SONAR というスイスのダーク音響なバンドがかっこいい

SONAR

SONAR はバンドメンバーの出身をみるとどこのバンドといっていいのかという気もしてくるが、スイスをベースとしたバンドらしい。
このバンド名は、Sonic Architecture からの造語らしい。
その SONAR がこのほど、Cuneiform からアルバム Static Motion をリリースしたので聴いてみた。

メンバー

バンドは、ギター二人にベースとドラムというシンプルな構成。ギタリストの一人は、ソフト開発者であると言うこともあってか、ループ演奏もこなす人物。また、もう一人のギタリストは、数学の博士号を持っているという人物。それに加えて、ベーシストはメディアアーティストでもあり、ドラマーは数多くのバンドで活躍する人物であるという、まぁ、いろんな意味で凄いメンバー構成です。

ダーク音響

サウンドとしては、ダーク音響とでも行ったらいいのだろうか、基本的には重いサウンドを反復や反響をうまく使って、ミニマルでもあるような重厚でもあるような音世界を構築している。
音の組み合わせや響き方を重視するようなサウンドスタイルで、チャンバ-系ともジャズロック系ともまた少し異なるようなサウンドアプローチである。
一方で、ポストロック系のアプローチにも近いと思われるところもある。

Crimson

ギタリストの一人が、Guiter Craft に参加した経験ももつからかどうかはわからないが、King Crimson のインプロバイゼーションパートを思わせるところもある重厚で、ひねりのきいたサウンド。ただ、ダークであるのだけれども、サウンドに濁りや鋭角さはなく、むしろクリアな印象が強い。このあたりは、King Crimson とは正反対のアプローチであると言える。