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2010-08-01-Sun

萌えに含まれる暴力性についてのおぼえ書き

※これは、夏コミで頒布予定のぼくの個人誌「萌え論」(仮)のアウトテイクです


 アニメ漫画の登場人物に恋すること。それは昔からありました。過去にそんな経験をされたかたも、いらっしゃるかもしれません。それと萌えは同じものなのか、それとも萌えは、これまでと違う新しい何か、なのでしょうか。
 キャラクターを好きになるという点で、それほどの違いはないと、ぼくは思っています。しかし、そうではなく、萌えとは、それを誘発する記号(いわゆる「萌え属性」なども含むでしょう)に飛びついているだけで、つまり対象を「モノ扱い」している、だから萌えとは、暴力的な振る舞いとなってしまう危険なもの、という考え方もあります。だから、キャラクターに対する恋や愛のような思いがあるだろうときに、この萌えという言葉を使うのに慎重になるのだ、というオタクもいます。
 実際のカップル同士での暴力沙汰が後を絶たないように、愛と暴力との関連は、ときとして否定できないものとなります。できることなら、加害者にも被害者にもなりたくない。しかし、誰しも巻き込まれることが絶対にないとは言い切れない。暴力で問題を解決するなんてことはあってはならないですが、暴力性のない人間などいないだろうとも、ぼくは考えています。
 そして一方で、表現された(描かれた)作品の魅力に、なんらかの暴力性が含まれることは、よくあることです。風刺漫画やくざ映画がそうでしょう。ポルノ作品の登場人物が性的な行為をされるとき、見る者が性的に興奮できなければ、それは失敗作でしかありません。
 暴力を単純に肯定するつもりはありませんが、他人に迷惑をかけない限り、キャラクターに対する愛情暴力になってしまうことは、ひとによっては仕方のないことなのかもしれません。
 萌え暴力との関連も、ぼくはケースバイケースだと感じています。ぼくにとってモノ扱いしたくなるような萌えキャラがいたとして、その善悪をぼくは判断できません。そして、ぼくが感じる萌えは、はたして暴力なのか。それは、自分自身では、よくわからないことなのです。
 ただし、その免罪符として、ぼく自身がその少女と同一化したいという、そういう妄想の可能性も、萌えは含んでいるだろうと思います。


 なんだか読み返してみると、たまごまごさんの「好き」について、早朝にみんなで考えてました - Togetterと同一内容ですね。たまごまごさんid:makaronisan、申し訳ありませんです...

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