■リーダーになる(ウォレン・ベニス)

読書会第二弾の課題図書はウォレン・ベニスの「リーダーになる」。
アメリカ人によるリーダーシップ本は何冊か読んできたけれども、これはその中でもベストの部類に入ると思う。


ここ最近、周りから求められる自分の役割というものを意識しすぎて、なかなかうまく立ち振る舞えない時期が続いていた。当然時期やシチュエーションによって必然なこともあるし、そういうことを全くなくすことはできないけれども、周りに合わせてばかりだと姿勢が完全に受動的になる、こなすだけで精いっぱいになる。それではリーダーシップは発揮できないよね。そんな中この本を読んでスッキリした。


「リーダーとは、人生の目的を『自分を表現すること』におく人であり、決して『自分を誇示すること』を目的とする人ではない」というフレーズが大変印象的。そうか、リーダーシップに求められる資質というものを、義務的につけようとするのではなく、自分が考えるビジョンや目標に向かうために、自分の哲学や生き様とともに周りの人たちに働きかけていく、そのスタンスは「自分自身」でいいんだ。いや、作り物ではない「本物の自分自身」でなくてはいけないんだ、という当たり前のことに気がついた。


自分を「自分以外」のことでがんじがらめにしない。それだけでものすごく体は軽くなるし、前に進める気がする・・・そんな本です。

リーダーになる[増補改訂版]

リーダーになる[増補改訂版]