。

いま気になっていたことは、ほとんどすべてが著者の試行錯誤のなかにより深く広い形で示されていたので、この本を眺めつつもう少し考えみようかと。

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