虫天国


現在、滞在中の実家は、古い木造家屋で、家の前には幅4〜5m程度の川、裏手はすぐ山の斜面。


虫が多いのです。


家の中にも入ってきます。
窓を閉め切ってあってもです。


カ、アリ、小さなハエやガ、羽虫がいろいろ、そんなのはあたりまえ。


お風呂に入ろうとしたら、風呂場に巨大なクモがいて、断念したこともありました。
また、台所の流しに小さなカニがいたとか(家の前の川からやってくるらしい)。


私と娘が過ごしている部屋で、一寸ムカデ(子供のムカデ・・・ムカデは私がこの世で一番苦手なもののひとつです、字面さえ嫌なんです)、を発見したことも、2回ありました。


2回とも、母が居合わせたために退治してもらったのですが・・・


ムカデにはさすがに不安をおぼえました。


私は子供の頃、ムカデにかまれたことがあるのですが、その痛さといったら。
小さな娘がもしもかまれたりしたら、ショック状態に陥るのでは・・・と心配になるくらい。
もしもムカデが娘の体の上を這っていたとして、私に退治できるだろうか???
自信ないなあ・・・なんて。


母いわく「払いのけたり、手を出さなければ、ムカデは噛んだりしない。だから赤ちゃんは大丈夫。」
・・・ええと、よくわからないんですけど・・・。


昨日の夜は、コオロギが家の中(玄関の靴箱のうしろ)で鳴いていた。


セミやカエル、コオロギにスズムシ、スイッチョン(←この地域独特の呼び名かも)。
経験のある人には分かると思うのですが、窓の外で鳴いているのと、家の中で鳴かれたのでは、そのうるささの違いは歴然です。とくにセミなんか。
ゆうべのコオロギは、「あれを外にやらないとお前ら寝れへんぞ。(1階で寝ているのは私達だけ、父母は2階)」と、父が外に逃がしてくれました。


さっきなんか、隣の部屋で、小さなヤモリを見つけてしまいました。
私達が居る部屋と、隣の部屋とは、欄間があるので、密閉されていません。
いい気持ちはしませんが、でも、ヤモリは噛まないからいいや。
毒のある虫にくらべたらかわいいものに思えます。


毒がない、といえば、ゴキ××。
これもさっき、風呂場の入り口で見つけてしまいました。
今夜はもうトイレに行けません。 (トイレはお風呂の隣)


こんな環境だからか、実家では各部屋にハエタタキが設置されています。
殺虫スプレーも各種取り揃えてあります。


でも、私には虫を殺すことができないのです・・・
叩きつぶすなんてかわいそうだし、気持ち悪いし、あとの処理がイヤです。ていうか無理です。
殺虫剤も・・・かわいそうだし、暴れて向かってきたり、飛ばれたりするのがこわくて・・・
命を奪うことへの罪悪感、耐え難い気持ち悪さ、恐怖、夢見の悪くなりそうな感情ばかりです。
虫の夢なんか絶対に見たくありません。
それも、自分が殺した虫の夢なんか。


忘れるに限ります。


こんなふうに、虫におびえる私に、母は
「東京にも、(こんな虫が)いることはいるはずだ」と言います。


でも・・・家の中にはいないよぉ・・・(TT)