気づいていませんでしたが、Secret Machines が新作を出していました

Secret Machines Secret Machines は、USのオルタナ系でプログレ風味なミクスチャーバンドですが、 2000年代前半に活動をしていたバンド。 特に、Ten Silver Drops は、なかなか良いアルバムで、 不思議なポップ風味とねじれたプログレ風味が混じり合ってい…

久々に、Moon Safari 新作 Himlabacken Vol.2

Moon Safari Sweden のメロディアスなプログレを展開するバンド Moon Safari。 その甘いメロディーと抜群なコーラス、そして、それを支える演奏力で プログレという枠を超えて、ファンの心を掴んでいるバンド。 しばらくアルバムのリリースがなかったのだが…

いまさらだけど「ホモサピエンスの涙」を観ました

ロイ・アンダーソン 「散布する惑星」などで、一部のファンからは話題をさらったロイ・アンダーソン監督。 その後、「愛おしき隣人」「さよなら、人類」と同じテイストの作品をリリースしていたが、 現時点では最新作となる「ホモサピエンスの涙」が2019…

ノルウェーのへんてこテクニカルバンド Det Skandaløse Orkester

Det Skandaløse Orkester ノルウェーには、最近テクニカルだけど色々な意味で屈折したバンドが多くあって、 メジャーどころからマイナーどころまで結構面白い音楽シーンになっている。 そんな中、Det Skandaløse Orkester もまら、独自なバンドの一つ。 今回…

動物がテーマになっているというアルバム HAKEN による FAUNA

HAKEN UKを代表するプログレメタルバンドに成長中のバンドHAKEN。 テクニカルすぎて、拍子がどうなっているのか、追いかけるのが不可能な複雑メタルチューンに クリアボイスなボーカルと、さらには、Gentle Giant 的なコーラスワークを入れたりと、 ストレー…

そしてまた、虜になる Coheed and Cambria VAXIS II

Coheed and Cambria どういうジャンルに分けたらいいのかよくわからないが、エモいサウンドと壮大なSFコンセプトで、 独自のメタル世界を作り上げ続ける Coheed and Cambria。 その新作 VAXIS II A Window of the Waking Mind がリリースされたので聞いてみ…

爽やかコーラスプログレ D’Virgilio, Morse & Jennings

D’Virgilio, Morse & Jennings Spock's Beard の創設者であり、現代プログレ会の顔とも言える Neal Morse。 Mike Portnoy とのプロジェクトなど、ソロ以外でも多くのプロジェクトを勧めているが、 この度、新たに、Spock’s Beard 時代の朋友であり、今は Bi…

Marillion の新作 An Hour Before It's Dark は優しさに包まれて

Marillion 英国の秘宝 Marillion 80年代プログレを代表するバンド。 近年も定期的にアルバムの発表とライブ活動を行い、 孤高の存在として独自の活動を続ける。 そんな彼らの新作 An Hour Before It's Dark を聞いてみた。 クラウドファンディングの先駆け的…

熟練の味わい Fish によるラストアルバム Weltschmerz

Fish 初代Marillionのフロントマン FISH。 Marillion 脱退後は、ソロとしてのキャリアを築いている。 Weltschmerz を新たにリリースしたが、この作品が最後のアルバムとアナウンスされている。 2枚組の超大作。 らしく ソロ以降の作品は、彼の味わい深いボー…

出来が良すぎて物足りない!? Mastodon の新作 Hushed & Grim

Mastodon USのプログレメタル系なヘヴィーメタルバンド Mastodon。 その新作、Hushed & Grim がリリースされたので聴いてみた。 2枚組の大作。 洗練された サウンド的にはさらに、洗練されたという印象を持った。 さり気なく変拍子を差し込んでくるなど、複…

The Dear Hunter がはじめる新たな旅 The Indigo Child

The Dear Hunter USのプログレメタル系バンド The Dear Hunter。 テイストは、Coheed and Cambria に似ていて、ポップなメロディーを持ちつつ、 一方でアルバムをまたぐ壮大なコンセプトを描く作品群を構築している。 Cycle8 そんな彼らが、リリースしたのが…

Dream Theater AVFTTOTW 高みからの眺めはストレートにねじれていて

Dream Theater 言わずもがななプログレメタルの大御所 Dream Theater。 その新作、A View From the Top of the World がリリースされたので早速聞いてみた。 直球 いきなり、Dream Theater 然としたインストとからのスタートで、ここですでに傑作間違いなし…

The Neal Morse Band 安定のクオリティ Innocence & Danger

The Neal Morse Band 現代プログレの重要人物、Neal Morse によるバンド The Neal Morse Band。 その新作、Innocence & Danger がリリースされたので聞いてみた。 なおメンバーは、いつもどおり、Neal Morse を中心に、ベースのRandy George、ドラムは、Mike…

YES が新作 The Quest でたどり着いた境地

YES プログレ4大バンドの一角 YES。そのメンバーの離合集散ぶりはよく知られているが、 近年は、Steve Howe, Alan White に加えて、Geoff Downes Billy Sherwood Jon Davison での活動となっている。 そして、このメンバーで新作 The Quest がリリースされ…

カラフルで、複雑で、楽しいキーボード主体チェンバー Ske Insolubilia

Ske Ske は、Yugenなどのバンドにも所属しているキーボーディスト。 ソロとしても作品をリリースしていて、今回は Insolubilia を聞いてみた。 キーボード キーボーディストなので当たり前だが、キーボードプログレです。 これが、とても良くできた作品で、…

リリカルに美しい Nine Skies の 5.2

Nine Skies フランスのバンド Nine Slies。2017年にアルバムデビューをしている。 その3枚めにあたる作品 5.2 を聞いてみた。 リリカル サウンドは、王道な現代プログレで、聞きやすいメロディーながらも、 凝った音作りを行っていて、変化球要素を前面に押…

不思議な現代アート感 Billie Bottle & The Multiple The Other Place

Billie Bottle & The Multiple あまり背景はよく知らないのだけれども、Bandcampでなんとなく入手してみた作品、 英国のバンド Billie Bottle & The Multiple で、The Other Place。 現代アート的な ちょっと、最近の Steve Jansen のアプローチのような静謐…

ガルシア・マルケス「族長の秋」とその他の短編

ガルシア・マルケス マジックリアリズムの騎手として、ラテンアメリカ文学の最重要人物でもある ガルシア・マルケス。 後にノーベル賞を受賞することになるが、その初期に書かれた作品を、集めた作品集が、「族長の秋」。 私が読んだ新潮社版は、この表題作…

Liquid Tension Experience 3 パンデミック下の充実

Liquid Tension Experience Mike Portnoy, John Petrucci, Jordan Rudess に、Tony Levin というプログレ界の凄腕が集結したバンド、Liquid Tension Experience。 あれそんなに立ってたんだっけ、というくらいの22年ぶりの新作 3 が出たたので聴いてみた。 …

久々に登場の The Prize Fighter Inferno は、やっぱり、あまーい

The Prize Fighter Inferno The Prize Fighter Inferno は、Coheed and Cambria の Claudio Sanchez によるソロ活動。 2006年に My Brother's Blood Machine と題されたアルバムがリリースされていて、 Coheed and Cambria ファンの間では、密かな人気を誇る…

トラッドな雰囲気ただよう空間 Anneke van Giersbergen の新作ソロ

Anneke van Giersbergen オランダの女性シンガー Anneke van Giersbergen。 The Gathering での活動に始まり、近年では、様々なプログレ系プロジェクトバンドで活躍。 Devin Townsend の作品への参加などもあり、現代プログレで最も重要な女性ボーカリストの…

魂心すぎる Transatlantic 待望の新作 The Absolute Universe

Transatlantic 現代プログレ界を代表する猛者により結成された Transatlantic。 Mike Portnoy, Neal Morse, Roine Stolt, Pete Trewavas の4人。 大仰の世界とポップな世界、テクニカルな世界とメロディアスな世界が見事に織り合わせられた、 楽しくも壮大…

アートな Steven Wilson の新作 The Future Bites

Steven Wilson もはや、プログレ界を超えて、活躍する Steven Wilson。 その活躍は、ミュージシャンとしてのみならず、リミックスエンジニアとしての活躍も見過ごせない。 そんな、Steven Wilson の待望の新作 The Future Bitesを早速聴いてみた。 エディシ…

トラッド味を加えて、しめやかに、穏やかに Lunatic Soul

Lunatic Soul ポーランド出身 Riverside の Mariusz Duda によるサイドプロジェクト Linatic Soul。 ポストプログレッシブな雰囲気をもたせたこのバンドの新作 Through Shaded Woods がリリースされたので、聴いてみた。 トラッド このバンドが持つコンセプ…

友人を横糸に語るヘンリー・ミラー「友だちの本」

ヘンリー・ミラー 自由奔放な人生を自由奔放でありながらも、フラットで正確な描写で描く作家、ヘンリー・ミラー・ そんな彼らの作品群から友人について書かれたものをまとめたものが、水声社から出版された「友だちの本」。 「友だちの本」「ぼくの自転車、…

なんだ、意外といいじゃん Nick Mason’s Saucerful Of Secrets

Nick Mason’s Saucerful Of Secrets 最近は、ソロ活動でお盛んな、Pink Floydの面々ですが、メインは Roger Waters と David Gilmore との印象でしたが、 ここにきて、Nick Mason もソロ活動を開始、Nick Mason’s Saucerful Of Secrets と名付けられたバンド…

Dream Theater このご時世は Stay Home で充足を

Dream Theater 最早大ベテランとも言うべき、プログレ・メタルの雄 Dream Theater。 Distance Over Time リリースに合わせてのライブパフォーマンスは、さらに、その第二部として、 かの、Metropolis Part 2: Scenes from a Memory の完全再現パフォーマンス…

まったりと落ち着きにあふれる Pineapple Thief の Versions Of The Truth

Pineapple Thief 英国のもう一つのPT、Pineapple Thief。ポストな感じとプログレな感じとで雰囲気のありながらも変化に富むサウンドが特徴。 まさに、Kscope というサウンドとも言える彼らの新作 Versions Of The Truth を聞いてみた。 まったりと サウンド…

万華鏡にように憂いがエモーショナルに響く Panther

Pain of Salvation 影のあるプログレメタルなサウンドに魅力のあるスウェーデンのバンド Pain of Salvation. Daniel Gildenlow の多才さもあり、多彩なサウンドを見せるバンドでもある。 そんな彼らの2020年新作 Panther がリリースされたので聞いてみた。 P…

Devin Townsend の楽しさ爆発 Empath Live Volume 1

Devin Townsend カナダのミュージシャン、Devin Townsend。その卓越したギターテクニックと、ボーカル力に加えて、 独特の音響を作り上げるセンスは、もはや語る必要はないだろう。 そんな Devin 様の新作は、Empath に関わるライブ作品で、'Order Of Magnit…