ヨーロピアン・ロック・フェス2013 二日目に行ってきました



二日目

さてさて、昨日に続いて二日目。本日は、三組の登場で、しかも、奇しくも三世代からそれぞれ登場刷るという構図。
ここ最近注目度が上がっている新進気鋭のバンド Moon Safariプログレ第一世代のベテランバンド Trettioariga Kriget、そして、現代プログレの代名詞的バンドの一つとも言える Flower Kings は昨日に引き続きの登場となります。


Moon Safari

トップの Moon Safari。トップでありながら、実は一番のお目当てがこのバンドだったという人も結構いるのではないかという最近のプログレ界ではナンバーワンの注目度と言っていいバンドの登場。
バンド構成は、メインボーカル兼ギターに Petter Sandström、もう一人のメインボーカル兼キーボードに Simon Åkesson、キーボードとバックボーカルは兄弟で Sebastian Åkesson、メインギターとバックボーカルに Pontus Åkesson、ベースとバックボーカルに Johan Westerlund、そして、ドラムに Tobias Lundgren という六人編成。そして、そのうち五人がボーカルを撮るというスタイル。


コーラスワーク

なんと言っても注目は、あの絶品のコーラスワークが、メロディアスでありながら実は拍子が変則的なあのサウンドに乗せて本当にCDほどきれいに決まるのかどうかと言うところ。
しかし、これが何とも、見事に決まりまくるんです。演奏そのものも見事に決まりまくるし、メロディアスな彼らの楽曲の価値が落ちるようなこともなく、すばらしいメロディーが奏で続けられていきます。


あっという間

そして、MCでこれがラストの曲ですって言う一言で会場から「えー」という声が漏れ出すというまさにそう、私もそんな気分でした。しかし、そんな会場の期待に答えて、アンコール一曲をやった上に最後は、六人アカペラ Constant Bloom まで披露してくれました。1時間20分程度だったでしょうか、短かったけれども充実の時間を楽しませてくれました。
単独でもじっくりと聴かせてもらいたいとも感じるすばらしいライブでした。


Trettioariga Kriget

そこから雰囲気が一転、今度は超ベテランバンド Trettioariga Kriget の登場。正直、Moon SafariFlower Kings の間に挟まれてのベテランバンドンは厳しいのではと思っていたのだけれども、最初の数分で、それは間違いであったことを簡単に見せつけられてしまいました。


さすが

さすがのベテランバンドで、本当に演奏がうまいというか、音がしっかりとしている。そして、見事なアンサンブルで魅了されずにはいられない。とくに、 Christer Åkerberg のベースプレイは、様々な音をたたき出しているし、時に素早い指裁きを魅せたりもするなど、見所満点。Christer Åkerberg のギターも時に Andy Latimer を想起させるような叙情的な美しい音色を出していたし、Robert Zima の渋い歌声で歌うかと思うと、終盤ではハイトーンを叫び上げて盛り上げるし、キーボーディストらしからぬ風貌の Mats Lindberg は見かけとは違い技巧的なサウンドを展開。そして、なにより Dag Lundquist の的確だけれども、ときに激しいドラミングが全体をしっかりと占めていました。こちらも、アンコール含め1時間程度を堪能させていただきました


Flower Kings

そして、昨日に引き続きトリは、Flower Kings。昨日とは曲の順番は違うものの、演奏曲は大きくは変わらない感じ。もうちょい違う曲もやってくれるのかなとも思っていたので、ちょっとがっかり。
ただし、ところどころ演出の仕方を変えていて、見所も多くあった。私の印象では、全体的な演奏の完成度は初日のほうがあったのかなという感じがした。


ハードロック

しかし、ライブで見て再認識したのは、Flower Kings ってかなりロックなバンドだよねってところ。シンフォニックロックとか構築美のほうのイメージが強いけれども、しかし、アンサンブルでのダイナミズムは、そこに変拍子がはさまっていることなども忘れさせるほどの激しいノリがあって、まさにロックしていた。Hasse Fröberg のアクションと歌唱や Jonas Reingold の地響きベースや Felix Lehrmann の激しいドラミングにより構築されている印象なのかもしれないけれども、かなりロックしていて心地よかった。
そして、そこに Roine と Tomas が美しい音色を乗っけていくのだから、もう、なんといっても Flower Kings サイコーとしか言いようが無いですね。


ヨーロピアン・ロック・フェス

さてさて、ということで、大興奮のフェスが終了しましたが、これ、来年もやってくれるといいんだけどな。今年は、スウェーデン勢に占められた結果だったけれども、他にもいろいろと呼んで欲しいバンドは山ほどで、この二日間の大入りに気をよくして、今後も続くことを期待いたします。

関連リンク:
Moon Safari
Trettioåriga Kriget | Progressive Rock
The Flower Kings - The Official Site
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