菖蒲

 長女に見せてあげたものは、もちろん次女にも見せてあげたい。そして七年ぶりの菖蒲はやはり美しい。結果、彼女たちがどうなろうがそれは彼女たちの個性であり彼女たちの人生だ。僕はただ自分ができることを平等にしてやればそれでいい。僕が比較などしても彼女たちには何の意味もない。彼女たちはやがてそれぞれの花を咲かせる。