いーぐる後藤の新ジャズ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-06-26

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第591回「ビング・クロスビー特集」 6月18日

選曲   24JazzJapan 小針俊郎

1 I've Got the Girl/Don Clark & his Biltmore Hotel Orchestra

2 Muddy Water/Paul Whiteman & his Orchestra

3 Side by Side/Paul Whiteman & his Orchestra,w. Rhythm Boys

4 Tain't So, Honey, 'Tain't So/Paul Whiteman & his Orcherstra feat. Bix Biderbecke, cor.

5 Three Little Words/Duke Ellington & his Orchestra

6 I Surrender, Dear/Gus Arnheim & his Coconut Grove Orchestra

7 Wrap Your Trouble in Dreams/Bing Crosby, voc., w. Members of Gus Arnheim Orchestra

8 Just a Gigolo/         〃

9 I'm Through With Love/Bing Crosby, voc., w. Studio Orchestra

10 Where the Blue of the Night(Meets the Gold of the Day)/ 〃

11 Dinah/Bing Crosby, voc., w. The Mills Brothers

12 St. Louis Blues/Duke Ellington & his Orchestra

13 You're Getting to be a Habit With Me/Guy Lombardo & his Royal Canadians

14 Silent Night//Victor Young & his Orchestra

15 Pennies From Heaven/Georgie Stoll & his Orchestra

16 Shoe Shine Boy/Jimmy Dorsey & his Orchestra

17 The Way You Look Tonight/Bing and Dixie Lee Crosby, voc., w. Victor Young & his Orchestra

18 Sweet Leilani/Lani McIntyre & his Hawaiians

19 Master Meadowlark/Bing and Johnny Mercer, voc., w. Victor Young & his Orchestra

20 The waiter & the Porter & the Upstairs Maid/Bing and Jack Teagarden, Mary Martin, voc., w. Studio Orchestra

21 The Birth of the Blues/Paramount Studio Orchestra

22 White Christmas/ John Scott Trotters & his Orchestra

23 Swinging on a Star/Paramount Studio Orchestra, Boys Choir

24 Goodtime Charley/Paramount Studio Orchestra, Bob Hope

25 But Beautiful/Paramount Studio Orchestra

26 Love and Learn/Paramount Studio Orchestra

27 True Love/MGM Studio Orchestra, w.Grace Kelly

28 Now You Has Jazz Cole PorterLouis Armstrong All Stars

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第591回「ビング・クロスビー特集」 6月18日

選曲   24JazzJapan 小針俊郎

1 I've Got the Girl/Don Clark & his Biltmore Hotel Orchestra

2 Muddy Water/Paul Whiteman & his Orchestra

3 Side by Side/Paul Whiteman & his Orchestra,w. Rhythm Boys

4 Tain't So, Honey, 'Tain't So/Paul Whiteman & his Orcherstra feat. Bix Biderbecke, cor.

5 Three Little Words/Duke Ellington & his Orchestra

6 I Surrender, Dear/Gus Arnheim & his Coconut Grove Orchestra

7 Wrap Your Trouble in Dreams/Bing Crosby, voc., w. Members of Gus Arnheim Orchestra

8 Just a Gigolo/         〃

9 I'm Through With Love/Bing Crosby, voc., w. Studio Orchestra

10 Where the Blue of the Night(Meets the Gold of the Day)/ 〃

11 Dinah/Bing Crosby, voc., w. The Mills Brothers

12 St. Louis Blues/Duke Ellington & his Orchestra

13 You're Getting to be a Habit With Me/Guy Lombardo & his Royal Canadians

14 Silent Night//Victor Young & his Orchestra

15 Pennies From Heaven/Georgie Stoll & his Orchestra

16 Shoe Shine Boy/Jimmy Dorsey & his Orchestra

17 The Way You Look Tonight/Bing and Dixie Lee Crosby, voc., w. Victor Young & his Orchestra

18 Sweet Leilani/Lani McIntyre & his Hawaiians

19 Master Meadowlark/Bing and Johnny Mercer, voc., w. Victor Young & his Orchestra

20 The waiter & the Porter & the Upstairs Maid/Bing and Jack Teagarden, Mary Martin, voc., w. Studio Orchestra

21 The Birth of the Blues/Paramount Studio Orchestra

22 White Christmas/ John Scott Trotters & his Orchestra

23 Swinging on a Star/Paramount Studio Orchestra, Boys Choir

24 Goodtime Charley/Paramount Studio Orchestra, Bob Hope

25 But Beautiful/Paramount Studio Orchestra

26 Love and Learn/Paramount Studio Orchestra

27 True Love/MGM Studio Orchestra, w.Grace Kelly

28 Now You Has Jazz Cole PorterLouis Armstrong All Stars

2016-06-25 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

6月18日(土曜日)

前回の瀬川さんと小針さんによる素敵な「ミュージカル特集」のときも書いたが、私も含め、日本の、特にジャズ喫茶周辺にたむろすファンにとって、モダン以前の白人ヴォーカリストは盲点となっているようだ。その代表格がビング・クロスビーで、フランク・シナトラ以前のアメリカを代表する大物白人シンガーであるにもかかわらず、いまひとつジャズファンの関心は低いようだ。

そういう風潮を払拭するため、ジャズだけでなくアメリカン・ポピュラー・ミュージック全般にたいへん詳しい小針さんによる「ビング・クロスビー特集」をお願いしたわけだが、予想通り示唆に富んだたいへん素晴らしい講演だった。以下私が興味・関心を持ったことを中心に、箇条書き的に同日の模様をご報告しよう。


1、元祖「クルーナー」

マイクロフォンが発達したことにより、アル・ジョルスンのような大きな声の持ち主でなくとも実力が発揮できるようになる。いわゆる「クルーナー」の登場だ。ビングはその嚆矢とも言うべき歌手で、それを受け継いだのがフランク・シナトラである。

2、歌手が主役の時代へ

1930年代までは、歌手、コーラスはビッグ・バンドの添え物だったが、ビングは次第に歌手として主役の座を獲得して行き、「シナトラの時代」を準備した。

3、ビングの魅力

その第一はまずもって「美声」、よって女性ファンがたいへん多い。しかし、時代の要請もあったのか、いわゆる「セックス・アピール」は希薄。シナトラはその部分を巧く補って人気を得た。

4、ジャズ開眼

デューク・エリントンと共演することによってジャズに開眼する。スキャットも見事にこなし「セントルイスブルース」など、堂に入ったもの。黒っぽいエリントン・サウンドとも巧くマッチ。

5、ビングの時代

1930年代に入り、ビング・クロスビーはバンドの雇われることはなくなり、ソロ・シンガーとして活躍する。また、自分から作曲に参画したりもする。彼はたいへん口笛も巧い。

ちなみに40年代はシナトラの時代、50年代はエルヴィスの時代、そして60年代ビートルズの時代。

6、ビングの特徴

1、マイクの使用。 2、レコードの利用 3、ラジオの活用 4、映画に出演

7、映画出演

最初は「大根」と言われたが84本もの映画に出演し、アカデミー賞を取るまでになる。また、彼の歌った楽曲がアカデミー主題歌賞に14回もノミネートされ、そのうち4回受賞。


こうしたビング・クロスビーの足跡を概観すれば、まさにフランク・シナトラ以前にシナトラがやったことをすべて極めて高いレベルでこなしていることが一目瞭然だ。ある意味で、ビングがいたからこそシナトラの活躍の場が開けたとも言えるだろう。また、ビングの経歴を概観すると、思いのほかジャズマンとの接点が多いことがわかる。

つまり、アメリカのミュージック・シーンは、日本のファンが考えるほどジャズとポピュラーの境界が歴然としているわけではないことが、今回の小針さんの講演で具体的に実感することが出来た。

ちなみに後半上映された映画はどれもたいへん面白い。大昔の記憶なのではっきりとはしないが、確か幼稚園児ぐらいのころボブ・ホープとの「珍道中シリーズ」を見ているようだ。ただ、子供心にはボブ・ホープのおどけぶりの方が印象的で、ましてやビング・クロスビーが有名な魔手だということなど、知る由もなかった。

ともあれ、やはり「知っている人」の講演は面白くかつ実になる。今後も小針さんの得意分野の講演を連続してお願いするつもりだ。乞、ご期待!

2016-06-18 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

6月4日(土曜日)

瀬川昌久さんと小針俊郎さんによる今回の『ミュージカル特集』、お二方ともアメリカの音楽シーン全般を視野に捉えたジャズ評論家だけに、個人的収穫を含めたいへん素晴らしい講演だった。何より映像が語りかけてくれるものは非常に大きい。ルイ・アームストロングとビリー・ホリディの共演シーンなど、見ているだけでジャズファンの心は踊る。

ジャズ界最長老にして戦後間もない時期にお仕事で渡米し、あのチャーリー・パーカーのライヴをご覧になった唯一のジャズ評論家である瀬川さんの存在感は、このところいや増しである。ジャズシーンはもとより、ハリウッド映画などアメリカ文化全般に対する造詣の深さはなにものにも換えがたい。

それは決して「過去」の話ではなく、今注目の挟間美帆にいち早く注目し、日本のファンに紹介する労をとられたのも瀬川さんなのだ。また、先ごろ三島賞を受賞し、その記者会見が話題となった蓮見重彦氏が、受賞作「伯爵夫人」を書こうとした動機のひとつに瀬川さんのジャズ体験があったというエピソードなど、まさに瀬川さんは「時の人」なのである。

瀬川さんの近著『瀬川昌久自選著作集』(河出書房新社)に収録された、蓮見氏との実に興味深い映画対談を読めば、瀬川さんの映画に対する愛の深さがわかろうというもの。もっともそれは、対談相手映画評論界で圧倒的影響力を行使した蓮見氏だったからという面も少なからずある。対談はの面白さは、相手の「引き出しの多さ」が勝負を決める。

そして今回聞き手役を務められる小針さんもまた、「黒人モダン・ジャズマン」に偏りがちな日本ジャズ評論界で唯一、アメリカン・ポピュラー・ミュージック全般に対する幅広い知見に基いた公平な評論を展開されており、まさに映画における蓮見氏に匹敵する適役。

まずは簡略ながら、当日紹介された映像作品タイトルと主な登場ミュージシャン等を挙げておこう。

1,『ニューオルリンズ』1947年

ビリー・ホリディルイ・アームストロングウディ・ハーマンミード・ルクス・ルイス

2, 『ブルースの誕生』1941年

ビング・クロスビー、メリー・マーティン、ジャク・ティガーディン

3, 『教授と美女

ジーン・クルーパ、ロイ・エルドリッジ

4,『ヒット・パレード』

ダニー・ケイヴァージニア・メイヨ、ベニー・グッドマンルイ・アームストロング、トミー・ドーシー、ライオネル・ハンプトン、メル・パウエル

5, 『聖林ホテル』

ベニー・グッドマン

6, 『踊るニュウヨーク』

フレッド・アステア

7, 『セカンド・コーラス』

アーティ・ショウ

8, 『銀嶺セレナーデ

グレン・ミラー

9. 『オーケストラの妻たち』

10, 『姉妹と水平』

このリストを見れば講演の深さがわかろうというもので、小針さんが聞き手となって、瀬川さんの貴重なアメリカ滞在体験に裏付けられた、ミュージカルを中心としたジャズ談義はユーモアを交え和やかに進む。そしてお二人の会話の端々にうかがえる深い音楽への愛情が聞き手を和ませる。ジャズという音楽が、その背後に広大なアメリカン・ポピュラー・ミュージックの歴史を背負っていることが、さまざまな映像を通して実感的に伝わってくるのだ。

個人的に面白かったのは、なんと言ってもフレッド・アステアのダンス・シーン。異常なほどの長回しノーカットで踊りまくるアステアの技術は、とてつもないものだ。ハリウッドの、そしてアメリカ文化の底力はこのワンシーンに集約されていると言っても過言ではないだろう。また、認識を新たにしたのはグレン・ミラー。私を含め、モダンファンは彼のことを無視しているフシがあるけれど、画面で見る彼らの存在感はやはり途轍もない。

今回身にしみたのは、自分では意識しなかった黒人ジャズ優先、モダン中心的なジャズ観の微妙な偏りである。余談ながら、クラブ系音楽、ヒップホップラテン、ワールド・ミュージックなど、ジャズが影響を受けている隣接ジャンルへの「偏見」をなくすべく、それこそクラシック音楽まで含めて『いーぐる連続講演』はいわば「横方向」へのウィングを広げてきた自負はあるけれど、肝心の「ジャズ自体」に対する「自覚せざる偏見」に今回気付かされたのは、実に大きな収穫だった。ジャズは当然「縦方向」へも深いのだった。

瀬川さんの体験に基づいた貴重な連続講演、次回はあまり語られることのないスタン・ケントンにスポットを当てた好企画が予定されています。乞ご期待!

2016-05-27

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● 第590回 6月4日 (土曜日) 午後3時30分より 参加費1000円+飲食代

『ミュージカル特集

先ごろ三島賞を受賞した蓮見重彦氏が記者会見で、創作の動機として瀬川さんの著書を挙げていたそうですが、その瀬川さんの豊富な音楽体験を、やはりアメリカン・ミュージカル・シーンに詳しい小針俊郎さんが聞きだすという豪華なイヴェントです。楽しい映像もあります。みなさんふるってご参加ください。

                   聴き手 小針俊郎  解説 瀬川昌久



●NEW ARRIVALS”Vol.29 6月8日(水曜日)

20:00〜22:00

* 今年から新譜特集は「テーマ」をもうけることといたしました。今回はECM特集の2回目として『ECMとその周辺特集』です。 乞ご期待!

《予約不要、ノーチャージ、飲食代金のみでお気軽にご参加いただけます》

ユニバーサルジャズディスクユニオンの共同主催による、新譜紹介イヴェント。毎回話題の新作をていねいな解説付きでゆっくりとご試聴いただけます。お気に入りのアルバムをその場で購入することも出来ます。ジャズシーンの動向がいち早く知れる話題のイヴェントで、私も大いに参考にさせていただいてます。みなさま、ぜひお気軽にご参加ください。

なお、試聴中はお静かにお聴きくださりますよう、お願いいたしておりますので、その旨ご配慮ください。



● 第591回 6月18日 (土曜日) 午後3時30分より 参加費600円+飲食代

『ビング・クロスビー特集

アメリカン・ポピュラー・ミュージックを語らせたら右に出るもののない小針さんによるビング・クロスビー特集です。

                              解説 小針俊郎



●第592回 7月30日 (土曜日) 午後3時30分より 参加費200円+飲食代

「これからのジャズ喫茶を考えるシンポジウム

新興ジャズ喫茶店主各位からジャズ喫茶を営むきっかけとなった音源をご提供いただき、音と先輩各位のお話しも交えながらこれからのジャズ喫茶の在り様を考えるイベントです。

*参加ジャズ喫茶

Rompercicci, Swing, Umineko, 喫茶茶会記etc

                     主催 喫茶茶会記 店主 福地史人

                     問い合わせ sakaiki@modalbeats.com

2016-05-07

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●NEW ARRIVALS”Vol.28 5月16日(月曜日)

20:00〜22:00

* 今年から新譜特集は「テーマ」をもうけることといたしました。今回は『鍵盤ジャズ特集』です。 乞ご期待!

《予約不要、ノーチャージ、飲食代金のみでお気軽にご参加いただけます》

ユニバーサルジャズディスクユニオンの共同主催による、新譜紹介イヴェント。毎回話題の新作をていねいな解説付きでゆっくりとご試聴いただけます。お気に入りのアルバムをその場で購入することも出来ます。ジャズシーンの動向がいち早く知れる話題のイヴェントで、私も大いに参考にさせていただいてます。みなさま、ぜひお気軽にご参加ください。

なお、試聴中はお静かにお聴きくださりますよう、お願いいたしておりますので、その旨ご配慮ください。



● 第590回 6月4日 (土曜日) 午後3時30分より

『ミュージカル特集

詳細は追って告知いたします。

                              解説 瀬川昌久



● 第591回 6月18日 (土曜日) 午後3時30分より 参加費600円+飲食代

『ビング・クロスビー特集

アメリカン・ポピュラー・ミュージックを語らせたら右に出るもののない小針さんによるビング・クロスビー特集です。

                              解説 小針俊郎




●第592回 7月30日 (土曜日) 午後3時30分より 参加費200円+飲食代

「これからのジャズ喫茶を考えるシンポジウム

新興ジャズ喫茶店主各位からジャズ喫茶を営むきっかけとなった音源をご提供いただき、音と先輩各位のお話しも交えながらこれからのジャズ喫茶の在り様を考えるイベントです。

*参加ジャズ喫茶

Rompercicci, Swing, Umineko, 喫茶茶会記etc

                     主催 喫茶茶会記 店主 福地史人

                     問い合わせ sakaiki@modalbeats.com