GMの役割とは

 GMの役割とは何でしょうか。
 ゲームの進行役でしょうか。ルールを熟知していることでしょうか。シナリオを準備してくることでしょうか。参加者全員を楽しませることでしょうか。PL達が全力を尽くして障害に打ち勝つという状況を提示することでしょうか。物語の演出をすることでしょうか。

 上記のどれかだけに着目してしまうとまるでGMは接待をしている様に誤解してしまいますが、上記のどれもが、GMの役割の一部を表しているに過ぎないのです。

GMの役割とはルールを熟知していることでしょうか?

PL、GM双方がルールに熟知していることにこしたことはありませんが、ルールを熟知していなくてもGMはできます。
GMは最終的に裁定を下すことが重要であって、ルールを熟知していることは必須ではない為です。
もし分からなければ分かる人に聞けば良いですし、もし分かる人がいなければプレイヤーフレンドリーに則って、PLに有利になる様に裁定すれば良いのです。

GMの役割とはシナリオを準備してくることでしょうか?

シナリオを準備してくることにこしたことはありませんが、シナリオを準備していなくてもGMはできます。
ランダム・ダンジョンやシナリオクラフト等、シナリオを準備してこなくても遊べる仕組みが多くのゲームに準備されています。

GMの役割とはPL達が全力を尽くして障害に打ち勝つという状況を提示することでしょうか?

PL達が全力を尽くして障害に打ち勝つという状況を提示しなくてもGMはできます。
全力を尽くして障害に打ち勝つ状況を提示した方が良いとされているのは、PL達が全力を尽くさなくても障害に打ち勝つ状況*1でも、PL達が全力を尽くしても障害に打ち勝てない状況のどちらも満足感を得られない傾向がある為です。
また全滅させてはいけないという事もありません。
極端な話、結果的に全滅してしまっても良いのです。
そこに作意がなく、行為判定の結果そうなったのならばですが。
つまり、こういうのはダメってことです。

GMの役割とは参加者全員を楽しませることでしょうか?

これはGMの役割というよりも、参加者全員が相互に持つ意識ですね。
これをGMの役割と思うのは大きな勘違いかと思います。

GMの役割とは

 PL以外で物語を創造し、演出することです。
映画における映画監督に近い役割になります。
その物語が何人で行うのか、どういった物語なのか、どういった演出を行うのか等を決めるわけです。
その中にはゲームの進行役といった面もありますし、物語の演出をする面もあります。
もちろんPLも物語を創造し、演出することができますが、GMよりもその影響力はやや低いものになってしまいます。
もしGMの役割を接待する人と思っている方が居られたら、上記の様にちょっと認識を変えてみては如何でしょうか。
きっと、以前とは異なる楽しいセッションができると思いますよ。

*1:いわゆる楽勝